スティーヴン・ハンターのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
芯の通った緊張感をベースに展開されるのが、父と息子の物語である。複雑な関係が悲しい結果に終わってしまった父子たちの家族ドラマの間に、事件の背後関係が見え隠れする。
上巻は40年前の“その日”から始まり、ボブ・リー・スワガーが過去の真実と向き合う決心をする現在パートと、アール・リー・スワガーが殉職する銃撃戦までが交互に描かれる。この銃撃シーンが臨場感抜群で、暗く静かな現場という設定が逆に、張り詰めた緊迫感を増幅させているようで、すごく印象に残った。
下巻はアクションシーンが多くなる。陰謀と謎が浮き沈みしながら、徐々に事件全容が浮かび上がってくる。ここにきて一気に、銃とスナイプに関するマニアッ -
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Posted by ブクログ
狙撃手ボブ・リー・スワガー(Bob Lee Swagger)シリーズ第4弾です。書評を読むとこれがもう目を覆いたくなるほどの酷評。読んで良いものかどうかちょっぴり迷ってしまいましたが、シリーズの大ファンの私として読まないわけにはいかない、ハンター氏を信じて地獄まででもついて行くのだ、と本書を手に取りました。
読んでみてどうだったか……。なんと”釘打ち師”「ボブ・ザ・ネイラー(Bob the Nailer)」の異名を持つ伝説の狙撃手に銃を持たせず、チャンバラをさせてしまいました。あぁ……、なんと言うか、やってしまいましたねーって感じです。(笑) つまり日本人が読むとディテールに違和感があるん -
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Posted by ブクログ
「ダーティーホワイトボーイズ」で登場した人物たちがキーマンとして再登場。これから読む人は、「ダーティーホワイトボーイズ」を読んでからの方がより楽しめますよ。
とはいえ、過去と現在が入り組んで語られるので、状況を把握するのに時間がかかるのも事実。一度状況や人間関係が理解できれば、面白さは倍化してゆきます。
下巻も楽しみです。
PS.
警察本部と警官が無線で連絡し合う場面で使われる「Negative」を「否定的だ」と不自然な日本語に訳しているが(P93他)、これは航空管制官なども言い間違いや聞き間違いを防ぐために、「No」の代わりに使われているのも知らない(⁉)翻訳者って…ここは素直に「ダメだ」で -
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Posted by ブクログ
「極大射程」以来のスティーヴン・ハンター。
以下はネタバレありの感想。
文庫本32章700ページを超える分量にも度肝を抜かれるが、6章(150ページ)あたりで正義側の主要登場人物のほとんどが殺される。(と、思わされる)
罪悪感を持たぬ殺人者と罪悪感に苛まれる刑事が出会うという設定もナイス。
そして本書の魅力は、トンデモナイ悪人を描きながらもリアリティぎりぎりの人物造形と彼らの内なる心の葛藤や気持ちがなぜか共感もしくは理解出来るという作者の職人技にある。
本書の主人公、悪の権化ラマーは凶暴だがバカではない。無理矢理脱走犯仲間にされたリチャードは彼を以下の様に狡猾な無秩序の天才と称する。「ラマ