スティーヴン・ハンターのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレカッスラーもクランシーも人気シリーズの世代交代を図りつつあるなか、ハンターよ、お前もかという展開には、少々、びっくり。あまりに死なないスナイパーが息子だったなんて、何の伏線も無く、ただ単に調査した結果だという話には唐突感が否めない。世代交代を印象付けるためか、今回は主人公には全く良いところが無い。横恋慕しているかのエージェントもあっけなく始末されてしまったことから、次回作は本当に息子の話になってしまうかもしれない。ぱっとしない主人公に対し、本作では傭兵の活躍と、その最後の方が面白い。過去の名作、ダーティホワイトボーイに通じるものがある。また、新犯人の動機もふるっている。だから次世代を託すに値するのが、イスラムというのはすごい解釈だ。
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Posted by ブクログ
芯の通った緊張感をベースに展開されるのが、父と息子の物語である。複雑な関係が悲しい結果に終わってしまった父子たちの家族ドラマの間に、事件の背後関係が見え隠れする。
上巻は40年前の“その日”から始まり、ボブ・リー・スワガーが過去の真実と向き合う決心をする現在パートと、アール・リー・スワガーが殉職する銃撃戦までが交互に描かれる。この銃撃シーンが臨場感抜群で、暗く静かな現場という設定が逆に、張り詰めた緊迫感を増幅させているようで、すごく印象に残った。
下巻はアクションシーンが多くなる。陰謀と謎が浮き沈みしながら、徐々に事件全容が浮かび上がってくる。ここにきて一気に、銃とスナイプに関するマニアック的な目線が増えてくる。スワガー・シリーズに惹かれる理由がそれなので、待ってましたとばかりに更に読書ペースが加速する。(ガラガラヘビの理由については鳥肌モノ)
ラストのサプライズの必要性は正直疑問だが、全体的にいい構成だと思う。過去と向き合う展開に家族ドラマを持ってくるのはありがちだが、少し斜めから捉えた視点に、作中で展開される以上の膨らみを感じて満腹感この上ない読書となった。まだ二作目ではあるが、完成度の高いシリーズという実感は揺るぎないなあ。