スティーヴン・ハンターのレビュー一覧
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ボブ・リー・スワガー・シリーズの第9作。冒頭から自然と物語に引き込まれた。
自宅の農場でロッキングチェアで暇を持て余していた68歳のボブ・リーの興味を惹いたのは、1944年に忽然と記録から消えたソ連の女性スナイパーだった。ボブ・リーはモスクワへ飛び、ワシントン・ポスト紙のキャシー・ライリーとその女性スナイパー、リュドミラ・ペトコフの謎を追うのだが…突然、ボブ・リーらを襲う謎の男たち…
1944年と70年後の現代が交互に描かれ、読者はボブ・リーに先駆け1944年の事実を少しずつ知る事になる面白い構成。幕間として描かれている描写は、この先、物語にどう繋がるのか…
今回もスティーヴン・ハンター -
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今になってJFK? ダラスの熱い一日の事件を今になって、さらに新たに新解釈で小説化できるものだろうか?
そんな疑問で本書を首を捻りながら手に取る読者は多いだろう。そうした懐疑的な多くの視線を切り裂いて、スナイパー小説の第一人者である巨匠スティーブン・ハンターが、アメリカ最大の事件に対し真っ向ストレート勝負を試みた。
その志もあっぱれだが、その切り口もこんなにも鮮やかだとは、誰に予想できたろうか。ここのところ、失礼ながら鳴かず飛ばずのボブ・リー・スワガー・シリーズで、スナイパー小説の王道から逸れたような作品を書いていたこの作家が、こんなにも原点に立ち戻って、しかもあの傑作『極大射程』の -
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ボブ・ザ・ネイラーシリーズ最新作。
シリーズ最高傑作!「極大射程」を超えた!は明らかに言い過ぎ。「極大射程」の20年後の世界、且つ「極大射程」におけるボブの立ち位置を上手に、本当に上手いことJFK暗殺事件にはめ込んで、ザプルーダーフィルムやウォーレン委員会でよく知られた事実を元に作者の想像(創造?)を重ねて1級のサスペンスに仕上げています。
上巻の終わり近く、ボブの決め台詞「狩りの時間だ。」が出てくるとゾクゾクします。
徐々に謎を解き明かし核心に近づいていくボブ、ラスボスはボブを「最期の地」に誘い込もうとする。
そして罠にはまったと思いきや。
またもや丘の頂からボブ・ザ・ネイラーの大反撃が始ま -
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下巻を読み切っての第一声は、やはり、物凄く面白かった!!
今回のボブ・リー・スワガーはJFK暗殺の真相に迫る探偵という役回りを演じるのだが、お約束のスナイプ・アクションも十分楽しめる。JFK暗殺から50年。まさに今しか無いというタイミングで描かれたボブ・リー・スワガー・シリーズの最高傑作。
JFK暗殺事件の謎に迫るボブ・リー・スワガーと事件の黒幕の回顧録が交互に描かれ、次第に事件の真相が明らかになり、両者が時を同じくした時…
もちろん、JFK暗殺事件の事実を捻じ曲げることなく、スティーヴン・ハンター独自の潤色を加え、読者が納得する真相が描かれている。また、ボブ・リー・スワガーがその真相究 -
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凄い!のひと言!ボブ・リー・スワガー・シリーズの最高傑作。冒険小説、スナイパー・アクション、ミステリーの要素がふんだんに盛り込まれ、過去のシリーズを集大成したような素晴らしい作品に仕上がっている。どのくらい面白いかと言うと、横山秀夫の『64』よりも面白いと言ったら、分かり易いだろうか。久々に読むのが勿体無いと思った。
『四十七人目の男』で、ついにボブ・リーも終わったかと思ったのだが、『黄昏の狙撃手』で復活し、『蘇るスナイパー』で文字通り完全に蘇った。その後、ボブ・リーは息子のレイ・クルーズに代を譲り、隠居するのかと思われたのだが…
今回は66歳のボブ・リーがJFK暗殺の真相に迫るという興味 -
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誰が何と言おうと非常に面白い、大傑作冒険小説である。この作品が記念すべきスワガー・サーガの第一作であり、ここから壮大なスワガー・サーガが始まるのだ。
新潮文庫版が絶版になり、この度、目出度く扶桑社ミステリーから復刊。復刊に際しては一部改訳・再編集されたとのこと。
元海兵隊の英雄ボブ・リー・スワガーは、大統領暗殺の謀略に巻き込まれ、狙撃犯の汚名を着せられ、追われる。
負傷しながらも命からがら狙撃現場から脱出したボブ・リー・スワガーは自らの汚名を返上し、謀略の真実を暴くことが出来るのか…
スティーヴン・ハンターとの最初の出会いは、扶桑社ミステリーの『ダーティホワイトボーイズ』である。余りに -
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ネタバレボブ.リー.サーガのシリーズ最新作は、原点回帰でスナイパーに徹頭徹尾拘った傑作であり、前々作で赤穂浪士のサムライになってしまい、前作では単なる親になって、少々脱線して黄昏て終わった感のある主人公が、まさしくスナイパーとして蘇ったのが本作である。ただし、とうに60を超えた年なので、流石にドンパチは少なく見せ場は絞られている。スナイパー同士の戦いは心理戦を含めたチェスの様で、ハイテクを老獪な経験が上回ることを示しているが、少々、ギャンブルが過ぎるか。また、最後の西部劇の決闘シーンは、父親のアールばりのガンファイト。すべてが収まることろに収まる終わりで、でもボブは根っからのスナイパーで、どこにいるの
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