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クルーズが消息を絶って半年後、親米派に豹変したザルジを高く評価したアメリカ政府は、彼を国賓としてワシントンに招待する。だがザルジの訪米直前にクルーズらしき人物から計画通り作戦行動を実行する旨の連絡が海兵隊に入る。国賓を守るためFBIとCIAは合同チームを結成、両機関の代表者としてニック・メンフィスとスーザン・オカダがボブ・リーを訪ねクルーズの捜査を要請した。クルーズの真意とは?FBIとCIAの目論見は?傭兵チームの正体は?そしてボブはどう動くのか?
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Posted by ブクログ
【上下巻のレビュー】
新たなボブ・リー・サーガへの序章
今回、ボブはスナイパーとしてライフルを持つことはない(なんとスポッター!)。これまでのようなスナイパーアクションとは趣を変え、良く練られたポリティカルサスペンスに仕上がっている。彼以外の登場人物はバンバン撃っているだけに、やはりファンとしてはボブのシューティングが見たかったところ。特に場所をアメリカ国内に移してからというもの、ばらばらだったパズルが一つ一つ組みあがっていく構成には唸らされる。また、ある意味では人の入れ替えが行われたシリーズ転換期といえよう。
それにしてもボブもさすがに年をとった(還暦過ぎのおじいちゃん!)。シリーズ初期にはベトナム戦争でドラグノフを巡ってソ連と攻防を繰り広げていたのに(それも今作品のポイントとなる!)、今や戦いは戦場から離れた場所から指示が出されリーパーのような無人機がいとも簡単に人を殺すような時代になった。そんなものを目の当たりにしてボブは何を感じたのか。それでもやはり人が人を殺すのだと歴戦の勇士ボブは諭すのだ。そのあたりの達観振りがやはり彼の魅力とも言えよう。
今回は今までにも増して映画ネタが多く、特に香港映画ファンの私は「男たちの挽歌」のチョウ・ユンファが引き合いに出された時には思わずニヤリとしてしまった。
Posted by ブクログ
カッスラーもクランシーも人気シリーズの世代交代を図りつつあるなか、ハンターよ、お前もかという展開には、少々、びっくり。あまりに死なないスナイパーが息子だったなんて、何の伏線も無く、ただ単に調査した結果だという話には唐突感が否めない。世代交代を印象付けるためか、今回は主人公には全く良いところが無い。横恋慕しているかのエージェントもあっけなく始末されてしまったことから、次回作は本当に息子の話になってしまうかもしれない。ぱっとしない主人公に対し、本作では傭兵の活躍と、その最後の方が面白い。過去の名作、ダーティホワイトボーイに通じるものがある。また、新犯人の動機もふるっている。だから次世代を託すに値するのが、イスラムというのはすごい解釈だ。
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