山田蘭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ先月・今月と立て続けに読んだホロヴィッツ作品。今回はこれで3作品目、そして、探偵ホーソーン・シリーズとしては第二弾です。
いやはや、今度は離婚弁護士が殺されたという話。
今回もまた容疑者は多く、しかも謎のメッセージまで現場に残されている。果たして犯人は…。
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前回読んだシリーズ第一弾『メインテーマは殺人』では、どうにもホロウィッツ氏と探偵ホーソーンの仲が良くなくて、それがちょっと気持ち悪く感じました。
今回もどうかなと思いましたが、ちょっとした衝突は相変わらず。
でも何というか、そういう衝突もこなれてきた?というか、ホロウィッツ氏もホロウィッツ氏で、どうにかしてホーソーン氏の素 -
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Posted by ブクログ
上巻は冒頭以外は作中作のオールドファッションミステリで、アガサ・クリスティのポアロの世界観。
登場人物が多くてちょっと辟易してしまうけど、いかにもオールドファッションミステリらしいキャラクターで、それぞれに怪しくて、人間関係が絡み合っていて、少しずつベールを剥がすように真実が明るみになっていくのが面白い。
下巻に入ると、上巻の作中作が残るは結末のみという良いところで終わっていることが、それを読んでいた編集者の視点で明かされる。
その後に起きた事件と作中作に関連がありそうなことが判明してからは、とてもワクワクしながら読み進めた。
主人公は完全に読者目線で、事件について探偵のような調査を行うのが -
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Posted by ブクログ
閉鎖的な高級住宅街で起きた殺人事件。意外なことに、犯行の動機も方法も住人全員が等しく持っていた。ご近所トラブルを殺人事件に変えたのは一体誰なのか、かつての相棒と共にホーソーンが難事件に挑む。
今回はホーソーンが関わった過去の事件にまつわるお話でした。
最後まで読んだらトリックも構成も素晴らしいんですよ。
本当に住人全員が怪しく、誰が犯人でも不思議じゃない。伏線だって多様に散りばめられている。
頑張れアンソニー立ち向かえアンソニー、毎回のように色んな人に適当にあしらわれても過去を現在に繋げられるのはあなただけだ。
ただ、ただ今回は登場人物が多すぎて……!
人数が多いのはいつものことだからまぁ -
Posted by ブクログ
ネタバレむむむ確かに構成はスゴい、見事としか言いようがない。唯一無二ではあると思う。
だけどもだけど、おかげて上巻は地味でまじめなミステリーがひたすら進むんよな。まあ退屈ちゃ退屈。
ネタバレになるけど事件地味すぎん?
コードに足引っ掛けて死ぬとか…、天下のピュント最期の推理がコレで良いのか??
最期は遺灰を森に撒いてとか、異常に事件に愛着湧いてるし…。そんなたいそうな事件かね、この話…。
現代パートも原稿の隠し方甘くて人殴って火つけて逃げきろうって…。チャールズはん、そいつは犯罪としてあまりにもお粗末じゃないすかねえ…。
まあワタシがミステリーの教養不足でクリスティのオマージュなどさほど愉しめないのも -
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Posted by ブクログ
ネタバレ1巻を読んで、そのままズルズルと引き込まれて、2巻もあっという間に読んでしまいました!
1巻と2巻を比べると、似ている点があります。
過去の事故または事件が、今の事件に深く関わっていること。
ストーリーの終盤で、主人公が犯人と対峙する場面。
ハッピーエンドではないこと。
どれも、シリーズものにはよくあることかもしれませんが、
私には、これが続くと物足りないなという気持ちもあります。
個人的な好みのレベルの話ではありますが…
ちなみに、犯人は途中でわかりました。
動機とか細かいところはわからなかったけれど…
あと「補遺」のところに書かれていたことから、この事件全体にうずまく、
悪意、嫉妬 -
Posted by ブクログ
カササギ殺人事件がピンとこなかったので、この作者の本は手に取らずにいたのですが、職場の先輩にホーソーンシリーズを勧められて読んでみました。
結果、読んでよかったです。
ミステリー読むとき、個人的に気にしていることが2つあります。
1つは、人物描写です。私の中では、それができる最高の作家はアガサ・クリスティです。
アガサ・クリスティほどではないけれど、この物語はそれなりにちゃんとしていたと思います。
もう1つは、読者に推理させてくれる余地があるかどうかです。
これは完璧でした。
ロンドンの地名やイギリスの古典作品に詳しければ、もっと楽しめるのかなと思いました。
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Posted by ブクログ
2018年のこのミスで紹介された時に、初読み。7年後に再読。
冒頭を見て、私もポテチやコーラを並べて、背徳的な読書を楽しもう!ってしたのも、前回と同じ。
内容や犯人をちょうど忘れていたので(笑)ちょうどよかった。
前編、後編全く違うメタ的な構成なのだけど、前半はただ楽しむのが吉!
アガサ・クリスティ風の世界観、初老の紳士な探偵とさわやかな助手のバディ。
都会から離れた英国の田舎。沢山の登場人物の皿の上に、丁寧に謎や秘密が盛り付けられている。
一皿一皿、謎を食べ終わると、お皿の底に「not犯人」と書いてあり、最後に「真犯人!」と書いてある…………はず!!!!
このオアズケ感のストレスが、 -