山田蘭のレビュー一覧

  • その裁きは死

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    薦めてもらって読んだ本。
    実在の人物や作品が多数登場するので、フィクションなんだけどリアリティがある。
    語り手は作者がそのまま登場する。イギリスの地名が細かく出てくるところが、クリスティの作品を思い出させた。クリスティを読んだのはずいぶん前なので、その頃は調べるとしても地図を開くしかなかったが、今はスマホでちょちょいと検索できるので、まあ、いいような情緒がないような笑
    後出しジャンケン的な要素が少ないので、推理が好きな人におすすめしたい。

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    2026年05月05日
  • カササギ殺人事件 上

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    偶然などというものは存在しないのだ。
    人生の全ての出来事には決まった様式があり、その様式が人間の目に止まった一瞬を偶然と呼ぶに過ぎない。(ちょっと細部の文章違うかもしれませんが)

    目に見えているものだけが全てでは無い。
    そんな主人公の考えが、彼の織り成す推理に繋がっていくところが素晴らしく痛快だなと感じました!

    まさかの主人公が余命宣告済みのおじいちゃんとは……!という驚きもありますが
    上巻の時点で、ある程度の謎は残されてはいるものの、結構謎が解明されたと思ったのに、ここからまだ続くの!?というか続けられるの!?!?とドキドキ!

    下巻を読むのも楽しみです!

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    2026年05月04日
  • マーブル館殺人事件 上

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    ネタバレ

    スーザン・ライランドもの第三弾。

    もはやお馴染みとなった、まんま作中作をぶち込んでくる入れ子構造ミステリ。
    『カササギ殺人事件』では度肝を抜かれたこの形式も、3作目ともなると勿体ぶる意味もないとばかりに開始50ページにも満たないところからその世界に突入。
    そして一旦スーザン視点に戻ってきてこれまたお馴染み作中作とこちらの世界の相似点を浮かび上がらせていく展開。
    作中作のあの人物はこちらの世界のあの人物に違いない、となると作中作での事件はこちらの世界での出来事も暗示している?作中作の事件の顛末もまだわからない状態で双方の話の行く末に目が離せない。

    上巻の締めくくりは作中作の続きへの呼び水で終わる。
    一息入れる間も惜しく、誰しもすぐさま下巻へGOとなることでしょう。

    個人的にはホーソーンものの方が好きだけど、それでもこの出版ペースでのこの安定感は驚異的。
    今回はアラン・コンウェイのパスティーシュをエリオット・クレイス(『カササギ殺人事件』に出ていた?忘れている。。)が手掛けるがという話。
    パスティーシュと言えばホロヴィッツ自身も多数手掛けていて、何なら作中めちゃくちゃ言及している007ものすら書いている中での皮肉、メタ感の織り込みがにくいわざ。
    クラシックなスタイルの中に現代風味を混ぜ込み、かつ毎回ちょっとずつ新たな試み、おかしみを取り入れるという姿勢には尊敬の念しかない。

    「アナグラム解けるかピ」、今更だけど原文ではどうなっているんだろう?anagramの単語だけで7文字なんだけど。byとかatとかなのかな。とすると日本語訳を工夫したってことかな。軽く受けたので気になるところ。

    このミス2026年度版海外編第2位。

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    2026年05月03日
  • カササギ殺人事件 下

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    意外な始まり方でびっくりした。
    早く事件の続きが知りたいのにとモヤモヤしながら読んでいたのに、いつの間にかどう繋がるのか期待しながら読んでた。

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    2026年05月01日
  • マーブル館殺人事件 下

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    ネタバレ

    作中作アティカス・ピュントを産み出した作家は既に亡くその続編を書き継いだ若手作家も殺されるという驚くべき展開。若手作家の担当編集者であるスーザンは自らの容疑を晴らし更に続編を完成させることが出来るのか。下巻からが圧倒的に面白い。

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    2026年04月26日
  • マーブル館殺人事件 上

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    アティカス・ピュントもの第三作。
    前々作、前作で、上巻のみ読んだ時点での感想に意味がないことが身に染みているので、下巻まで読んだ上で記載。

    作中作の舞台がフランスで、フランス語のルビが頻繁に出てくるので、フランス語と英語の間での勘違いが事件に影響しているに違いない、と予想したけれど、まるっきりハズレだった。

    メインの感想は下巻で。

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    2026年04月26日
  • カササギ殺人事件 上

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    登場人物紹介のページまでよく意味が分からなかった。
    ん?なにこれ?って思いながら読んでたら本編はその後から始まった。
    やはり登場人物がカタカナだと覚えにくくて何回も名前の確認をしてしまう。
    でも面白い!下巻も期待。

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    2026年04月17日
  • メインテーマは殺人

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    事件解決一歩手前に明かされた、過去に関する真相がとても苦しかった。
    あの状況になったら、もしかしたら私も、あのようにしか動けないのではと思ってしまう。『できることなんて何もなかったんです』そうとしか考えられないのではと。
    でもそもそも、分別があれば。良識があれば。何か考えられるような頭があれば。
    あたりまえの、愛情があれば。
    あんな事態にはならなかったのだから。
    と、自戒。

    そしてこの真相がつらすぎたため、真犯人の独白の方は終始、生温かい目で読んでしまった。

    情報の出し方がとても公平で、それでいて読み物として面白くて、謎解きもすっきり。
    上手いんだなあ…! と思う。

    ホームズの『三人ガリデブ』を思い出させる部分で思わず笑ってしまった。
    ドーパミンが溢れ出てしまうのも仕方ない。あれは。



    『おたくらを気の毒にさえ思いそうになりますよ。まあ、実のところ、そうは思いませんがね』

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    2026年04月14日
  • 死はすぐそばに

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    ホーソーン&ホロヴィッツシリーズの第5作。

    今回は、ホーソーンとホロヴィッツが出会う前の事件を、ホーソーン自身の記録と記憶をもとに、ホロヴィッツが小説として描いていく構成となっている。
    そのため当然ながら、ホーソーンは最初から犯人を知っている。

    犯人をあらかじめ明かしたうえで謎解きを進めるパターンかと思いきや、そう単純ではない展開が続く。
    ホロヴィッツが事件そのものに登場しない分、これまでのシリーズにあったドタバタ感はないが、その代わりに当時のパートナーである元警官ジョン・ダドリーが、ホーソーンを堅実に支え全体を締めている。

    ラストも印象的で、「こういう終わり方もあるのか」と静かな余韻に浸らせてくれる。
    シリーズの中でも、ホーソーンの内面が最も色濃くにじみ出た一作だと感じた。

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    2026年04月12日
  • メインテーマは殺人

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    ミステリー作家であるアンソニーホロヴィッツ本人が助手兼語り手(つまりワトソン役)で登場するメタいミステリー。

    葬式屋に自分の葬式を申し込みにいった婦人がその日のうちに誰かに殺される。相変わらずのページターナーで最後まで飽きない。

    しかし、ホロヴィッツ作品としては『カササギ殺人事件』が抜群すぎる。

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    2026年04月12日
  • マーブル館殺人事件 下

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    『アティカス・ピュント最後の事件』がついに完結した。作中作も今までにない作りで驚いた。この発想はなかった。
    また、さまざまな悪意が状況をとにかく混乱させて、真相を見えにくくしているが、解決後は見事に整理された事件である。
    作中に「すべての証拠は、わたしの目の前にそろっていたんです。…それなのにわたしには何も見えてなかったんです。」という台詞があったが、まさかに読み終わっと時にまさに同じ気持ちを感じてしまった。
    読みの甘さにショックを受けつつ、作者の巧みな技術に驚かされるばかりであった。

    しかも、まだ続編があるようなことが最後の解説に書いてあった。どのような続編となるのか今から非常に楽しみだ。早く続きを読みたい!

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    2026年04月11日
  • マーブル館殺人事件 上

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    『カササギ殺人事件』、『ヨルガオ殺人事件』に続く3作目。
    『ヨルガオ殺人事件』が読み終わった時点で続きを予想していたが、またも作中作を使った作品であった。
    ひかも、今回はただの作中作でない。
    また、作中作の現実の類似点がいつもより多い気がして、しっかり読み進めないと頭の中が混乱してどっちの話かわからなくなる。
    上巻を読み終わった時点では先が全く見えない展開だが、伏線もたくさんあり、今後の展開が楽しみだ。

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    2026年04月11日
  • カササギ殺人事件 上

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    設定が最初複雑に思えたけど、こんなの読んだことない!すご〜い!ってなりました!1冊で2度楽しめたっす!

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    2026年04月08日
  • メインテーマは殺人

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    ネタバレ

    自分の葬儀を手配したその日に、資産家の老婦人が自宅で絞殺されるという衝撃の事件から始まるミステリーです。

    元刑事のホーソーンと、作者本人であるアンソニー・ホロヴィッツが凸凹コンビを組んで真相を探ります。
    この小説の最大の魅力は、作者自身が語り手として登場するメタ構造。取材から執筆までの過程が物語に織り込まれていて、「これ本当にあった話?」と錯覚するくらいリアリティがあります。

    ホーソーンは頭が切れて観察力抜群だけど、とにかく冷たくて偏屈。
    情報をほとんど明かさない彼に振り回されるホロヴィッツの姿がコミカルで、まるで現代版ホームズとワトソンのような掛け合いが軽快に物語を盛り上げてくれます。

    誰が犯人かを推理する王道の展開で、伏線が丁寧に張られ、推理しながら読めるのが楽しいです。
    ただ、英語圏の文化が絡む謎は少しハードルが高くて、私には完全に解けませんでした。。。
    それでも解決の鮮やかさと意外性は十分に面白かった。

    本格ミステリ好きにおすすめの一冊。

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    2026年04月03日
  • メインテーマは殺人

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    今やすっかり大家となった感のあるホロヴィッツ。出す作品出す作品評判がいいみたいなので期待して読み始めた。期待に違わず面白かった。

    典型的なハウダニットものだが見事に作者の術中にハマり騙された。地名や街路名が本物なのでgoogle earthでストリートビューしながら楽しめたのも雰囲気が味わえて良かった。
    本作はホーソンと作者自身がワトソン役で活躍(迷走?)する第一作とのこと。二人のチグハグぶりと、ホーソンの偏屈な上に人をコケにするそっけなさ(意識して演じてる?)、ホロヴィッツのいい意味で常識的で、お決まりのワトソン役がマッチして名コンビとなっている。シリーズ化されているので今後の展開が楽しみだ。

    一点、事件のすべての始まりとなる交通事故の顛末が悲しすぎる。

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    2026年03月31日
  • マーブル館殺人事件 上

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    編集者スーザン・ライランドが、名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズを巡る謎に翻弄されるシリーズの第三弾(すでに紛らわしい)。前作『ヨルガオ殺人事件』で幸せを掴んだかと思われたスーザンだったが、作者ホロヴィッツはそんな結末を彼女に与えてはくれなかった。

    恋人アンドレアスとうまくいかず、クレタ島を引き払ってロンドンへ戻ったスーザンのもとへ、ある依頼が舞い込む。作者アラン・コンウェイの死によって完結したあの〈アティカス・ピュント〉シリーズの新作を担当しないかというのだ。しかも、なぜかほぼ新人の若手作家エリオット・クレイスが書くことが決定しており、版権も押さえてあるという。どことなく不安を覚えるスーザンだったが、なし崩し的に新作のプロットの素読みをさせられて…。

    本シリーズ最大の特徴である作中作が今回も読ませる。最大の要注意人物アラン・コンウェイがすでに故人の設定であり、ノンシリーズなのかと思っていたら、なんと三作目まで来てしまった。恐るべし、ホロヴィッツ。

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    2026年03月28日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    現実の事件のヒントが隠された作中作の事件は単独でも十分成り立つクオリティだった。
    アティカス・ピュントの最初から全てお見通しという感じがいかにも探偵って感じがいい!
    だだ、現実の事件のヒントを探しながら読んだがヒントはは見つけきれなかった。
    最終的にヒントは「それ!?」って感じで、ちょっと期待外れだった。
    しかし、全体的な話の構成と複雑に絡み合う関係者の嘘の証言など、綺麗に整理されていく展開は面白い。
    さらに続編があるとのことなので、今回よりは楽しめることを期待して、読んでみたいと思う。

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    2026年03月28日
  • カササギ殺人事件 上

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    最初の数ページが特殊で混乱したが、そこからはクラシックな探偵もののミステリという感じ。
    良くも悪くも普通に面白い。

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    2026年03月26日
  • カササギ殺人事件 上

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    容疑者が多い!!初めからこいつもあいつも怪しいで物騒な村だ
    ややこしい人間関係や説明がないと分からないトリックの推理小説も多いけど、これは読者も人物の心理描写や行動の辻褄を考えながら読み進めやすいと思った
    探偵役の理念好き

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    2026年03月22日
  • その裁きは死

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    嫌なヤツを書くのが相変わらずうますぎる。
    それによって、どんどん物語に熱中させられる。
    前作のメインテーマは殺人よりも完成度は高く感じる。

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    2026年03月20日