山田蘭のレビュー一覧

  • ヨルガオ殺人事件 上

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    小説の内容と実際の殺人事件が交錯するのは前作のカササギ殺人事件と共通しています。今回の方が、現実と小説がはっきりと分かれているようなので、二つの作品を楽しめます。ただ、共感できる登場人物がいないことと、登場人物が2倍で外国人の名前の覚えづらさも重なるので、読むスピードはあまりあがりません。下巻はどうだろうか。

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    2025年01月27日
  • アルパートンの天使たち

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    ネタバレ

    真実はいつもひとつ!ではない話し。
    登場人物が多くしかも複雑なのだが、混乱することなく読めた。
    できるなら一気読み推奨。



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    2025年01月18日
  • アルパートンの天使たち

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    ポピー、は辛かったけれど、こちらはのめり込んで読めました。どうなるんだろう、とワクワクしたけれど、バタバタと片付いていって若干の肩透かし感が。ラストも衝撃的、とまでは響かず。

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    2025年01月17日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    上巻に続いてスーザンの捜査は進む。ホテルの娘セシリーの行方はなかなか分からないけれど、8年前にホテルで起きた殺人事件の真相は少しずつ解明されていく。誰もが怪しい。そして、実際に起きた殺人事件を自分の著書の"肥やし"にして発表したアラン•コンウェイという人も…。

    納得の結末…ではあるけれど、ちょっと捻り過ぎかも。しかし、この複雑な構成と古典的名作と五分を張る展開の見事さには脱帽でした。編集者だったスーザンが、著者のアランに"探偵が関係者全員を集めて犯人当てをするのは古臭いからやめて"と忠告していたエピソードなど、思わずニヤリとしてしまいました。

    【余談

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    2025年01月12日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    「カササギ殺人事件」の続編。編集者を引退したスーザンは、クレタ島に移住してホテル経営に勤しんでいた。そこへイギリス人夫婦がやって来てある依頼をされる。夫婦の娘が失踪した。8年前に起きた殺人事件の真相に、娘がある本を読んでいて気付いたことが原因だというのだ。その本とはアラン•コンウェイ著"アティカス•ピュント"シリーズ第三段「愚行の代償」。スーザンが編集者として世に送り出した本だった…。

    前作に引き続き入子状態の作中作。上巻途中からは「愚行の代償」の表紙から再度物語が始まる感じになる。しかもこちらの人物紹介も22人の大所帯。(本編はもっと多くて28人)なかなか読み出がありま

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    2025年01月12日
  • 殺しへのライン

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    シリーズ3作目。
    すっごく面白かった!
    文芸フェスで起こる、孤島ミステリものというだけでわくわくする。飛行機に乗って、風光明媚な場所で、あちこちで文芸フェスのイベントがある。
    後半はパズルのように、登場人物たちの見えなかった人間性がパタパタと裏返っていく。
    ちょっとした日常的なことが、穏やかながらぞくっとした真実に繋がるのもお見事!

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    2025年01月11日
  • ナイフをひねれば

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    ネタバレ

    今回もまた犯人を当てれず…でもこれが楽しい。
    5作目も読みたいのだけれど、楽しみなあまり最新刊を読まずにまだ取っておきたいという気持ち。
    ホーソーンという人間がわかってきたようで、まだまだ謎だらけ。
    ガツガツとホーソーンに踏み込もうとする作中のホロヴィッツに、毎度ヒヤヒヤさせられている。

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    2025年01月06日
  • その裁きは死

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    翻訳物は人名と地名で苦戦してしまいます。ホロヴィッツがミスリードし、ホーソーンが導いていくスタイルなので、少しまどろっこしい感じがします。この辺りはトラディショナルなミステリーという感じがします。登場人物に感情移入がしづらい点も難点ですが、ストーリー展開は堪能できます。

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    2025年01月04日
  • カササギ殺人事件 上

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    冒頭、編集者スーザン•ライランドのモノローグから始まり、「名探偵アティカス•ピュント」シリーズのラインナップが提示される。この辺で
    "あ。物語が二重構造になっているんだな"
    と理解できないと、読み通すのはなかなか大変かも。何しろ登場人物紹介だけで23人載ってる(創元推理文庫は親切)

    物語は1955年。イギリスの田舎町サクスビー•オン•エイヴォンで、家政婦の葬儀から始まる。その後起きた富豪の殺人事件を解決すべく、名探偵アティカス•ピュントが依頼を受けて…と物語は続くが、いよいよクライマックスという所で上巻は終わり。

    …なるほど。確かに本格ミステリだ。続けて読もう。そうじゃ

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    2025年01月02日
  • ナイフをひねれば

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    人が何かをするには必ず意図がある。
    しかし、その意図した通りに行くとは限らない。
    その結果が思わぬ証拠とつながり、意図しない犯人が出来上がる。
    状況証拠がいかに脆弱であるかを、ホーソーンは周りの焦燥も気にせず、紐解いていく。
    今回は、あっと言わせるトリックもなく、大立ち回りもないが、真実と正義が絶対的なものではなく、人の心や視点次第でいくらでも変わり得ることをこの物語は教えてくれる。

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    2025年01月01日
  • 殺しへのライン

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    『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネル諸島のオルダニー島を訪れた。どことなく不穏な雰囲気が漂っていたところ、文芸フェスの関係者のひとりが死体で発見される。椅子に手足をテープで固定されていたが、なぜか右手だけは自由なままで……。

    未読のままだったので、シリーズ3作目から読んでみた。巧みな伏線が解消されていくのを味わえるのは、快感である。

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    2024年12月30日
  • ポピーのためにできること

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    情報量多すぎて、途中からかいつまみ読みにシフトチェンジ。なんとかラストに辿り着いたけど、この作風は勘弁して、、。体力使いすぎて疲れます、、。最初からあやしかったんだよ。最後の彼のメール、あんなんで納得する?そして、冷え冷えとするラストのメールも、屈託ないだけに末恐ろしさを感じました。事件の根底を意識しつつこれだけ大量のやり取りを作り上げる作者には舌を巻きますが、やっぱり内容のベースラインはしっかり書き込んでくれてる方が読みやすいし健康にも良いです。

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    2024年12月24日
  • その裁きは死

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    ほんまにおもろいな!
    謎が重なりつつもしっかりヒントが散りばめられて、それでいて全く解らない、真正面からの美麗な本格ミステリーでした

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    2024年11月30日
  • ナイフをひねれば

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    ホーソーンもの4作目。
    他の作品ほどアクロバティックではなく、気を付けて読めば、正解に辿り着けたのではないだろうか、と思わせる(錯覚させる?)程度には、正統派というか本格もの。手も足も出ない、という感じではなかっただけに、最後の謎解きシーンでは、うーんと唸ることしきり。

    それにしても、被害者ハリエットのドSな人格はほぼギャグのレベルで、全体としては喜劇といって差し支えないのではないかしらん。酷評劇評中の「二つの便器」の例えは秀逸すぎて吹いた。



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    2024年11月26日
  • ナイフをひねれば

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     今回は、まさかのホロヴィッツ氏が殺人事件の容疑者に…これは面白いに決まってる!…と、期待通りやっぱり面白かったです!

     そして犯人…犯行動機はかわいそうでした。被害者は人から恨みを買うことがあるとしても、この被害者は恨みを買う人が多すぎて、周りの誰もが犯人と疑ってしまいそう。

     予想の犯人はおもいっきり外しましたが、最後は全てスッキリさせてくれる展開はさすが。
     フィクションなのに、ホーソーンは現実世界にいるように思わせてくれます。

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    2024年11月18日
  • 殺しへのライン

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     安定の面白さ!
    謎解きはもちろんですが、
    アンソニーのお間抜け?なところもクスッと笑えてどんどん先を読みたくなります。

     ホーソーンの謎も深まるばかり。
    今後の展開も楽しみです。

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    2024年11月13日
  • その裁きは死

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     今回も面白かったです!

     しっかりホーソーンに騙されました。アンソニーはかわいそうでしたが、そのお間抜けさに、クスッと笑えたり…。

     犯人はそうじゃないかなぁ〜とうっすら予想していて当たりました。

     楽しんで次回作も読みます!

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    2024年11月11日
  • ナイフをひねれば

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    少しずつホーソーンという人物の謎が分かって面白い!
    犯人は全然分からなかったけど
    真相まで中々辿り着けずはがゆかった。

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    2024年11月09日
  • 殺しへのライン

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    探偵ホーソーンと作家アンソニーが文芸フェスに参加するために訪れたオルダニー島で殺人事件が起こる。被害者はフェスのスポンサーでもあり、送電線を敷く計画を立てている会社のCEO。容疑者はフェス参加者と、島で送電線を敷く計画に反対している島民たち。ホーソーンと因縁のあるアボットも島にいて、一悶着ありそうでドキドキする。ホーソーンは真相を導き出すのが仕事で、同情の余地があったとしても見逃さないというのが徹底している。個人的には右京さんのようなイメージ。

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    2024年11月08日
  • ポピーのためにできること

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    面白い。
    ほぼ全編、メールなどのやりとりで展開されていく。異色の、でも現代的なミステリ。
    はじめは面食らうが、中にすごく変なやつがいて、なんだこいつ?と思っているうちに、引き込まれていく。

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    2024年11月05日