山田蘭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カササギ殺人事件の続編で、事件から2年後の話。
クレタ島でホテル経営をして暮らしていた元編集者のスーザンの元へ、ある裕福な老夫婦が訪ねてくる。スーザンが編集に携わった名探偵アティカス・ピュントシリーズの一作「愚行の代償」に8年前に起きた殺人の真相が描かれていると連絡してきた彼らの娘が、そのまま消息を絶ってしまったという…
カササギ殺人事件の内容はほとんど覚えてなかったけど面白かった記憶があるので続編を読んでみましたが、前作からの登場人物が主人公なのでカササギ殺人事件の記憶があるうちに読んだ方がよかったかも。
スーザンが事件の関係者一人一人に話を聞いていく場面の合間に恋愛関係のうだうだが挟まっ -
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Posted by ブクログ
テムズ川沿いの高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。昔の英国の村を思わせる敷地で住人たちが穏やかに暮らす――この理想的な環境を乱す新参者の被害者に、住人全員が我慢を重ねてきていた。誰もが動機を持っているといえる難事件を前にして、警察は探偵ホーソーンを招聘するが・・・。
今回も面白かったけど、序盤でホーソーンが期待通りの結末ではない、という意味がどういうことなのか、最後のシーンで明らかになってあ、そういうことかと。ホーソーンの元相棒について知りたすぎて首を突っ込むアンソニーですが、怪しげな組織と接触することに。結局ホーソーンが過去に -
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Posted by ブクログ
「カササギ殺人事件」「ヨルガオ殺人事件」と読んできたアンソニー•ホロヴィッツの別シリーズ。事件をとくのは元刑事のダニエル•ホーソーン。ホーソーンから、事件に同行して自分を主人公とした小説を書かないかと言われたホロヴィッツは、優秀だが偏屈なホーソーンと二人三脚で事件を追ううちに、少しずつ事件そのものに巻き込まれていく…。
著者自身がワトソン役になり、ホームズ役と行動を共にした"語り手"になる…というパターンの作品は久しぶりに読んだ気がします。謎解きの過程は破綻がなく、ピタリとはまる展開は見事です。
ただ、やはり、原語(英語)でないと説明できない部分がある。推理ものはそのあた