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“すぐ目の前にあって――わたしをまっすぐ見つめかえしていたの”名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズの『愚行の代償』を読んだ女性は、ある殺人事件の真相についてそう言い残し、姿を消した。『愚行の代償』の舞台は1953年の英国の村、事件はホテルを経営するかつての人気女優の殺人。誰もが怪しい謎に挑むピュントが明かす、驚きの真実とは……。ピースが次々と組み合わさって、意外な真相が浮かびあがる――そんなミステリの醍醐味を二回も味わえる、ミステリ界のトップランナーによる傑作!/解説=酒井貞道
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Posted by ブクログ
面白かった...終盤の怒涛の伏線回収、点と点が繋がっていく爽快感!前作からの繋がりがあるのですぐ読んでよかった。
本編の中に入れ子となる小説があり、その中に前日譚となる小説がある。それぞれが本格的なミステリとなっていて、非常に盛りだくさん。
本編と作中作のフーダニットだけでも面白いのに複雑に絡み合った人間関係と巧妙に仕組まれたミッシングリンク、果ては冤罪疑惑を晴らすための主人公の奔走まで本格ミステリー、エンタメとして最高だった。帯通り『アガサ・クリスティーへの完璧なオマージュ』だった。
ただでさえカタカナ名前に苦労しながら読む海外ミステリなのに、作中作だと倍以上ページを戻ったり名前を確認したりとなかなか読み進められない… って、カササギの時に思ったのに、また手を出してしまった。 苦労した分だけ読み応えのある内容。 スーザンとアンドレアスの関係にはヒヤヒヤしたけど、色々丸く収まって良...続きを読むかった。
ちょっと混乱してしまう部分があるけれど とっても面白い。 一つのストーリーでミステリが続くのではなく 本と現実で分かれているのに、ヒントはどちらにも散りばめられている。 読み応えがあるミステリだと思う。
下巻では「愚行の代償」を読み終えることができ、その後にヨルガオ殺人事件の真相へと続きました。後半になればなるほど、ページをめくるのが早くなった感じです。 作中作の「愚行の代償」は、ひとつの作品として充実していて、探偵アティカス・ピュントに魅せられました。 ヨルガオ殺人事件自体は、後半に次々と思い...続きを読むもよらない真実が明かされ驚かされました。 本の中に自分にしかわからない遊びや皮肉を入れ、事件の真相を隠すというアラン・コンウェイという作家を作り出した、アンソニー・ホロヴィッツ、すごい作家です。 今、放送中のBSドラマは、細かいところまでじっくりみて楽しめそうです。
『カササギ殺人事件』のときには気づかず、『メインテーマは殺人』のときには強く印象に残った、徹底的な公平さ。 今作のフェアっぷりも突き抜けていた。 あれだけ必要充分な情報を提示していて、冗長にならず、かつ謎解きの余地を残すって、すごい。 加えて今回は、物語内の作家アラン・コンウェイの人となりを知って...続きを読むから彼の著作に触れているので、読んでいて感心するやら寂しくなるやらだった。 アティカス・ピュントの誠実さとかなしさを生み出した作家の内面。創作物と同じであれというのは勝手極まりない願望だけど、その、例えば優しさとか誠実さとかの解像度の高さを、実生活に利用しない理由は何だろうと思う。何もかもが解ってしまう人の苦しみはどんなものか。露悪的にならざるを得ないものがあるのか。 いずれにしても、全部を書いているのはアランではなく本当の作者なのだけど。 トリッキーな構成と謎解きを楽しんでいたけれど、終盤の、スーザンが他者の現実に直面したときの描写に、自分も目が覚めたような気がした。 展開のために用意された駒など世の中にはいなくて、みんな、後にも先にもそれぞれの人生がある。 物語の中でも。 『まるでクロスワードを解くような気軽さで、わたしがとりくんでしまった事件は、本来ならとてつもなく不当な仕打ちと闘う覚悟が必要だったはずではないか。(中略)わたしはひとりの青年の人生を賭けた闘いに臨んでいたのだ。』
カササギ殺人事件の第二弾ということで、期待して読みました。 手法は前回とあまり変わらなかったので、衝撃度は小さめでした。 しかし内容が面白く、色々な箇所に伏線が貼られていましたが、全然気付きませんでした。 よくできた作品なので、あっという間に読み終わってしまいました。
■形式は『カササギ殺人事件』と同じ 「現実世界」と「作中作」が両方とも収録され、1作品で2回のフーダニットが楽しめる上、作中作が現実世界に関係する、という作りは前作と同じ。 ただ今作の方が前半部分が若干退屈な感じがあり、「あまり調査が進展しないな」という感を受ける。 ■絶対解けない 「アラン・コン...続きを読むウェイの『愚行の代償』を読んだら8年前の殺人事件の真犯人がわかった」というセシリーが翌日失踪。 この謎自体はワクワクするものの、実際解けるかといったら絶対無理だな、と思った。 というのも、英語で読まないとわかるわけない(英語で読んだとしても無理だと思うが)だろ系のため。 また、ミスリードが大量発生し、核となる部分は非常にわかりづらく描写され、登場人物が全員何かしら隠していたり不確定情報しか言わなかったりするので、ガチで解こうとするより内容を忘れない程度に読むと疲れず楽しめそう。 なお、謎解きについて一部納得できないというか「そりゃないだろ」という点があった。 ■『愚行の代償』の方が好き 古典が好きな自分としては、「現実世界」よりも「作中作『愚行の代償』」の方が好き。 ポアロのような名探偵が登場し、現代技術は登場せず、小さな村での出来事であり、全体像がスッキリしており、下ネタがない、という点から。 ■下ネタ?多し これまで読んだアンソニー・ホロヴィッツ作品は、どれも「同性愛」に関する描写が多いように感じる。 それ自体は別に良いが、今作は特に下ネタ描写が多い気がして、そこが苦手ポイントではあった。
現実の事件のヒントが隠された作中作の事件は単独でも十分成り立つクオリティだった。 アティカス・ピュントの最初から全てお見通しという感じがいかにも探偵って感じがいい! だだ、現実の事件のヒントを探しながら読んだがヒントはは見つけきれなかった。 最終的にヒントは「それ!?」って感じで、ちょっと期待外れだ...続きを読むった。 しかし、全体的な話の構成と複雑に絡み合う関係者の嘘の証言など、綺麗に整理されていく展開は面白い。 さらに続編があるとのことなので、今回よりは楽しめることを期待して、読んでみたいと思う。
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