無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
若手作家エリオット・クレイスが書き継いだ〈アティカス・ピュント〉シリーズの新作ミステリ『ピュント最後の事件』。編集者のわたし、スーザン・ライランドは、登場人物とエリオットやその家族との間に多くの類似点があるのを知る。エリオットは途中まで書かれたこの新作で何を企んでいるのか? 世界的な児童文学作家だった、彼の祖母の死にも何かがあったのだろうか? 調べを進めていると、なんとエリオットが……。『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に並び立つ、犯人当てミステリの傑作登場!/解説=吉野仁
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
カササギシリーズの第三弾。感想は上下巻合わせてのものです。
変わらずの作中作とリンクする感じでの事件。とてもおもしろかったです。なんというか、この手のシリーズものって前がどんな話だったんだっけ?ってなることがよくあるんですが、これまでのネタバレ込みでの話になってるのでいろいろと理解しやすいし、前作前々作を下敷きにしている分その後の話に深みがある。変にネタバレに配慮したせいで登場人物の行動がいまいち説明がつきづらかったりとかありますからね。あああの時のあれが今作のこのキャラクターの動機になってるんだ、とか。
しかしこの作者の特徴なのかもしれないけど、語り手がひどい目にあいすぎるよな。なんかもうみんなに嫌われてて誰しも敵対している感じ。主人公である私立探偵は孤独でありひどい目に遭わないといけないというセオリーをどこかで聞いたことありますが、そういうことなんでしょうか?主人公を嫌ってない人物は裏では嫌っていて実は黒幕、みたいなメタ的な推理すらできてしまうのではとも思ってしまう。あるいは次回作で敵対する、とか。
Posted by ブクログ
■構成は過去作と同じ
本作もやはり「現実世界」「作中作」が描かれ、2つのフーダニットがあり、両者がリンクする、という点については『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』と同じ。
描かれる順番が現実→作中作→現実→作中作・・・となっていくという点だけ違う。
■作中作の方が好き
『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』でもそうだったが、『マーブル館殺人事件』においても、古典好きな自分はやはり作中作の方が好き。今作で言えば作中作『ピュント最後の事件』の方が現実世界の事件よりも好き。
特に本作については作中作の納得感が強かったため、相対的に現実世界の解決編は今ひとつ納得できないというか、薄味というか、「わかるか!w」という感じになってしまった。
Posted by ブクログ
アティカス・ピュントもの第三作。
作中作があって、作中作と現実の事件が同時に解決する、という構成は、前々作・前作と同様で、かつ、シリーズものなので前作の続きでもある。
ここまで制約があって、このクオリティを維持するなんて、一体どういう創作過程を経ているのかしら、と不思議になるくらいだ。 (「普通の」推理小説作家の創作過程も勿論知らないのだけれど。)
巻頭の登場人物表が2セットあるのも本シリーズならでは。何回も見ないと、作中作と現実のどっちの話だったか、すぐに頭が混乱しそうになる。
登場人物の中では、初登場のロンドン警察庁イアン・ブレイクニー警部がいい味を出している。2027年発表予定という次回作で、きっと再登場してくれるだろう。
主人公スーザンの無鉄砲な行動には終始ハラハラする。最後の方で、「犯人」の告白証言を折角録音できたのに、本人退場前に、挑発に乗ってうっかりそのことを言ってしまって、当然のように捨て身の反撃に遭う場面など、「何てバカなことをするのだろう」と思ってしまう。
20年前に死んだ世界的児童文学作家ミリアム・クレイスの「ちっちゃな家族」シリーズのモデルとしては、「ピーター・ラビット」をイメージしながら読んだ。
犯人の意外性、という点では、前々作には及ばないものの、作中作の事件と現実の事件の自然な融合、という点では、本作のほうが上かもしれない。
冒頭に、作者註として、単独作品としても成立している、とあるものの、「カサザキ」を読まずに、本作を先に読むのはいかにも勿体無いだろうと思う。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。