【感想・ネタバレ】ヨルガオ殺人事件 下のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月17日

2024.3.17
カササギ殺人事件の続編。作中作の構造を持ったアティカス・ピュントシリーズをもう一作読めること自体が奇跡的だと思います。本編の『ヨルガオ殺人事件』も作中作の『愚行の代償』も素晴らしい本格ミステリだと思いました。更に続編も予定されているとのこと。楽しみにしています。

0

Posted by ブクログ 2024年03月10日

ホロヴィッツの「スーザンシリーズ」(で良いのか?ピュントシリーズだと作中作のシリーズだし、アランシリーズとは呼びたくないような…)第2作。

前作「カササギ殺人事件」もすごかったが、続編なんてどう描くねん?と思っていた本作はもっとすごいことになっている。と言っても、アクションがオーバーになるとか、事...続きを読む件の規模がデカくなるとか、敵や犯人のレベルが上がるとかの類じゃなく、純粋にミステリーとしての構成がとんでもない発想と完成度に仕上がってきてるのだ。

前作同様、現在進行形の事件の謎解きに作中作の小説が大きく絡んでくる仕組み。詳しくは書けないが、作中作にヒントはすべて隠されていて、ヒントの示唆は現在パートにきちんと記されていて、それなのに最後まで読まないとトリックが読めなかったし、読めばトリックに納得できた。

得心の度合いがとんでもない、極上のミステリー。そりゃ話題にもなるし、売れるわなぁと納得の一作。早くも次のホロヴィッツ作品が読みたくなってきたぞ。

0

Posted by ブクログ 2023年01月21日

下巻も面白かった。上下巻で長いけど一気に読めた。
伏線はいろいろあったのだけど、特にセシリーの言い残した言葉の意味が分かって「あああああ!」ってなった。作中作「愚行の代償」も良かった。やっぱり王道の名探偵ものはいいなあ。昔の英国の雰囲気も好き。
どちらかというと現代パートより作中作のアティカス・ピュ...続きを読むントシリーズのほうが好みなんだけど、現代パートと作中作で作風が違うのはやっぱりすごいな、と思う。

0

Posted by ブクログ 2023年01月14日

下巻は、怒涛の事件解明でテンポも良くかなり楽しくなって面白い。まぁ結果オーライ感はあるけどすべての謎の回収は流石!続編あるのかな?

0

Posted by ブクログ 2022年12月14日

架空の作家アラン・コンウェイが残した『愚行の代償』と本作のメインストーリーである『ヨルガオ殺人事件』が緻密に重なり合い、実は読者に謎解きのヒントが多数示されているフェアな一作。
『愚行の代償』の最初の文や、作品全体にメインストーリーの謎解きのヒントが無数に散りばめられており、真相に辿り着いた瞬間に「...続きを読むほー!」と感嘆の声を上げずにいられない。
そして、主人公スーザンを助けるアンドレアスのカッコ良さも相まって、後半はページを捲る手が止まらなかった!

0

Posted by ブクログ 2022年11月26日

1作で2作品楽しめます。アティカス ピュントが活躍するシリーズ、クリスティみたいで特に好き。2作がシンクロして解決されて、さらに謎解きされるの、ほんと凄いしたまらなくおもしろいです。カササギ殺人事件、再読したくなりました。

0

Posted by ブクログ 2022年11月24日

下巻にて、本編も本編中の小説(愚行の代償)も無事完結。どちらも納得の謎解き感であった。
今思うと、愚行の代償の犯人はずいぶんいい人に描かれていたのに急に・・、感があるけれども、まぁそれはそれとして、いくつかの仕掛けに主人公が気付いて最終的に犯人の特定に至る過程は快感。
また、小説の最後に謎解きの総ま...続きを読むとめみたいなものな下りがあるが、ここまでたくさんのヒントが隠されていたのかと驚き。自分は名探偵にはとてもなれなそうもなく、ページを繰る手をとめて真犯人を想像することもなく読破してしまったが、このような小説を本当に謎を解きながら読んでいる人にとっては、なおさらたまらない一冊であることだろう

0

Posted by ブクログ 2024年04月11日

この小説の肝ともいうべきアランの作品「愚行の代償」もきっちり載せているのですから、“ひと粒食べて二度美味しい”というどこかのお菓子メーカーのキッチフレーズを思い出します。改めてホロヴィッツの書くミステリーの凄みを感じました。
主人公のスーザンの思うようにこのアランの作品を読んでも、この中身でどうして...続きを読むヨルガオ館の殺人事件の真犯人がわかるのかという疑問が残ります。
しかし、最後には様々な伏線を回収し真犯人が顔を出します。スーザンがポアロばりに関係者を集めて犯人を言い当てる下りは、やっぱりミステリーの醍醐味です。それにしても、途中スーザンが危ない場面でまたアンドレアスが何故か登場し彼女を救います。うーむ劇画風だと思いつつもほっとする場面でした。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月05日

(上巻より)

前作同様、作中作の方が面白い。
屋敷を買い取りホテルとした女優が殺され、
ミステリーの王道で容疑者がもりだくさん。
まずは貴族の出自のため勘当同然で結婚した夫、
住み込みで働いている母親と女優に好意をよせるその息子、
ホテルを切り盛りしながら金をくすねている夫婦、
映画に出演をせまる...続きを読む映画プロデューサーなどなど。

実在の人物を下敷きに、意地悪く登場人物に変えている(前作で殺された)著者のはずなのに、
探偵の新しい秘書だけは優秀で、気が利いて、と良い人に描いていて、
ちょっと変だなと思っていたら…。

先に読んだホーソーンシリーズよりもこっちの方が面白いのは確かだが、
実際の事件の方の被害者は、
占星術にはまっていて、純粋で騙されやすく、
父母から愛される娘でありながら、姉は大嫌い、
婚約中に他の男と浮気をし、
その男の子供を夫の子供として産むと人物設定が無茶苦茶なのはひどすぎる。

0

Posted by ブクログ 2023年12月26日

カササギ殺人事件より面白かった!
「愚行の代償」がスーザン側の事件と繋がって、犯人が解き明かされていく様がお見事でした。
でもやっぱり私はスーザン側より、作中に出てくるアティカス・ピュントシリーズの方が好きだ。

あと途中で違う話(ピュントシリーズ)を1冊分挟むので、上巻の前半の話は結構忘れてしまっ...続きを読むていました。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月11日

前作で、否応なしに巻き込まれてしまった素人探偵スーザンが、今回は自ら乗り込んでいく、大好きで大嫌いな作家・故アランの後始末をつけるため。このおっさん(架空の人物だけどさ)、何百万もの人々に楽しいひとときを与えたのと同時に、身近な人間を含めた何人を、不幸のどん底に陥れただろう。こんなクズの存在は、フィ...続きを読むクションの中だけにしてもらいたいものだ。

最後の警視正の災難は、代理復讐だったのかねー。オマエがすること? とも思うけれど、奴なりの後始末をつけたのかも。
ともあれ、スーザンが幸せになってよかった。続きが読みたい、ドラマ化してほしい!(2023-12-15L)

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月21日

23/11/29〜24/1/8
audibleと併用で

またアナグラムがあった
アナグラムは面白いけど、audibleでは難しいな

0

Posted by ブクログ 2023年11月26日

カササギ殺人事件続編。やっぱり面白い。
小説の中にもう一つ小説があって、その内容が本編とリンクするというこの構図で、この重厚感はここでしか味わえない。
単純に登場人物が多すぎて、頭がいかれるかと思った。
自分が英国人に生まれれば、色々なアナグラムや仕掛けに気づけたかと思うと、少し損した気分に。それほ...続きを読むど、この作品は面白い。
これだから、フーダニットはやめらない。

私は大好き。オヌヌメ。

0

Posted by ブクログ 2023年09月22日

『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島で暮らす元編集者の私を、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる…

小説の中の小説が謎解きの手がかりになるという二段仕立てで、かなり難解でしたが後半ピースがはまっていく感覚が霧が晴れて行くようでした。

0

Posted by ブクログ 2023年09月07日

『カササギ殺人事件』の続編と聞いて、「続編って言っても、アラン・コンウェイは死んじゃったし、どうやって?」と思っていたら、そう来ましたか。
それ自体もクオリティの高い作中作品が、作中世界で展開する事件の手掛かりとなる、というややこしい構造は今回も活きており、しかも巻末解説によると、第3作も構想されて...続きを読むいるとか。単純に考えても長編推理小説2作分の手間が要るのだから、普通の2倍は売り上げないと採算が取れないコスパの悪いシリーズ――とか、みみっちいことをイケナイのでしょう。何はともあれ、間一髪の所でスーザンの危機を救った後で彼女への変わらぬ愛をさらりと言える、アンドレアスがひたすら格好いい。

0

Posted by ブクログ 2023年04月18日

「愚行の代償」を読み始めてからはイッキ読み。
愚行を読むと犯人が判る設定でも、うっすらしか分からず。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月19日

種明かしが終わったのに最後の最後に怒涛の種明かしが追加され、1番最後はホントにやられた、ギャーって声がでました。なんて事でしょう!なんて仕掛け!
スーザンが解き明かす謎に加えてピュントが解き明かす謎も3つもあるし、贅沢なストーリーだけど、ポイントはそこじゃないという。
ちょっとダラダラ長いなーって読...続きを読むんでたら全てが仕掛けでした。くそーアランめー!
いや、アンソニー??
素晴らしい本に出会えて幸せでした。二冊を徹夜で2日で読んじゃって勿体ない。
またスーザンとピュントとアランに会いたい!

0

Posted by ブクログ 2023年02月27日

めちゃくちゃ長い。けど長いのには意味がある。
本当は『カササギ殺人事件』の方を先に読むべきだったんだろうけど、訳あってこっちから先に。でも十分楽しめた。
登場人物が携わった『愚行の代償』という推理小説が、本編の殺人事件の犯人を暴くキーになるのだけど、その作品がまるまる収録されている。なので登場人物も...続きを読む多くて混乱してしまいそうになるのでなるべく一気読みが良い。作品と本編の繋がりが最後に明らかになって、いろんな仕掛けがあったのだなぁ、、と感嘆。長編読み終えた!達成感と謎が解けてすっきりした!満足感を得ることができます。

0

Posted by ブクログ 2023年02月16日

アティカスピュントの物語とヨルガオ殺実事件の本筋の物語と2つのミステリーを楽しめる作品。2つの作品がリンクしているところ、アナグラム、隠されたメッセージの謎が後から解けた瞬間が、とっても快感である。物語の登場人物もリアルで引き込まれる。アンソニーホロヴィッツの作品は読みやすく、街、食事、人々の関わり...続きを読むあいの様子等、日本とは違う異文化の世界にも魅力される。

0

Posted by ブクログ 2023年02月16日

『カササギ殺人事件』が面白かったので読みました。期待に違わず、面白かったです。登場人物の多さ(本編と作中作と‼︎)にも少し慣れてきました。よくまぁ、こんなたくさんの人物を動かして、動線の整合性が取れるもんだ。そして、やっぱりカササギをもう一度読みたくなります。

0

Posted by ブクログ 2022年12月27日

まさにこれぞ読みたいミステリーというべき作品。作中作の愚行の代償も犯人当てミステリの醍醐味だし、現在時間の事件も見事な伏線回収で現代のミステリーシーンを牽引する作品。

0

Posted by ブクログ 2022年12月09日

文句無しにおもしろかった! カササギの時はちょっと余剰というか「おい〜〜」みたいな場面というか後味もあったけれど今作は無駄がない。最初から目の前に答えがあって、でも気づけなくて、すべてがつながったときの爽快感。ユーレカ! これぞミステリを読む醍醐味。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月25日

さすがアンソニー・ホロヴィッツ。
作中話の「愚行の代償」もおもしろくて、下巻はものすごい早さで読み終えてしまいました。

わたしもセシリーのように、ヒントを探ろうと、関係性は?殺し方は?動悸は?などあれやこれや考えてみたけれど、そういうことではなく「キーワード」が散りばめられていたなんて。完敗。

...続きを読むそして、アランのことはやっぱりきらい。
作品を読むごとに、実在しない作家だとは思えないほど、わたしの中のアラン像が確立されていって、そしてきらいだわーと何度も思う。

今回は、優秀すぎるマデレン・ケインが怪しいのを感じ取れただけで、よしとすることにします^ ^

0

Posted by ブクログ 2024年01月18日

カササギ殺人事件と同様に、また作中作形式。
スーザン視線で物語は進んでいき、テンポもよく惹きつけられる。
そして、作中作の「愚行の代償」は、それ自体が一級の推理小説として楽しめた。
そして、この作中作と現実の殺人事件がどう絡んでくるのか、とても期待させる。
やっぱり、ホロビッツはすごいなあと感心しな...続きを読むがら最後の謎解きを楽しみにしていたが…。
最後の、スーザンの謎解きはちょっとガッカリであった。
もっと、あっと驚く結果を期待したが、重要人物の多くがゲイであり、それが殺人の原因となっているというオチはなんだか肩透かしのように感じた。
個人的には、違う人間を犯人と推理したが、全くのハズレだった。
でも、スーザンの推理した結果を聞いても、なんだか納得できなかったな。
全体的にはとても面白かったのだが、この結論ではなんともつまらなかく感じてしまった。

0

Posted by ブクログ 2023年10月15日

ある殺人事件の真相を本で見つけた。そう連絡してきた直後に娘が消えた。それはかつてわたしが編集した本だった。
恐れ入った。作中作は出てくるわ、散りばめられた謎は魅力的だわ、とあれこれと賞を取ったのも頷ける。作中作に関しては少々長すぎる印象も受けた。個人的にはもう少し短くしてくれると謎解きがしやすかった...続きを読む

0
購入済み

2023年10月11日

面白かったです。小説の中に小説が登場するので前作同様に一冊でもう一冊分の小説を読めるかんじ?
続編もよかったです。

0

Posted by ブクログ 2023年09月01日

アステカピュントはまさに王道の推理探偵
で正統派、謎解きもスマートで紳士だ。
その本のモデルとなる現実世界は、極めて
俗物的なキャラばかりでピュントの
代わりに推理するスーザンも人生の岐路に
立たされた人物だ。
実際の事件は欲や金の為にドロドロした
物がブランロウ.ホールを包み純粋な
人間が悪によっ...続きを読むて抹殺されてしまう。
事件の顛末は、醜悪極まりないが
スーザンの人生はギリシャの青い海と
素敵なパートナーに改めて救われ
たのが唯一の慰めだろう。

0

Posted by ブクログ 2023年08月19日

アスティカス・ピュントが活躍する劇中劇は面白いんだけど、、本編がどうにも下品な感じがして苦手。前作でも同じ感想だったので、このシリーズは合わないんだと思う。
途中まではすごく面白くて止まらないんだけど、最後はガッカリしてしまう。残念。

0

Posted by ブクログ 2023年04月05日

ギリギリまで分からなかった真相が、恋人が現れた途端アレヨアレヨという間に解決します。愛の力は偉大だということでしょうか……。
悪くはないのです。確かに上手いです。でも、何か素直に評価出来ません……。

0

Posted by ブクログ 2023年01月29日

作中内の小説が面白かった…。ピュントが出てくるとわくわくする。で、愚行の代償にどっぷり読みふけったら、ヨルガオのほうの登場人物を大分忘れてた(汗)。上下巻ですごい人数出てくるもんなー。
カササギを読み終えたときの面白かった!!って読後感よりは少々薄め。

0

Posted by ブクログ 2022年10月24日

事件の謎がわかるミステリーの後半から始まる下巻。
作品の中の作品を読み終えるが謎は謎のまま。
辛抱強く辻褄をあわせていくと少しずつ謎が解けていく。その感じがよかった。
読み終わり、この人物こんなことをするからこんな目にあっても…と思う象徴的なものが目にはいり、びっくりした。

0

「小説」ランキング