山田蘭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
文芸フェスのためにオルダニー島を訪れた、ホーソーンとホロヴィッツ。
フェスが開催される中、関係者が殺された。
ホーソーンの謎解きが始まる。
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第二次世界大戦の遺構がある暗い印象の島に、一癖も二癖もある登場人物たち。
あちこちに散りばめられた、意味があるのかないのかの事象。
それらがあとから一直線にスッとつながる爽快感が素晴らしい。
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今回、オルダニー島という場所を初めて知った。
物語の中では、景勝の美しさや島民たちの気質などが描かれていて、冒頭にあるように、ホロヴィッツのこの地への愛情が感じ取れる。
素晴らしい景観の島の中、人間的魅力に満ちた登場人物たちがパーティをしたりいがみ合ったりしている映像が頭に浮かんできた。
相変わらずアガサ・クリスティをどこか彷彿とさせて、やっぱりアンソニー・ホロヴィッツはすごいと唸った。
ホーソーンの謎がまた新たになって、ちょっとモヤりながら次作も楽しみに読みたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
劇団の主催者マーティンには難病の孫娘ポピーがいた。
ポピーのための募金活動を開始したが、この活動がとある事件の幕開けとなる。
ある事件の関係者のメールや関係資料を読みつつ事件の概要やフーダニットを推理していく。
捜査資料、供述調書、メール、新聞記事などで構成されたミステリー。
・感想
700ページと中々ページ数があったけど面白くて3日で読んだ。
登場人物が多いし、みんな信用できないしでどう話が展開していくのかドキドキしながら読んだ。
犯人はわからなかったけど本当はいない人とか正体偽ってる人とかは大体わかった!
最後がホラーすぎて怖かった…。 -
ネタバレ 購入済み
あ
面白かったです。ミステリーがふたつあって倍楽しめた気がします。始まりが不穏だったのでいろいろあったけど主人公の編集者さんがハッピーエンド?でよかったです。
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Posted by ブクログ
ネタバレなんとなく読み始めたら止まらなくなった
5時間で読み終わった。
アガサクリスティーの作品や、宮部みゆきの『理由』を読んだ時と同じ感覚で読み進めてとても面白かった。
舞台はイギリスの街でアマチュア劇団を主催する一家の孫娘ポピーが難病にかかったことから始まる。ポピーの病を治すために、一家が大規模な募金活動を始めることで、物語が動き出す。
メールや手紙の形をとってたくさんの登場人物の心理描写や状況が描かれていくのが面白い。誰が死ぬのか?中心人物は誰なのか?明かされないままどんどん話が進んでいく。
人が死ぬのがかなり後半になってからなのに、中弛みを感じる部分は少なかったのは途中に散りばめられた謎の人物からのイタズラメールや登場人物の裏の顔を知る第三者からの電話などが挟み込まれていたからかもしれない!
最後には、ネットを全く使わずこれまで他人のメールの中にしか出てこなかった劇団の看板女優ヘレンが代理ミュンヒハウゼン症候群であることが明かされた。話の流れとして納得はできるが、最後は急足で物語をたたんでいるようだった。ヘレンの過去やポピー自身の話をもっと読みたかった。
また、途中差し込まれていたティッシュ医師の弟の件は結局有罪で活動家と言いながら現地の助けを求めてきた女性や子どもを傷つけていたことが後半になってわかる。話のメインではないし、"人は言葉の裏に別の世界をもてる"ということを伝えるためのストーリーだったんだろう。個人的に、弟のダンがどうして酷いことに手を染めたのか?家族にはどう誤魔化していたのか?裁判はどのように行われたのか?をもっと読みたかった。
特に感情移入したのが劇団にも職場にも馴染めないイザベラ(イッシー)だった。彼女の秘密としてローレンという架空の友達に罪をなすりつけたり、話し相手としてメールを送っていたことが明らかになる。それはとても孤独なことで、彼女は被害者なばかりではなく相手にストーキングまがいのことをしたり嘘をつく面もある。弁護士がイッシーのことをサバイバーと言ったことが忘れられない。壁を乗り越える力をつけてきたサバイバーと、全てから逃げることで自分を改善せずに壁の抜け道を探して生きてきたサバイバーの違いは大きい。
集団に馴染めないことを解決するために話を聞いてくれる人に執着したり、頼まれてもいないことを周りに確認せずどんどん進めてさらに人が離れていく様子は見ていて辛い。最終的に彼女がスポットライトを浴びるために、また、その地域で権力をもつ一家に貸しをつくるために自白までするほど彼女は何者かになりたかったんだろうと思う。
保釈後のメールでは、次は自分を助けてくれた司法修習生に執着し始めている。
これは自分にも言えることだが、何においても不器用でやることなすこと批判されると、人が気まぐれに褒めてくれたことや優しくしてくれたことを自分の気持ちと関係なく人生の指針にしてしまう。それは自分が無いことでもある。イッシーはかつてどんな子供時代を送ったんだろう。彼女には他人に執着しない人生を送って欲しい。