山田蘭のレビュー一覧
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ネタバレホーソーン&アンソニーシリーズ5作目。
こんなにおもしろかったっけ!てくらい今回は先が気になった。翻訳物なのにこのわかりやすさもすごい。でも登場人物はなかなか覚わらない!笑
医者と歯医者が紛らわしい…
アンソニー、作者の謙遜なんだろうけど相変わらず会う人会う人なかなか歓迎されないし本もおもしろかったって言ってもらえない…現実との乖離。
今回は現在の事件についていくのでなく、ホーソーンの過去の事件にせまっていく。
金持ちばかりが集まるリヴァービュークロースで、“最悪の隣人”を殺害したのはだれか?
有名なオリエント急行の話もでてきたりして、めちゃくちゃ面白かった。
今回もまたしてもホーソーン自身には近づけず。次回作もたのしみ。 -
Posted by ブクログ
原題は『The Appeal』。
アピールという単語は日本語の会話の中でもよく使われるが、英語の単語の意味を調べてみると「訴える」「気に入る」「控訴する」などなど。ひとつの単語でも色んな意味があるんだな。
なぜこんなことを冒頭で述べたかというと、この本のタイトルは、ここで起こる出来事や登場人物をよく表していると思ったからだ(無論、邦題もいい)。
メールのやり取りとテキストメッセージ、新聞の記事や広告のみで構成されたこの本は、約700ページととても分厚い。
・先を知りたいがために、なんとなく読み飛ばしたくなる。
・ずっとメールを読み続けることに、時々飽きてしまう。
・登場人物が40人近くいるので、誰が誰だか分からなくなる。
・ある人物のメールのタイトルに毎回腹が立つ。
ということが代わる代わる襲ってくるけど、それでもこの話は抜群に面白いのだ。
弁護士ロデリック・タナーの下で見習いをしている若い男女二人が、現在進行中のとある裁判の膨大な資料を渡される。
舞台はイギリスの田舎町。地元の有力者であるマーティン・ヘイワード。彼はゴルフ場を経営する傍ら、劇団を主宰している。マーティンの妻ヘレンは類まれなる演技の才能を持ち、常に主役を演じている。
ある日、劇団員や関係者宛に、マーティンから一斉メールが送られてくる。孫のポピーが難しい病気にかかってしまい、その治療に莫大なお金がかかるという内容だった。それを受け取った人たちは、ポピーのためにあらゆる手段で募金活動を行い、その費用を工面しようと奔走する。
もちろん、まだ2歳の愛らしいポピーの命を救いたいという気持ちはみんな持っているし、純粋にそのために動く人もいる。その一方で、自分たちが住む土地の名士であるマーティンのためだからという理由の人もいるみたい。
見習いの二人はこの資料のみで、いくつかの謎を解き明かし、真犯人を見つけなければならない。すなわち、わたしたち読者と同じ条件なわけだ。
寄付という名の善意は、金額によってその価値が認められる。だってポピーのために大金を集めなきゃならないんだから。でもそこにはいくつもの悪が存在している。
お風呂が熱かったら、水で調整すればちょうどいい湯加減になる。
だけど砂糖の入れ過ぎで甘ったるいコーヒーは、塩を入れたっていい感じにはならない。
善と悪の関係性は間違いなく後者だ。
さて。
ロデリック・タナーからの問いに、いくつ答えることができるだろうか。
真相が分かったあとには、あの何とも言えずゾッとするようなメールが、わたしたち読者を待っているよ。 -
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ネタバレ・あらすじ
ロンドンが舞台。
2003年に起こったカルト教団〈アルパートンの天使〉信者による集団自殺事件。
そこで生き残ったのは17歳の少年少女、教団の指導者、乳児の4人だった。
それから18年後、逮捕された指導者以外の3人の行方は杳として知れないままだった。
ノンフィクション作家であるアマンダベイリーは未だ謎の多いこの事件に関しての本を書くために当時の関係者たちへのインタビューや、現地調査を開始する。
そこから浮かび上がる事件の真相とは?
・感想
この手の地の文がなく資料とか会話、記録のみで展開する作品好き。
前作のポピー〜も楽しめたから本作も期待してたけど期待通り面白かった!
からくり、真相や結末もたのしめた。
登場人物がとても多いので「これは一体誰だったっけ?」ってなるのは仕方ない…。
意図的に誤魔化して隠蔽している情報と思い込みで修正された記憶が混在し、序盤は混沌としてるけどその暗中模索な感じも楽しい。
でも、真相のネタバレがいろんな情報を組み上げて判明するという感じじゃなかったのは惜しかった気もする。
結局シナリオだけ読めば判明した訳だし…。
最後に読者への呼びかけもあったけど、この真相なら私だったら見なかったことにして隠蔽する! -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物が多いし、資料か膨大で読むのに乗ってくるまで時間がかかった。
半分くらいからどんどん面白くなり、続きが気になって止まらなくなった。
カルト教団の偏執的な事件ではなく、真相がまさかの誘拐事件だったとは!
赤ちゃんもまさかだし、びっくりした。
色んな要因が重なり、不思議な事件となったとは恐れ入った。
シンを殺したのは、ホリーたちってことなんだよね?
アマンダがあんなラストを迎えるとは思いもしなかった。
オリヴァーがどんどんスピリチュアルな方へ行くのにどー決着をつけるんだろう思ったら、まさかのアマンダの復讐かぁ。
2人にどんな過去があるのかと思ったら、オリヴァー本当に最低。
アマンダの強引で自信過剰な態度に、引いてたけど、色々判明したら納得できたし、頑張ってきたんだなと、オリヴァーの件も自分で決着をつけて正義の人だった。 -
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ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第四巻
ホーソーンの秘密主義に耐えかねたホロヴィッツはコンビ解消を申し渡す。ところがその翌週、ホロヴィッツは身に覚えのない殺人容疑で逮捕されることに。しかもよりによって、第二巻で因縁のあったカーラ警部の手で。証拠の品は全て、ホロヴィッツが犯人であることを裏付けるものばかり。誰かにはめられたのか?それとも…。
第一巻、第二巻と王道の"犯人当て"が続いて、第三巻はクローズド•サークルの極み"孤島の殺人事件"だった。そして第四巻の本作は、まさかの"語り手が容疑者"もの。つまり、『読者には容疑者が犯人ではない』ことが明白にわかっている。では何故全ての証拠が揃っているのか、どうして容疑者に仕立てられたのか、という疑問に対峙していかなければならない。上手い。しかも著者を執拗に追い詰める警部の放つ威圧感が読み手をハラハラさせる。サスペンスとしても一級品だ。益々面白くなってきた。 -
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ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第三巻。
最初の事件を扱った「メインテーマは殺人」の出版を目前にした二人。プロモーションのためにブックフェスへ参加することになる。場所はチャンネル諸島(イギリス海峡にあるが、位置的には限りなくフランスに近い。シェルブールの近く)のオルダニー島。小さな島は、海底ケーブル事業を巡る賛否で対立が起きていた。そしてブックフェスのスポンサーが死体で発見されて…。
昔からよくある"隔絶された孤島で起きた殺人事件を、偶然居合わせた探偵が推理する"というパターンを堂々とやっている。しかし、前巻までの流れでブックフェスに参加しているのだから"こじつけ感"がない。上手い。しかも、人間嫌いで人前で話すのは好きそうにないホーソーンがこのブックフェス参加を了承するのにはちゃんと理由があって、それがこのホーソーンという人物の過去の因縁に深く関わっている。益々面白くなってきた。更に続けて読もう。