山田蘭のレビュー一覧

  • ポピーのためにできること

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    登場人物も多く、メールのやりとりが主体なので、内容に追いつくのに苦労しました。
    最後は、色々な伏線が回収され、苦労が報われました。 
    とても楽しい一冊でした。

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    2025年01月04日
  • アルパートンの天使たち

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    超★5 地の文が一切ない!ノンフィクション作家を疑似体験できるミステリー #アルパートンの天使たち

    ■あらすじ
    犯罪ノンフィクション作家のアマンダは、18年前のカルト集団が犯した殺人事件の取材を行っていた。カルト集団「アルパートンの天使たち」の大天使ガブリエルは逮捕されていていたが、事件に巻き込まれた少年少女2名と新生児1名は行方不明になっており、真相は明かさらないままだった。

    アマンダは当時の関係者に聞き込みを続けるうち、つじつまが合わない事実が浮かび上がってくる。過剰に隠蔽された事件の真相とは…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    超★5 おもろい!

    地の文が一切ない、全編メッセンジャーのやり取りやドキュメントだけで進行する小説です。何がスゴイって、自分がノンフィクション作家になったかのような疑似体験ができるんですよ!

    前作『ポピーのためにできること』も同様の形式でしたね。小児がんの子どもを助けるための活動を端から見つつ、登場人物の隠された背景を描いている部分が読みどころでした。本作は過去の事件を書籍化するために作家が取材しながら事件を紐解いていくというストーリーです。

    やっぱり一番に惹かれるのは、メッセンジャーやドキュメント形式の表現ってところでしょう。ほとんどアマンダが軸になって関係者とのやり取りが進行するのですが、これが面白いんすよ。

    仕事仲間や友人とのチャットは、本音丸出しの絵文字使いまくりでニヤニヤしちゃう。また取材の書き起こしでは、アマンダが情報を引き出そうとしている駆け引きの妙が楽しすぎるの。よく考えると警察や探偵が聞き込みやってるのと同じなんだけど、切り口が違うだけでこんなにもなんでこんなにも好奇心をそそられるのか。

    そしてアマンダが最高すぎるんです。仕事好きで真面目ではあるんだけど、それ以上にずる賢くて負けず嫌い。自分に正直に生きて気持ちいいんですよね、輝いてるから自然に周りに人が集まってきちゃう。でも近づきすぎるとパワーを吸い取られちゃったりする。いるいるー、こういう人。

    ライバル作家のオリヴァーも愛せるんです。アマンダと似た者同士なんだけど、性根の部分が違うんすよね。アマンダと関わりを持つことによって、彼はどう変化していくのか。ここも本作ならではの魅力が詰まってる。

    ノンフィクション作家の裏側が見えて興味深かったですね。ただ事件を取材するだけでは本にならず、どうやって読者の心を掴むのか、独自の強みがなくてならない。ライバル作家や出版社とのやり取りもやたら現実的で勉強になりました。

    さてミステリーとしての謎解きですよ。取材のやり取りで得られる情報が少ないし、むしろズレた情報ばかりが乱立して脳みそが混乱してくる。それでも取材を進めるうち、重要人物にも会えるようになり、様々なヒントが提示されるんです。徐々に推理を考察していくんですが… 全く想像してなかった真相でビビりました。

    結末も味わい深すぎですよね。これまで取材してきた膨大な記録、それを興味津々で読んできた私。すっかり世界観に没入してしまったからこそ、奇妙な選択に不快感でいっぱいになる。私は何がそんなに楽しかったんだろうかと…

    今回もインパクトのある作品でしたね、ミステリー好きには必読の一冊だと思いました。

    ■私とこの物語の対話
    人間の邪悪さってのは、自分ひとりの行動に収まらず、周りの人たちもかどわかしていく。特殊詐欺は無くならず、さらに狂暴化しているの社会ですが、どうすれば日本は浄化されるんでしょうか。少なくとも未来のある少年少女を巻き込むような事件はあってはならないです。

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    2024年12月17日
  • 死はすぐそばに

    匿名

    購入済み

    良い…好き…

    大好きなホーソーンシリーズ5作目。
    これまでに比べて緊迫感のあるシーンや、ホロヴィッツがドジを踏むシーンはあまり無かったものの(特に「ナイフをひねれば」はあまりに面白すぎた!)、
    今作は趣向が異なっていて、これはこれで楽しめました。

    ホーソーンとホロヴィッツのやりとりが少なくて、これを一番の楽しみにしていたから、
    正直途中までは、う〜んと思ってしまうこともありました。
    が!それ以上にエモいシーンがあったので、結果満足ですw

    とあるキャラがすごく良かった。好きだ…。
    ますますホーソーンを好きになりました。
    彼に振り回されるホロヴィッツも可愛いw

    ホーソーンについての掘り下げや、ホーソーンとホロヴィッツの関係性などに触れるので、
    過去作品を読んでいないと、若干分かりづらい部分があります。
    このシリーズを未読の方は、是非是非1作目から順に読むことをオススメします。
    面白いので!

    #アツい #切ない #エモい

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    2024年09月17日
  • 殺しへのライン

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    ネタバレ

    今作もいいぞー。こりゃ分からんわ。ちゃんと手がかりは出してあるのに、綺麗に誘導されました。思い返せば提示されたある手がかりには、その後触れていないのに、それを怪しいと思うこともなかった。ホロヴィッツ、流石ですね。物語も退屈する所もなく愉しかったです。

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    2024年08月08日
  • ナイフをひねれば

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    ホロヴィッツ&ホーソーンシリーズ4作目。

    今回はホロヴィッツが容疑者になる設定でドキドキ。
    グランショー警部の胸糞が過去一悪い。笑

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    2025年04月09日
  • ポピーのためにできること

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    久々にワクワクするけどミステリーを読んだ。
    フェミとシャーロットと一緒に謎解きをしてる感じがとても楽しい。メールのやり取りで物語が進んでいく構成は最初戸惑ったけど、キャラクターを掴んで行ったらグイグイ読めるようになった。
    結局アフリカでどんなことがあったんだ、という謎は少し残りつつも、読後感はスッキリ。

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    2023年03月25日
  • ガリバー旅行記

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    これは面白かった。

    有名な、小人の島への旅行記から、いろいろな島へ辿り着き、そこで暮らすという話で、旅行記の体をとっているため、まるで本当にそんな国がどこかにあるような気がしてくる。

    そして、それらの国での生活や文化を通して、人間社会の矛盾や問題が痛烈に批判されている。

    最後に出てくるヤフーへの嫌悪感がそのまま自分に返ってくるところなど、とてもよく出来ている。

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    2022年10月27日
  • カササギ殺人事件 上

    購入済み

    最高に面白いミステリー

    登場人物たちそれぞれの思いが渦巻く上巻、すぐに読み切ってしまいました。早速下巻を読みたいと思います。

    #深い

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    2022年10月23日
  • ガリバー旅行記

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    面白い本でした。先日のビブリオバトルでご紹介頂いた本。紹介されなかったら読まなかったと思います。ありがとうございました。

    ガリバー旅行記は「小人の国」を描いた童話として知られていますが、実際は大人向けの4編からなる連作小説です。
    小人の国のリリパット渡航記、巨人の国のブロブディンナグ渡航記、空中に浮かぶ島を持つラピュタ等の渡航記、馬が人間を支配するフウイヌム渡航記の4本。どれも「おとぎの国」とは程遠い国であり、それぞれの国でガリバーはひどい目に遭います。

    作家のスウィフトが生きたイギリスは名誉革命(1688年)の直後。国王の権限が制限されて、新たな勢力争いと権謀術数が渦巻く時代です。スウィフトが書きたかったのは、そんなイギリスと空想の中で生まれた不思議な国々の比較であり、比較の中で浮かび上がったイギリスの矛盾点をガリバーを通して論じています。

    例えば、

    ーリリパットの政治では信賞必罰が徹底している。法律を遵守すれば褒美が貰える。一方、イギリスでは法律の違反者には刑罰が待っているのに、遵守しても褒美はない。
    ーイギリスの政治制度を聞いたブロブディンナグの国王が理解したのは「ときとして無知、怠情、悪徳のみが立法府の議員たる資格」となること

    18世紀初頭政治への批判者が何を考えていたのかは、もちろん興味あることですが、やはり本書は純粋に冒険譚として楽しむべき本と思います。
    ーリリパットの王宮が火事になったとき巨人であるガリバーはどういう消化活動を行ったのか?
    ー巨人のガリバーは何を食べたのか?
    ーブロブディンナグでガリバーは授乳をどう見たのか?

    小人や巨人の国での冒険譚はある程度は子ども向けに翻案できるし、実際、絵本にもあります。強い印象を受けたのは「フウイヌム渡航記」。これを視覚化するのは、かなり難しく、人間の醜さが強調される一編です。この国に滞在することにより、ガリバーは大きく変化します。
    正直、ビブリオバトルの前は「ガリバー旅行記」を甘く見てました。カバー裏にある「読むたびに発見を新たにする、冒険小説の歴史的名著」は大袈裟でないと思います。

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    2022年05月10日
  • カササギ殺人事件 上

    購入済み

    実に素晴らしい

    としか言いようがない。
    描写が丁寧で目の前に浮かぶようだ。

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    2022年04月02日
  • カササギ殺人事件 下

    購入済み

    めちゃめちゃ面白い

    もともと作者の方が脚本担当されていたドラマ(名探偵ポワロの初期と刑事フォイル)が面白くて大好きで、ミステリー小説を出されていたと知って早速購入したのですが、めちゃめちゃ面白かったです。味わってじっくり読むつもりが先が気になってあっという間に最後まで読んでしまいました。解決編の伏線の回収が気持ちいいです。また作中作のクリスティー愛溢れかえっている雰囲気もさすがでした(名探偵ポワロのドラマがもう一度観たくなりました笑)

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    2021年11月19日
  • ガリバー旅行記

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    1.目的
     これまで知っていた小人の世界だけじゃない旅行があることを知り、読んでみたくなった。

    2.得られたこと

    表紙の真ん中にLaputaって島がある。

    島の中心に回転する磁石が内蔵されている飛行島だ。

    なんと限られた範囲なら自由に移動ができるのだ。

    ジブリの「天空の城ラピュタ」の原案だ。

    ガリバー旅行記がこども向けじゃない理由がよくわかった。

    小人の島、巨人の島、空飛ぶ島、馬の島などの生活を通じて、人間の愚かさにフォーカスしていく。

    多様性を考える上で大切なことが描かれていた。

    日本も若干登場するのが興味深い。

    3.アイデア

    ダイバシティをテーマにするときに引用したい。

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    2020年06月19日
  • カササギ殺人事件 下

    雅

    購入済み

    一粒で2度美味しい

    読み終えてビックリ
    この本はミステリー好きなら出会えて良かったと思える作品です。
    小説トリックと言えばいいのかな
    下巻を読み始めたら誰もが「なに?なに?なにー?」となるのではないでしょうか。
    最近は過激な内容で後味の悪いミステリーが多い中、宝石のような小説だと感じました

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    2020年06月04日
  • ガリバー旅行記

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    ジブリの中でも好きな作品、ラピュタのモデルはガリバー旅行記、と聞いて一度読んでみようと手にとった1冊。おなじみの小人の国の話だけでなく、ラピュタも、なんと日本も出てくるし、こんなにシリーズがあったのかとワクワク読みました。でも読んでみるとラピュタの原作はつまんない国だなとか、小人の国はかわいい国じゃなかったのかとか、ヤフーの由来はこの旅行記だったのかとか、いろんな発見もあった1冊でした。今の社会を外から見るとどう見えるか、という視点を与えてくれる大きな作品ですね。読めてよかったです。

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    2019年06月29日
  • ガリバー旅行記

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    子供の頃に絵本で読んだ「小人の国」と「巨人の国」。
    その感覚でワクワクして読むと、痛い目に遭いますf^_^;
    これは
    オブラート1枚にしか包んでいない風刺物語です。

    第4章に出てくるフウイヌム国は
    「理想郷」として書かれていたワケですけれども
    「理性のみが存在する世界」=「真の理想の世界」となり得るのか、
    というのは、甚だ疑問。
    このあたり、後世のディストピア小説に繋がる気配アリ。

    ちなみに
    同じく第4章では
    引きこもりヤフーが出てきます。
    そういう点も含めて
    現代に通ずる問題提起が全編にわたって散りばめられており、
    やはり、名作と言われる何かを持っているな、という印象を受ける1冊です。

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    2018年10月08日
  • ガリバー旅行記

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    ☆☆☆間違いなく名著☆☆☆
    ジョナサンスウィフトの想像力やばすぎ。極めて個性的で天才的な想像を文章に変換してこの一冊を創ってくれたことに、感謝の意を表したい。。。
    フウイヌムの存在でヤフーが持つ悪徳が浮き彫りになる。傲慢、怠惰、醜さを再認識させられた。そしてまた、ヤフーの存在でフウイヌムの持つ良徳が明らかになる。「名誉、正義、誠実、節制、公共心、忍耐、貞節、友情、博愛、忠誠」を認識した(武士道に通ずるところがあるなあ)。悪徳と良徳の2つを認識させられたことが特に心に残った。

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    2016年02月19日
  • カササギ殺人事件 下

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    最高峰のミステリだと絶賛されているらしい。
    たぶん、そうなんだろうと思う。非常に良質なミステリなんだろうな、とは思った。
    ただそんな絶賛されるほどなのか、いまひとつピンと来ないのは、私が分かりやすくて刺激的などんでん返しにあまりにも慣れすぎてしまったからなのではないかと思う。
    なんだっけ、俗に言うドパガキ的な。(いや、違うかもしれん)
    なんかあんまりよろしくない傾向だなあ。

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    2026年10月11日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    カササギ殺人事件の続編。
    またカササギと同じような構成。
    1冊で2冊分楽しめるのはいいけど今のところまた同じような構成かってところ。
    ただカササギと違って今回は最初から何か隠されてるのが分かるのでそれを探す楽しみはある。見つけられないと思うけど笑

    2冊分ってことは登場人物も2冊分。
    多すぎて覚えられません。

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    2026年10月11日
  • カササギ殺人事件 下

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    ネタバレ

    上巻の話の中でロバートが湖の中に入っていたっていうのがずーっと気になっていたんですよね。そういうことだったのか!と。アランの手紙に隠されていた仕掛けも、全然気がつけなかった。手紙と封筒、そんな意味があったとは。

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    2026年10月09日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    「愚行の代償」は面白かった。でもこれをヒントにセシリー事件の犯人を当てるのはかなり難度が高い(日本語訳で読むなら尚更)という点で、謎解きは前作カササギ殺人事件の方が好きだなぁ。でも主人公スーザンの物語としては、こちらの方が面白く甲乙つけがたい。

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    2026年10月09日