山田蘭のレビュー一覧

  • ナイフをひねれば

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    作者自らが物語の道案内役をするメタフィクションの域。おもしろかった。

    犯人として追われる心情も細かくてドキドキした。

    ホロヴィッツとホーソーンの関係性も良い。

    危険な存在になっている子どもたちの大半は、大人たちのせいで苦しんでいる。本当にそうだ。

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    2025年07月19日
  • カササギ殺人事件 下

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    約5年ほど積読してた本作。
    ようやく読み終わりました!
    上下巻の圧倒的なボリューム読み応えありです

    登場人物の多さで頭がこんがらがるところもあったけど頑張って読み進めていくと
    上巻のラストのあの展開のと下巻の掴みに
    雷を打たれるような衝撃。
    惹き込まれました
    そしてラストまで夢中で読んでしまった
    上巻を頑張って読んでくれたら下巻面白さが爆発してる作品だと思うのでこれから読む人は頑張って!!ボリュームがとにかくすごい作品。

    そして現代のミステリーを語るなら外せない作品。

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    2025年07月19日
  • カササギ殺人事件 下

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    作中作の犯人も、本編の犯人も、どっちもはやく知りたくて一日中読んでしまった。おかげで休日がつぶれましたよ(幸)
    この『カササギ殺人事件』という作品のなかでふたつのミステリが進行し、交錯しているという状態。しかも上巻をまるごと作中作にあてるという大胆な構成。いったいどうやって収拾がつくのかしらと思いながら読んでいたけど、ちゃんとつながった。感心しちゃった。さすがに登場人物がこんがらがって、「ン?」ってなる瞬間はあったけど、本作の構成を考えたらじゅうぶん読みやすかったと思う。続きが気になってどんどんページをめくってしまう読書はやっぱりたのしいな〜!

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    2025年07月13日
  • カササギ殺人事件 下

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    ハヤカワ ミステリ マガジンの
    21世紀翻訳ミステリ ベスト!で
    堂々の第1位。再読。

    2016年、この作品で
    ホロヴィッツは
    ミステリ作家としての地位を確立し、
    その後の躍進につながった。

    それまではヤングアダルト向け小説や
    サスペンスドラマの脚本家として
    成功を収めていたベテランが
    還暦を超え、この作品を著し、
    さらに続々とヒット作を連発したのだから、
    もう驚くほかない。

    再読して改めて思うのは、
    編集者スーザン・ライアンドの
    新作ミステリ原稿の消えた結末を探す物語と、
    そのミステリ原稿「カササギ荘殺人事件」の
    見事すぎる入れ子構造の斬新さだ。

    構想から完成まで20年近くかけたとい

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    2025年07月13日
  • カササギ殺人事件 上

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    自分に合わなかったら…と無駄な心配をして上巻しか買わず、結果上巻を読み終えたあと下巻が手元になくて頭を抱える。これを何回繰り返したらわたしは気が済むんだ。下巻…下巻を…近いうちに買いに行かねば…。

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    2025年07月08日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    カササギ殺人事件につづきこちらも読んでみた。
    作中作に入るあたりからまた夢中になってしまった。
    またいつか続編出てほしいなあ。
    ドラマも見てみたい。

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    2025年07月02日
  • カササギ殺人事件 上

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    ミステリーの中でミステリーが書かれているというマトリョーシカ的構成のミステリー。作中作のミステリーはシャーロック・ホームズを彷彿とさせる作品。ページ捲りが止まらなくなるいいところで下巻に切り替わる笑

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    2025年07月01日
  • 死はすぐそばに

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    ホーソーンシリーズも5作目か。
    今作品だけ読んでも楽しめる。

    今回は2つの時間軸で構成されていて
    それが複雑にならず、
    素直に受け入れることとなる。

    犯人は誰と思考するのも良いが
    2つの時間軸が交差する瞬間に
    トキメキを感じた。

    次回作も楽しみにしています。

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    2025年07月01日
  • 死はすぐそばに

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    ホーソンもの5作目。安定感と意外性の両方をこのクオリティで維持出来てるのがすごいなあと毎回感心。

    しかしながら、なぜホーソンが犯人逮捕迄持ち込まず、敢えて違う解決策を取ったのか、が理解及ばず。証拠不十分を恐れたのか? でも木の根本を掘り返しさえすれば証拠は出てきただろうしなあ。

    自分の推理力に関しては、冒頭の登場人物一覧をよく見たら同じ苗字のひとがいるのを見落としたり、そもそもその姻戚関係は目眩しで特段トリックとは関係なかったり、別の場所での転落事故との関連を全く読めなかったり、といいように弄ばれた。それがカタルシスではあるけれど、少しくらいはかすってみたい。


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    2025年06月30日
  • カササギ殺人事件 下

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    ネタバレ

    ずっと読みたいと思っていた本。ようやく読めた。

    作中作の殺人事件と現実の殺人事件の二重構造になっているのがミソ。上巻の冒頭で作中作であることは分かるが、それがどういう意味を持つのかは下巻でようやく明かされる。
    多くのレッドヘリングに惑わされた。脅迫文の宛名に「サー」の尊称がおかしいということに気づけず悔しい。牧師の裸体信仰に気づくのは無理。

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    2025年06月22日
  • メインテーマは殺人

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    面白かった。
    「絹の家」後の作品の方が、ずっといい。
    作家自身がワトスンになるって、ものすごく斬新。

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    2025年06月21日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    上質な謎解き犯人あてミステリを二度も味わえるなんとも贅沢な作品。前回の「カササギ~」に劣らず、質の高さはそのままなのがすごい。

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    2025年06月16日
  • メインテーマは殺人

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    作者自身がワトソン役として事件捜査に加わる形でストーリーが進む。
    著者のアティカス・ピュントシリーズと同様古典的な探偵小説。

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    2025年06月08日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    ちょこちょこ進まないところもあり。
    まあ、前作同様に伏線を張っているところだろうけど。
    語り手が出てきすぎね。ヒントもりもり。

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    2025年06月06日
  • カササギ殺人事件 下

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    上巻とは打って変わってアティカス・ピュントシリーズを手がけたアラン・コンウェイが実際に死亡した事件を編集者が追っていく構成になっており、斬新な印象を受けました。物語を追っていくに従ってアラン・コンウェイの性格の悪さが目立ち、ある種尖った性格が作家として大成した理由でもあるのかなと感じた。こうした斬新な展開はあまりないと思うので新鮮さを味わえます。

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    2025年05月23日
  • カササギ殺人事件 下

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     下巻では物語の場面がすっかり変わっている。劇中劇をうまく使った素晴らしい攻勢で、いっぺんに二つの推理小説を楽しめたような気がする。お勧めできる本だった。

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    2025年05月12日
  • メインテーマは殺人

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    自身の葬儀の手配をした老婦人がその日のうちに殺された事件から物語が始まる。作家のホロヴィッツは元刑事のホーソーンに「私が主役の実際にあった殺人事件を本にしてくれないか?」と提案される。はじめは断ろうとしたホロヴィッツだったが、とある公演で自分の作品について酷評されたことに後押しされ、その提案を承諾する。執筆のためにホーソーンの調査に同行し、事件の真相に迫っていく…というストーリー。

    まずはこの本の作家ホロヴィッツが一人称視点で作品の中に存在しているのが斬新だった。実在する人物や作品も頻出してるので、本当にあった事件なのかフィクションなのか最後までわからなかった。
    とにかく伏線回収が鮮やかで面

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    2025年05月12日
  • その裁きは死

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)ホーソーンシリーズは全10作品で完結らすい。

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]ホロちゃんの危機が10回もあるのか?

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    2025年05月10日
  • ポピーのためにできること

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    原題は『The Appeal』。
    アピールという単語は日本語の会話の中でもよく使われるが、英語の単語の意味を調べてみると「訴える」「気に入る」「控訴する」などなど。ひとつの単語でも色んな意味があるんだな。
    なぜこんなことを冒頭で述べたかというと、この本のタイトルは、ここで起こる出来事や登場人物をよく表していると思ったからだ(無論、邦題もいい)。

    メールのやり取りとテキストメッセージ、新聞の記事や広告のみで構成されたこの本は、約700ページととても分厚い。
    ・先を知りたいがために、なんとなく読み飛ばしたくなる。
    ・ずっとメールを読み続けることに、時々飽きてしまう。
    ・登場人物が40人近くいるの

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    2025年05月09日
  • 死はすぐそばに

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    ふむ。
    今までのシリーズに比べて、シリアスだった本作。
    最後の最後まで、あらゆる可能性を残されていて、楽しませてもらいました。
    誰もが犯人になり得て、特殊なコミュニティが歪んでいく感じがなんとも恐怖。
    ホーソーンの過去が少しずつ暴かれていくのも見ものですね。
    早く次が出ないかなー!

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    2025年05月07日