山田蘭のレビュー一覧
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ネタバレほぼメール、書簡形式で綴られ、地の文が一切ない奇作『ポピーのためにできること』が記憶に新しいジャニス・ハレット第二弾。
今回は前回よりもだいぶ読みやすい。
相変わらず地の文はないが、メールや書簡のような一方向的な語りの占める割合は低く、メッセージングアプリでのやりとりやインタビューの文字起こしの体をとった双方向の会話が主体なので、戯曲を読んだばかりの自分的には現代風戯曲のように感じた。
ジョセフ・ノックスの『トゥルー・クライム・ストーリー』に寄った感じ。
18年前に発生したカルト信者達が起こした集団自殺事件。
当時、危うく被害を免れた赤ちゃんが成年になるタイミングの今をきっかけに、新たな切 -
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ネタバレやっほー。「アルパートンの天使たち」 (集英社文庫)を読もうと思ったんだけど、Janice Halettの先に翻訳されていた本書を先に読んでみたの。
本書の原題は「The Appeal」(2021)、今は亡き「翻訳ミステリー大賞」の第14回(2023)にノミネートされているの。解説には第二作として「The Twyford Code」(2022)って書いてあるんだけど、次に「アルパートンの天使たち」 として翻訳されたのは第三長編(?)の「The Mysterious Case of the Alperton Angels 」(2023)だったみたい。びっくり!
メールやチャットで構成されている -
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ホーソーン&ホロヴィッツ第2作!
離婚を扱う弁護士が殺害された事件を追う、ホーソーンとホロヴィッツ。
登場人物の「リチャード」と「チャーリー」の『チャー』が干渉してきて、アレ今これどっちのチャー?と何度もなってしまう、そんな私でもグイグイ読めました。
ホーソーンの登場シーンから、あまりのホーソーンっぷりに(著者・アンソニーには申し訳ないんだけど)「そうそう、こうでなくっちゃ!」とニヤニヤが止まらない。
ホーソーンだけでなく、警察側やその他の登場人物もアンソニーにはなんだか辛辣で気の毒になってきちゃう。この自虐部分はリアル?フィクション?
なんにしても、読めばこのコンビがクセになること間違いな -
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Posted by ブクログ
ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ1作目。これはエンタメ!って感じですね〜、冒頭からガッチリ掴まれます。
元刑事のホーソーンが作家であるホロヴィッツに「自分を本にしたらどうか」と持ちかけた事により、ある事件を一緒に追うことに。
謎解きの面白さもてんこ盛りですが、なんといっても2人の魅力。これでグイグイ読んでしまいます。
ホーソーンはいわゆる「変わり者探偵キャラ」。推理も冴えるキレ者ですが偏屈で、素性はなかなか明かしません。
一方の「ワトスン役」作家・脚本家である著者ホロヴィッツ。
ホーソーンにやられまくり、本音を吐露しまくり。ずっと「ドンマイ!」と声をかけたくなっちゃう。
そもそも「著者自身が巻 -
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この作品、上下巻で二度美味しい。
カレー(=上巻)の翌日はカレーうどん(=下巻)が秀逸なのと同じ原理。
美味しいカレー(=上巻)があるからこそ、次の日のカレーは味が深まり、更に違う料理へ格上げされる(=下巻)感じ。
カレーの具材が、うどんになった時にはその姿形、主張がほぼ無いのに、味の深みとしてはなくてはならない存在になってる。
カレーは洋物なのに、カレーうどんは見事に和食?味になり見事に融合してる。
作中作、入れ子式の構成、すんばらしい。
どうしても和訳が必要なので少し読みにくい、馴染みにくい雰囲気は拭えないけど、(私が海外物に慣れてないだけかも。)それでもこの緻密な構成を見事に日本語のミ -
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うーん、なるほど。決して読みやすくはないけど、ポアロとかクイーンを読んだ時のような、古き良き王道ミステリーという雰囲気がある。それぞれの村人たちに感じる違和感がどのようにつながっていくのか楽しみ。
ミステリーの内容より気になるのは、「カササギ殺人事件(アンソニー・ホロヴィッツ)」の中に「カササギ殺人事件(アラン・コンウェイ)」が紹介されてるっていう本の構成。アティカス・ピュントシリーズなるものは実際には無いようなので、現実にはこれがアティカス・ピュント初登場の作品と思っていいのか?(もう瀕死だけど)
上巻なのにもうすぐ事件解決してしまうのでは?と心配したけど、その辺りも含め期待しながら下巻 -
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