山田蘭のレビュー一覧

  • ヨルガオ殺人事件 下

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    本編の中に入れ子となる小説があり、その中に前日譚となる小説がある。それぞれが本格的なミステリとなっていて、非常に盛りだくさん。

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    2025年10月26日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    ネタバレ

    ・作中作と実際に起きた殺人事件とのリンクを探していく、という主人公スーザンの追体験を楽しめる作品であり、これは探偵役がいわゆる「素人探偵」である作品の特権であると感じた。本作が読者に対して「フェア」に手がかりを配置する上でも重要な役割を果たしている。
    作中作で、本物のミステリ小説よろしく表紙、帯にあるような煽り文、献辞等も挿入されていることを新鮮に感じたが、それが謎解きに一役買っていてかつ手がかりが巧みにカモフラージュされていることに感嘆した。ミステリにおけるセオリーである「『違和感』が気のせいである』ことなんてない」という感覚を自身で体験できたのも嬉しい。全て謎が解かれた今、改めて『愚者の代

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    2025年10月16日
  • メインテーマは殺人

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    ネタバレ

    『カササギ殺人事件』のアンソニー・ホロヴィッツは、ホロヴィッツ本人が出てくるシリーズもあるということで読んでみました。


    資産家の老婦人ダイアナ・クーパーは葬儀社を訪ねて「わたし自身の葬儀の手配をお願いしたいの」と依頼した。葬儀社にとってこのような依頼は決して珍しくはない。契約は滞り無く行われた。だがその6時間後、ダイアナ・クーパーは殺された。
    自分の葬儀手配の当日に?彼女は自分の身の上の危険を察していたのだろうか?

    …という話を脚本家で作家のアンソニー・ホロヴィッツに知らせたのは、彼が担当する警察ドラマのアドバイザーのダニエル・ホーソーンだ。彼は元刑事で、なんかやらかして辞職したらしいけ

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    2025年10月13日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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     本編と作中作のフーダニットだけでも面白いのに複雑に絡み合った人間関係と巧妙に仕組まれたミッシングリンク、果ては冤罪疑惑を晴らすための主人公の奔走まで本格ミステリー、エンタメとして最高だった。帯通り『アガサ・クリスティーへの完璧なオマージュ』だった。

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    2025年10月11日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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     8年前にとあるホテルで起きた殺人事件と一冊のミステリー小説の事件、この二つの類似性に気づいた女性の失踪事件など、前作から面白さはそのままで新しいアプローチが展開されていて終始続きが気になってしまった。詳しい感想は下巻で。

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    2025年10月10日
  • 死はすぐそばに

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    常にウェルメイドな現代本格ミステリで楽しませてくれる、安心・安定・信頼の作家ホロヴィッツのホーソーンシリーズ5作目。
    今回は趣向を変えて、過去の事件を扱っている。

    高級住宅地の嫌われ者が殺され、住人たち全員に動機があるという設定から、地道なアリバイ崩しが展開されるのかと思いきや、現在と過去を行き来しながら、あまりに早々と明かされる犯人、謎の有能な相棒、怪しい組織など、かなり盛り沢山の内容になっている。

    そしてシリーズ随一のトリッキーな真相の後の、今後にも影を落としそうな苦い結末。
    素晴らしい作品だが、おそらく次作は更にこれを超えてきそうな予感。

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    2025年08月27日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    ピュントは冷静で好人物。時代設定も私的に好みなのでこの探偵の小説、読みたいなあ。

    全体的に散りばめられたこまかな伏線が、うまく作用していてなるほどと思った。スーザンが超人的な記憶力を持ってたから良かったものの、これらの伏線から解答を導くのはなかなか難しい。
    妹の方の謎も途中混ぜられて、姉妹関係のの対比が良き。
    かなり読み応えのある作品。
    ただただステファンが気の毒…。ロック警視正は気持ちを入れ替えてくれる事を祈るばかり。

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    2025年08月23日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    前作「カサザキ殺人事件」からだいぶ経っていたから、人間関係があまり思い出せなかったが、全く問題なくのめり込めた。
    一作品で二作の推理小説が読めるとは!こな作者の才能に感服。
    作中作品の方が気になる!!

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    2025年08月23日
  • 死はすぐそばに

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    たまにドラマで出演者が副音声で解説したりしますが、その小説版。その構成をよく思い付くなぁと思うし、ご近所トラブルをここまで読み応えある物語にできる作者に感服です!

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    2025年07月31日
  • その裁きは死

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    面白かったです!犯人当てをやりたい人にとっては、このホーソーンシリーズはうってつけだと思います。並行して現れる謎、きな臭い過去、理解不能な犯行の証拠などが、上手く回収されて一つの真実に辿り着くのが気持ちいいです。目くらましの回収も巧みで、とにかく完成度が高いです。突飛なトリックやどんでん返しではない、古き良きスタイルです。

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    2025年07月12日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    ネタバレ

    前作同様ハイクオリティな作中作が鍵となる一粒で2度美味しい本格ミステリ。一作目が凄すぎて二作目なんか書けるんかと思ったが納得のクオリティ。
    さすがに一作目ほど複雑な構造は再現されないが、現実の事件の方がパワーアップしてベタな本格ミステリの世界に。ネットやメールなど現代のツールも活かして捜査するが最後はお約束の謎解きショー。これにはピュントもニッコリ。
    でも結局「闇が落ちて」の章だけローマ数字だったのはなんで?本物のミステリオタならわかるんやろか…

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    2025年07月11日
  • ナイフをひねれば

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    ホーソーンシリーズ4作目。
    今回はワトソン役のホロヴィッツに殺人容疑がかかり、タイムリミット付きの捜査になる。なかなか面白く読めた。

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    2025年06月21日
  • ナイフをひねれば

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    ネタバレ

    ホーソーン&ホロヴィッツシリーズの4作目。
    相変わらず、文中に隠されているヒントをきちんと組み込めば、犯人も動機もしっかり判明するはずなのに、最後の伏線回収で圧倒される。俺みたいなヒネてないミステリー読者ってコスパ良いわぁ。

    ホロヴィッツ作品なので本格ミステリーの醍醐味は言わずもがな。この作品の面白みは、イギリス好みのちょとヒネ(くれ)ったユーモアが満載されていること。ホロヴィッツ(ややこしいけど登場人物の方)のダメっぷり、被害者になる演劇評論家のクソっぷり、コケにされる警察官のイヤみっぷりとやり返されるカタルシス。

    シニカルなオモロい描写に引き込まれているうちに、重要な手がかりを読まされ

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    2025年06月01日
  • 死はすぐそばに

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    ホーソーンシリーズ5作目。面白かったー!期待を裏切らない。というか、毎作いろいろ凝ってるけど、今回の構成はシリーズで一番好きかも。願わくばもう少しホーソーンとホロヴィッツのやりとりがあれば嬉しかったけど、終盤、2人の関係性がより深くなったことを感じた。早く次回作を読みたい。

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    2025年04月18日
  • 死はすぐそばに

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    初読み作家さん。面白くてハマった!作者自身が作中に登場し、ホーソーンから小出しに提供される資料をもとに執筆する。非常に凝った構成で、誰が犯人でもおかしくないので、最後まで楽しく読めた。本作が<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズ第5弾なので、他の4作も読んでみたい。

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    2025年04月09日
  • アルパートンの天使たち

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    ネタバレ

    面白かった。
    メールやチャット、音声の書き起こし、小説や脚本の一部がまとめられている形式。
    その分、どれが情報として大事なのかわかりにくかったが、最後まで読めば全部必要だったなと感じる。

    途中からほんとにオカルトありきなのか?と疑うようになったので、最後の種明かしが面白かった。しかし、毎朝の電話はもうちょっと伏線欲しかったな。説明が唐突に感じたけど、前フリあったけ?読み落としでるかも。

    真相については、なぜ赤ん坊が必要だったのか?を考えるとしっくりくる。しかし、ストーリーとしてはそこらへんがぼかされていてうまかった。なぜ?よりも赤ん坊は誰?どこへ行ったのか?をアマンダが追っているので、読者

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    2025年04月03日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    カササギ殺人事件の連作小説

    引き続き面白い
    一気に読み進める
    小説の中で小説を読んでいて不思議な感覚

    どなたかの感想を読んで食いついたら大正解
    この作家さんの本を有るだけ入手中

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    2025年03月27日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    カササギ殺人事件の続編。
    前作はきれいに終わっていたのでどんな続編になるかと思ったら前作以上に引き込まれた。

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    2025年03月26日
  • アルパートンの天使たち

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    犯罪ノンフィクション作家のアマンダが過去に起きたカルト教団集団自殺「アルパートンの天使事件」の謎を追う。
    地文はなく、アマンダが集めた証拠や証言、チャットでの会話記録、SNSやニュースの記事など様々な資料をもとに事件を追っていく。
    読んでいて自分もアマンダと共に事件を追体験しているような気分になるのが面白い。
    証言者の食い違いや一緒に事件を追っていた同じく作家のオリヴァーの変貌、次々起こる事件の真相に関わる者の死など目が離せない展開が続く。
    伏線回収は見事!スッキリしたーと思ったら衝撃のラストが待ってました

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    2025年03月24日
  • アルパートンの天使たち

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    群○象をなでるかのごとき、≪アルパートンの天使たち≫怪事件に触れた人々の証言。この事件を題材に本を書こうと取り組むアマンダは、そんな人々の話から象を特定し、その中の自分が必要な情報を探しだそうとする。犯罪ノンフィクション作家としての伝手や手法を駆使して。
    つまり、集英社の紹介文「事件から18年、巧妙に隠蔽されてきた不都合な真相を、犯罪ノンフィクション作家の「取材記録」があぶり出す。」どおり。

    アマンダ自身が嘘やらはったりやらを噛まして立ち回る人物なので、他人の嘘やはったりも敏感に嗅ぎ分ける。そんなアマンダがその辺をくみ取りしながら、謎を解いていく過程が読みどころ。
    また、同じ事件を追うオリヴ

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    2025年03月05日