山田蘭のレビュー一覧

  • マーブル館殺人事件 下

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    下巻では、上巻で張られた伏線が一気に回収され、怒涛の展開に引き込まれていくのが本当に楽しかったです。 作中作と現実の二つの事件が、予想もしない形で絡み合い、最後に鮮やかな読後感を残してくれました。これは何度も読み返し、構成の巧みさを味わいたくなる一冊です。 今回、前作2作を未読のまま読み始めましたが、シリーズを最初から読破し、その上で改めて『マーブル館殺人事件』に戻ってきたいと思っています。また、同じ著者の他の作品にも手を伸ばし、彼の仕掛ける新たなミステリー体験を楽しみたいです。

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    2025年12月07日
  • マーブル館殺人事件 上

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    本作は前作2作に続くシリーズ作品ですが、物語は独立しており、既読でなくても問題なく楽しめました。
    最大の魅力は、主人公が編集者として読んでいる「作中作のミステリー小説」と、その原稿を巡って現実で起こる「もう一つのミステリー」という、二重構造になっている点です。同時に2つの謎を追体験するのは初めてで、この斬新な構成に強く引き込まれました。

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    2025年12月07日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    面白かった...終盤の怒涛の伏線回収、点と点が繋がっていく爽快感!前作からの繋がりがあるのですぐ読んでよかった。

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    2025年12月06日
  • マーブル館殺人事件 下

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    ネタバレ

    ・感想
    面白かった!!
    何度も「スーザン…あんた何でめんどくさい事に巻き込まれるって自分で分かってて首を突っ込んでいくの…ばか!」と思ったけども。
    そして締めの言葉のお約束通りに4作目も決まってるらしいし次も楽しみ!
    ホロヴィッツには健康に長生きしてもらわなければ。

    新キャラクターが良かった。
    ヴォルテールとピュントの最後の言葉はお互いを認め合った二人にピッタリな締めだった。

    ブレイクニーも良い人。
    エリオットが死んだことでピュントシリーズの解決編はどうなるのかと思ったら「お前が書くんかい!!!」って展開になって普通に突っ込んでしまったw
    短期間でこんなに書けるなんて才能ありすぎる。

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    2025年12月06日
  • マーブル館殺人事件 上

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    ・あらすじ
    クレタ島での生活に区切りをつけ単身ロンドンに戻ってきたスーザンは、フリーの編集者としてコーストンブックスで外部編集者として働いていた。
    ある日社長のマイケルからアティカス•ピュントシリーズの続編編集担当の打診を受ける。
    作者は以前スーザンも担当したことがあるエリオット•クレイス。
    エリオットはイギリス中で最も有名な児童文学作家の孫であった。

    気乗りしないながらもエリオットの書いた作品を読むうちに、アラン同様エリオットも作中にクレイス家の暗い秘密をまぜこんでいる事に気づく。

    ・感想は後編

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    2025年12月06日
  • マーブル館殺人事件 下

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    発売日に休み取った!
    また凄いのきた!なんと若手作家が〈アティカス・ピュント〉シリーズの続編を手がけることに!?
    お馴染みの作中作には現実がリンク?登場人物のモデルは誰?…となると現実の犯人も?
    人間関係が複雑に絡み、二度読み必至!

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    2025年12月01日
  • マーブル館殺人事件 下

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    ネタバレ

    ヨルガオのラストはあんな風になって今後の続編は歴史を遡るぐらいかなと思ったけど、正調の続編が書かれてほんと驚いた。このシリーズの特徴は、入れ子構造を巧く活かし、作中作の殺人事件と作品上の現実世界の事件が有機的に絡まりあうところだけど、今回はさらに一体化が進み、関連表の記載で作品の緻密な設計を感じ感動した。一体化したラストのカタルシスは素晴らしくすごく満足した。次回作も出るとのことで、ピュントがどうなるかだけどまずは期待が高まっている。

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    2025年12月01日
  • マーブル館殺人事件 下

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    若手作家エリオット•クレイスが書き継ぐ『アティカス•ピュント』の新作は、彼自身の暗い過去を投影していることに気づいた編集者のスーザン。クレイス家の人々に会い話を聴くうちに抜き差しならぬ状況に陥っていくのですが…。

    結末は、いつものように納得の終末となります。すごい。よくこんなこんがらがった状況を考えたもんだと感心します。

    それと、毎回思うことは、ホロヴィッツの著作は創元推理文庫のこの作りじゃないと読み通すのは無理じゃない?ってこと。
    巻頭にご丁寧に登場人物紹介がつくけど、作品が入れ子なので人物紹介が2種類付いてる。更に本作では系図まで。読む方もいちいち照らし合わせないと混乱する。ありがたい

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    2025年11月26日
  • マーブル館殺人事件 上

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    『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』の完全な続編。前2作を読んでいないと全く内容は理解できません。逆を言えば、前2作を読んでいる人には無茶苦茶面白い!

    クレタ島のホテル経営から足を洗ったスーザン•ライランド。ロンドンに戻ってフリーの編集者として再出発を図る。そこで依頼されたのは、かつて担当した『アティカス•ピュント』シリーズの新作を出版すること。だが、旧知の作家エリオットが書き始めた続編には隠された秘密があることに気づいてしまい…。

    相変わらずの“入れ子型”の作品。すごい。しかも、今回は新作として現在進行形で書かれている小説が、20年前の事件を投影しているという手法。非常に面白い。お薦

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    2025年11月26日
  • マーブル館殺人事件 上

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    ネタバレ

    「名探偵ピュント」シリーズ(って言っていいのか「体当たり編集者スーザン」シリーズのほうが適切かうーん)第3弾。

    <良かった点>
    ・現実パートと作中作パートのどっちも怪しくて気を逸らさない、同時並行で別々のジャグリングみたいな離れ業を成立させる作風は今回も健在。ついでに超いいとこで切る焦らし加減も健在。
    そもそもピュントシリーズとしては完結済、作者も死亡済、新作の出る幕がないはずなのに続編を書かせるとか、現実的かつその手があったか!な導入が頭いいなーと。

    <よくなかった点>
    ・クレイス家の家系図だけじゃなく、作中作チャルフォント家の相関図も欲しかったところ。自分で読みながら作ったけど、時々○

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    2025年11月24日
  • カササギ殺人事件 下

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    おもしれー
    〈下〉の最初の方は何が起こってるか意味分からんかったけど。〈上〉は、小説の中の小説の話だったんだね。
    構成が良すぎるよ

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    2025年11月23日
  • マーブル館殺人事件 下

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    やっぱりホロビッツは面白い!
    いつもの作中作もバッチリでした。
    アティカス・ピュントシリーズ新作を、ホロビッツ自身がやっているように、コンウェイ以外の別の作家が続篇を書くことになるが、まさか最後はこんな展開になるとは。
    よくこんなこと考えつくなあ。びっくり。
    作中作「ピュント最後の事件」の犯人は途中でそうかなあとは思ったが、その動機には驚かされた。
    今回は、スーザンの新たなロマンスにほっこりしました。
    最後に、いつもそうだが、ホロビッツ作品の登場人物については、実在の人物もいれば、創作したものもあり、時々、気になってスマホで調べたりするのもまたおもしろいですね。

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    2025年11月20日
  • 死はすぐそばに

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    ネタバレ

    今作は今までとは違い、ホーソーンとホロヴィッツが出会う前の事件を本にすることになる。
    事件が起きた過去パートと現在のホロヴィッツパートがありそれぞれが交差していく様が面白い。
    今回はホーソーン自身の謎にも迫っている部分があって事件だけではなく読みどころが満載でした。
    ラストの真実にハッとさせられました。自分のすぐ側にももしかしたら悪意が転がっているのかもしれないと思うと怖くなりますね

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    2025年11月16日
  • 死はすぐそばに

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    歴代のホーソーンものでも最高に好きかも
    あの古典ミステリ作家が好きなら、あーあれだと思う展開、に加え、オチは更にひとひねりあって最高です

    あと島田荘司の斜め屋敷が出てくるのもポイント高い

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    2025年11月14日
  • マーブル館殺人事件 下

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    相変わらずすごいミステリー。アンソニーホロビッツは本当の天才だろう。あとがきに書かれている解説も分かりやすくて良い。オススメ。

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    2025年11月09日
  • マーブル館殺人事件 上

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    相変わらずすごいミステリー。アンソニーホロビッツは本当の天才だろう。あとがきに書かれている解説も分かりやすくて良い。オススメ。

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    2025年11月09日
  • マーブル館殺人事件 下

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    全くもってスーザンと同じ感想を持たされる。

    エリオット・クレイスの描くピュントにやきもきさせられる。おい、この先どうなるんだ!と思ったときに現実に引き戻される。

    最後まで読み終え、ピュント最後の事件、マーブル館殺人事件の両方解決し、2作品分楽しめた。

    今回もこの作品にやられてます。

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    2025年11月09日
  • マーブル館殺人事件 下

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    シリーズ久々の新作 
    もったいないから少しづつ読み進めて でももう読み終わっちゃった

    2重構造のミステリが今回も見事に成立しててどっちの話も面白くて あぁっもうっ ってなる

    作中の重要なパーツである「ちっちゃくっても」シリーズの話もあぁさもありなんでよかったし
    アティカス・ピュントの章をアランの遺作じゃなく新人が続編を書くって展開もなるほどって感じ
    この手を使えば無限に話ができそうですよね
    巻末の解説に実際次の話も鋭意執筆中ってあったからね
    まあパワフルな主人公スーザンも社長になっちゃったし御歳も召してこられたから
    でもそれならそれで新展開もできそうだし

    読み終わった瞬間から次回作が楽し

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    2025年11月09日
  • マーブル館殺人事件 下

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    毎回
    の作品に飽きたという声がきこえないのが不思議だったが、気持ちわかる。読んでいて、つい自分もアリバイを考えてみたりとか、全く作品の中の出来事に入り込んでる。それが今作の強みかな、ずっとシリーズを読みたいな。

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    2025年11月04日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    ネタバレ

    イギリスの作家、言わずと知れたアンソニー・ホロヴィッツのアティカス・ピュントシリーズ第二弾。まさかの『カササギ殺人事件』の続編。

    このシリーズは順番に読むことを強くお勧め。
    『カササギ殺人事件』が未読なら、あらすじも読まない方が良い。それくらい何も言えない作品。

    なのでまさかの続篇にも驚いたが、一度で二度美味しい前作同様の仕掛けが、どのタイミングで入ってくるか楽しみにしながら読めた。

    これまで読んだホロヴィッツ作品では、驚き度やミステリとしての良さは他作品の方が上かもしれないが、総合的にはこの『ヨルガオ殺人事件』が一番。高品質という言葉がこれほどまでに合う作品はないかなぁと。三作目の『マ

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    2025年11月02日