小川仁志のレビュー一覧
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購入済み
読みやすい
とても読みやすい文章で意味が理解しやすいです
ただ1項目それぞれがあっさりしているので
深く学びたいという人は違う本も一緒に読むといいんだろうなと感じました -
Posted by ブクログ
哲学の思考法を現実問題にどう落とし込んでいくか、それについての記述があったので買った。
とはいえ、やや強引な記述がおおく、無理があると思った。また、現代の諸問題や小さな課題まで、役に立つような考え方が提示されているかと思ったが。教訓を並べているような印象を受けた。
内容としては薄すぎるような気がしたが、自分のレベルにはあっていると思う。
ロールズとノージックの攻防、そしてサンデルをはじめとするコミュニタリアリズムの議論が面白い。
哲学史全般には興味がない。
ドイツ観念論の完成(ということはデカルトとロックに遡る)や、政治哲学の各議論といったところに興味というか記憶がある。
その辺りを攻 -
Posted by ブクログ
NHKのEテレの番組を書籍化したもの。
現代人が抱える様々な「お悩み」を世界の有名な哲学者たちに相談したら・・・?
ニーチェは、サルトルは、アドラーはなんて答えてくれるんだろう・・・?
そんな楽しくも切実な想像で作られた本。
「お悩み」が提示され、哲学者たちの「お考え」を元に、高田純次さんと哲学者の小川仁志さん、そしてゲストの芸能人の方々が自らの経験をふまえながら相談に乗る、といった構成。
かなりカジュアルなつくりで哲学書というより哲学を扱った自己啓発書といった感じにも思える。
わたしのような、哲学に興味があるのだけれどなんだか敷居が高くて・・・なんて人にも読みやすい。
司会の高田純 -
Posted by ブクログ
1.今話題のリベラルアーツについて気になったのと、この著者の本を前に読んだことがあり、わかりやすかったので、購入しました。
2.著者にとっての教養とは、何らかの物事について考えるための基礎となる思考や知識を意味しています。すなわち、思考のベースとなるものです。これを育てるためには、哲学という、物事の本質について考える学問が必要と述べています。哲学を学び、実践することで現代に必要な分析・決断・解決・創造の4つの力を高めることが出来ると述べています。このような入りから、有名な哲学者の紹介に続きます。そして、それを読んだ上で、テロやAI、資本主義などの問題点を著者の視点から述べています。
入門書と -
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試し読み
Posted by ブクログ
哲学者として数々の著作を手掛けた筆者は言わせてみれば天才である。しかしそんな彼も「哲学」と出会うまでは平凡などこにでもいる一個人に過ぎなかったと言う。哲学には本質を掴む思考のエッセンスが詰まっている。「頭がいい」という基準を筆者は「頭がいい=本質を掴む力がある」と定義する。この本では哲学のイロハは勿論だが、その哲学体系を思考の網目として実社会の問題・現象を本質的に理解する技法を伝授している。また、それに止まらずあらゆる事象(例えば「幸せとは何か。」)を抽象的でキャッチーな文言に落とし込む過程までをまとめているのはコピーライター志望の私には大変参考になった。こうした汎用性の高い技法をたった7日間
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Posted by ブクログ
AIに関する危機感を煽る本は数々ある。逆にAIに対抗しうる人間の能力を訴える本も読んできたが、本書は題名で明らかな通り、後者の典型的な本である。
AIにはない曖昧さや意味的な価値観を追求することこそ未来のシンギュラリティを遅らせる方法であるという。前半部はこういう内容で説得力がある。
後半部はどのようにすればAIに勝てるのか、その思考法を述べたものである。こちらにくるとなぜか疑問が出てくる。特別なことをするのではなく、深く考えて安易に答えを決めつけないことが肝要ということだろう。誠にその通りだと思う。ただ、これでAIに対抗できるというのはあまりにも楽観的な気がする。前半の威勢のよさが後半 -
Posted by ブクログ
AIを意識しながら読み始めたものの、途中からもうAIなど何処へやら。まさに著者が最終の第5章で述べている通り、結局「人間とは何か?」ということを考えることになった。第3章でAIに勝つ勉強法、第4章で哲学思考法について述べられているけれど、この2つの章は人間が人間であるために身につけておくべき方法であって、AIがいようがいまいが、実はそんなことは関係ないということに気づく。この2つの章のポイントはスマホのメモに書き写して、いつでも見られるようにしておこう。
もっとも、この勉強法や思考法のすべてをやる必要もないし、そもそもすべて実行できる人などそうはいない。自分に合った方法を選んで実行すればいいと -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
論理的思考をするためのツールを紹介している本は星の数ほどあるが、そこに哲学思想の技法を当てはめたところがミソ。「ものごとは先ず分類しなさい」「逆の立場に立って考えてみなさい」と言うよりは、「カントの分類法を用いる」とか「ヘーゲルの弁証法で」と言った方がなんとなくカッコいいし、それぞれのツールが頭に残りやすい。
対象を捉えるに当たってはそこに含まれる意味合いを膨らませ、その後浮かんできた意味を分類し、最期に簡潔に纏め上げる手法が分かり易く並べられている。尚、言葉のイメージを膨らませることができるためには、一般教養が素地に無ければならない。これが欠けていればどんなに手法を学んでもものごとを分析