小川仁志のレビュー一覧
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哲学を深めたい。そのためにまずは、最低限の知識を身に着けたい。
そう思い、この本を手に取りました。
この本を選んだ理由は、「知識の定着には、同じ内容を違った視点から繰り返し認識するのが有効」という筆者の主張に共感したから。
この本は7章立てで構成されています。
「歴史・思考・古典・名言・関連知識・人物・用語」
という7つの視点で、哲学に関する知識を得ることが出来ます。
良かった点は、重要な用語については、何度も繰り返し出てくること。1冊の中で繰り返し出てくることで「これは重要なんだな。」と重要度がわかりやすい。
感想としては、覚えることが多かった。
自分の物覚えのせいとは多分に思うが、「 -
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プラグマティズムについて簡単な説明をおこなうとともに、現代のアメリカの政治哲学のなかでプラグマティズムが「下部構造」の役割を果たしているという著者の見方が示されています。
「プラグマティズム入門」というサブタイトルがつけられていますが、パース、ジェイムズ、デューイらのプラグマティズムについては本書で参照されている魚津郁夫の『プラグマティズムの思想』(ちくま学芸文庫)がありますし、ローティ以降のネオ・プラグマティズムに関しては、やはり本書で参照されているヘーゲルや現代思想に詳しい岡本裕一朗の『ネオ・プラグマティズムとは何か―ポスト分析哲学の新展開』(ナカニシヤ出版)があります。さらに本書と同じ -
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哲学的見地からの自己啓発本である。
人間の七つの感情(達成感・義務感・罪悪感・親近感・嫌悪感・劣等感・幸福感)について述べられている。
これら七つの感情をたまねぎの皮に見立ているところが新鮮だったな。
人間の本質は、この七つの皮(感情)に包まれていると言う。では、この七つの皮(感情)と上手く付き合うことが出来れば、人生を有意義に楽しめるんじゃないか?という見地から書かれた本である。
一枚一枚、皮を剥いでいく事によって、たまねぎの中心には何があるのか?というところも最後に述べられていて、なかなか読者を引っ張る文章だった。
・達成感の皮
達成感を得るためには多少のきつさが必要だし、チャレンジは生 -
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グローバル特に西欧の世界では、哲学が意識無意識の思考ベースになっており、特に地位が高いエグゼクティブには、基礎となる哲学の知識教養が必須となるというのは、わかる気がする。
この本は哲学の基本を教養として広くある程度深く知る必要があると言う考えから基本を押さえた、歴史、思考、古典、名言、関連知識、人物、用語を紹介している。
高校時代に軽く学んだくらいだったので、紹介された古典的な本を読んでみたいと思った。
また哲学の関連図がP24,25にあったが、白熱教室の有名になったマイケルサンデルさんが政治哲学として書かれていた。哲学の最先端の講義をテレビで学べるというのは非常に素晴らしい時代だと思った -
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Posted by ブクログ
もう少し深掘りした本かなと思って購入したが、割とサラッとした印象。著者が京大法学部卒、伊藤忠や公務員を経て哲学者になったというからたいそう身構えて読み始めたせいもあるかもしれない。複数の著書がある筆者なので、そこは極力平易な文章を心がけ、伝わることを第一に考えたか。
とくに目新しい発見はなく、引用する哲学者の言葉もどれも誰もが聞いたことのあるフレーズ。普段考えに考えている筆者だから、アウトプットはシンプルであることが実は1番難しく、しかしながら最良ということであろうか。
刺激になることは少なかったが、著書の普段の仕事ぶりやライフスタイルが肩ひじ張らず眠たくなったら寝ればいいんじゃないか、と