あらすじ
ソクラテスからサンデルまで、50人の哲学者の100の思考概念を図解で解説! 難解なものに思われがちな哲学の世界を、視覚的に捉えることができます。今を生きるために必要な「考える力」を磨くための哲学講座。
【目次】
Chapter1 世界は何からできている?[ギリシア哲学から中世の神学まで]
ソクラテス 無知の知/問答法
プラトン イデア/エロース
アリストテレス 四原因説/中庸 ほか
Chapter2 人間について考える[ルネサンス期から近代の初めまで]
マキャヴェッリ マキャヴェリズム/共和政
モンテーニュ モラリスト/ク・セ・ジュ
パスカル 繊細の精神/考える葦 ほか
Chapter3 理性の限界をつきつめる[イギリス経験論と大陸合理論の対立からドイツ観念論まで]
ロック タブラ・ラサ/自然権
バークリ 知覚の一元論/素朴観念論
ヒューム 情念/知覚の束 ほか
Chapter4 私の存在とは何か?[19 ~20世紀の現象と実存の哲学]
ショーペンハウアー 意志と表象/同情
キルケゴール 絶望/三つの実存の段階
ニーチェ 超人/力への意志 ほか
Chapter5 世界を動かす新しいルール[現代思想]
デューイ プラグマティズム/創造的知性
フロイト エディプス・コンプレックス/エス
ウィトゲンシュタイン 言語ゲーム/写像理論 ほか
Chapter6 正しい社会をつくる[政治哲学と公共哲学]
ベンサム 功利主義/世論裁判所
ミル 質的功利主義/危害原理
マルクス 社会主義/史的唯物論 ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ソクラテスから現代までの哲学者の事例の紹介を通じて、哲学の主たるテーマであった個の尊厳に着目する個人主義、近代に発生した戦争とその背景にあった全体主義についての系譜を通して一人一人の日々の日常や政治への関わり方の枠組みが紹介される。
個人的に実存主義に共感、特にキルケゴールについて更に深掘りして著作を読みたいと感じた。
キルケゴールは、絶望をテーマに自らの理想とその存在に関して、今まさに自分が考えている人生感と同じであった。
Posted by ブクログ
★まとめ(好きな偉人をチョイス)
⚫︎ソクラテス
・無知の知…知ったかぶりをせず謙虚でいよう
⚫︎カント
・善意志…あなたの意志の基準が、常に皆の納得する法則に合うように行為しなさい。
⚫︎ショーペンハウアー
・苦悩から解放されるにはすれば良いか?
→禁欲すること、制限すること
・同情とは何か?
→他人の苦しみを自ら共にすることで我欲を捨てることができる
⚫︎ ニーチェ
・強く生きるためにはどうすればいいのか
→永遠回帰…長い人生同じことの繰り返し。その中でも「よし、もう一度」と思えるかどうかが大切
・人間を突き動かす力とは?
→自分が何かを望む気持ちによって生み出された虚構に過ぎない。仮に思い通りにならなくても、決してそれを人のせいにしないこと。それをやってしまうと、キリスト教の奴隷道徳に頼って生きる事と同じことになってしまう自分の生み出した虚構である限り、それを受け入れなければならないわけである。
⚫︎サルトル
・運命は変えられるか?
→人間は自由の刑に処られている
★感想/考察
・まだまだ哲学は勉強不足だ。
ただ、最近思うのはニーチェとカントの思想は相反するところがあると思う。カントの道徳主義をニーチェは「その道徳はそもそもどこからきたのかね?」と言いそう。私の頭の中で、幼い哲学が妄想する。もっと深堀していこう。勉強は楽しい。
そしていろんな思想を取り込んで、自分がコレだ!と主張できる思想をいつか、出すぞ。