小川仁志のレビュー一覧
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哲学する、というのは問いを通じて思考し、本質に迫ること。新たな考え方を想像すること。
哲学の方法について詳しく記述されていて親切な印象を受けた。
哲学の本ってこんなに面白かったかなと思った。
知識がついてきていること、わかり良い入門書が増えていることがその理由だろう。やっぱりわかるところから読んで行かないとダメ。某大学の哲学科は育成方法をよく考えないといけない。
貫さんの哲学史が紹介されていたのでまた読みたい。
紹介されている哲学者は現代寄りで、その点好感が持てる。というのも、古代ギリシャや中世の哲学には興味がなく、デカルト以降の哲学でないと知識も興味もない。
ロールズやネグリとか、興 -
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ネタバレみなさんはジブリ作品を見たことがありますか.日本人ならきっと一度は見たことがあるでしょう.「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」は公開から数十年たった今でも,子供たちに人気の作品です.しかし,今再びそれらを見返してみると,子供のころとは全く違った視点で見ることができるはずです.
かつて宮崎駿は,ディズニーの作品が「入口と出口の敷居が低い作品」と例えられるのになぞらえて,ジブリ作品を「出口の敷居が高い作品」と例えました.ただぼんやりと鑑賞するだけでは,監督が伝えたいことは読み取れないということでしょう.我々は,作品にはっきりとは描かれていない“真の”テーマを読み取ろうとすることで初めて,本当 -
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哲学者である著者が人間の様々な感情をたまねぎの皮に例えてどのように付き合っていいかを書いた一冊。
達成感、義務感、罪悪感、親近感、嫌悪感、劣等感、幸福感という7つの感情を哲学的な考え方を交えて本質に迫っており勉強になりました。
本書を読んで、全ての感情において他者との関わりが関係してくると感じました。
そんな本書の中でも正義の概念は参考になった。宗教に対する考えはなるほどと感じた。
あと、優越感と劣等感や嫌悪感と好感などの相反する関係について読んで、受け入れることの大切さを感じました。
幸福感以外の6つの感情は全て幸せに繋がっていくこと、そしてそのために6つの感情を受け入れれば、人間関係を -
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特に目新しい内容はないと思う。第1章までは興味深く読んでいた。しかし、その後はダルかった。
哲学は究極の知的生産術と位置付けて、「哲学式◯◯」という話が展開されるが、「哲学式」というよりも、「哲学風」という名称の方が近いのではないだろうか? 書いてあることは、他の本で紹介されているようなことばかりで、哲学者や哲学的概念の味付けがされているといった感じ。
哲学の知識がそこそこあり、知的生産術のようなものに手を出したことがあるなら、かなり退屈すると思われる。だが、そうでない人にはそれなりに面白く読めて、実際役に立つような内容が書かれていると思う。
そうは言っても、繰り返し読むような本ではない。知的 -
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これまでにも「はじめての哲学」的な本はたくさん読んできました。
そもそも「哲学」を予備知識なしに読むのは、正直難しい。。。なので「はじめての・・・」と言っても、結構レベルが高いことが多かったです。
でも、この本は「はじめての哲学入門」という意識で読んでも大丈夫そう。(僕的にはちょっと表層過ぎて、ちょっと物足りなかったくらいですが。。。笑)
日本書紀や古事記、万葉集もその時代を象徴する読み物として「日本哲学」という概念を理解するためにはおさえておかないといけない一冊とのこと。自分も含めて、ちゃんと読んだことのある人は意外と少ないはず。
改めて、日本の歴史をつづった本も読まなければ!と。(よ -
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インパク知3・4
かかった時間100分
〈感情の知〉〈モノの知〉〈テクノロジーの知〉〈共同性の知〉の4章それぞれに配置された「ポピュリズム」や「ポスト・シンギュラリティ」などの12のキーワードをもとに、現代の状況とそれについての哲学者の考察を引用しつつ、公共哲学=「私」と社会のかかわり、について述べている。
章立てやひとつひとつのキーワードは魅力的であり、特に「アート・パワー」や「シェアリング・エコノミー」、「フィルターバブル」などの項は読みやすく面白かったが、いかんせん、200ページほどの新書で12のキーワードが説明されているため、哲学者の引用も、筆者の見解も十分に語り切れていない印象を -
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入社3年目からの問題解決
著:小川仁志
著者の専門である「哲学」を、TEDのコンセプトに応用することによって、新しい発想を生み出すための新コンセプト、いわば「PED」を提案している。
新しい出来事の本質を見極め、個々の技術や現象を超えて、発想そのものを普遍的な形で思考として提示することをコンセプトとし、以下の4章により説明している。
①テクノロジーを思考の道具にする
②身の回りのモノを思考の道具にする
③日常を思考の道具にする
④抽象的なものを思考の道具にする
本書はある程度確立されたロジカルシンキングなどの思考法なものに対して書かれたものではない。確立された思考法を形作る視点や捉え方を