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哲学の入門といった感じの内容です。中学生や高校生には役立つと思います。ある程度の知識のある方には若干退屈かもしれません。
著者の先生は少し左寄りな感じですので、左嫌いな方は読まない方がいいかも。私も左嫌いなんですが、すぐに左なものにイラッとするのは何故かと考えさせられたりして、それなりに収穫はあった...続きを読むかなと思います。
Posted by ブクログ 2018年02月04日
『哲学』の本…テツガクってムズカシそう…理解できるかなぁ?…と、思ったけど、この本は面白かったし、読みやすかった。
過去の死んだハズの偉大な哲学者が現代の悩みについて授業してくれるストーリーが◎
テーマごとに分かれているのも◎
Posted by ブクログ 2014年04月20日
村上春樹、伊坂幸太郎、森博嗣の小説が好きな理由として、登場人物の何気ない台詞に哲学があるから。
僕が本を読む理由はほとんどこの哲学を知りたいという点だけかも知れない。
学生の頃から何が素晴らしい人生なのか、何が正しくて、優しいとは何か。ずっと今でも考えている。
こんなにも真剣に人生を考え、とことん...続きを読む建設的な14人の哲学者の話を読み終え、少し涙が出そうになった。
割と最近(200年前から現代まで)の哲学者たちの考えがわかりやすくまとめてあるので、ここからまたそれぞれの著書を読んでいこう。
“自分の子供だけは例外的に助かってほしいという気持ちが生じるのが普通でしょう。モノサシの基準が揺れてしまうのですね。なぜか?それは、自分のことになると、想像で他人の心をつねってみるのと同時に、自分の心も直接つねられるからではないでしょうか。
そして、両者の痛みを比較したときに、どうしても直接的な痛みが上をいってしまうのです。そこで善悪の基準が少し揺れる。悪だとわかっているけれども、どうしても例外を認めたいというのは、まさに基準のブレにほかなりません。” ジョン・ロールズ
Posted by ブクログ 2012年10月17日
紆余曲折な人生を送った小川さんへの「哲学にたどり着いたならもう大丈夫」という長谷川宏先生の言葉が、自分に言われているような気がして、しびれました。
哲学の英知こそ、最も崇高な快楽ではないかと思います。それを端的に伝えられる入門書ではないかと思います。
Posted by ブクログ 2012年10月04日
哲学に興味を覚え、カントの純粋理性批判を我慢して読むも、途中で本を投げ捨てました。
この本なら、もう一度哲学に挑戦するきっかけを掴めるかもしれない。
そんな期待で手にとったのがこの本でした。
期待通り、もう一度挑戦できそうです。
自分が誤解していたと分かったのは、哲学とは著名な哲学者の思想を知っ...続きを読むていて、その思想を自分になぞらえて人生を賢く生きることがメインではないということでした。
むしろそういった思想をヒントに自分自身で考えて、考えて自分なりの真理を得ること。
これを繰り返していくことこそが、哲学なのだと。
筆者は商社⇒フリーター⇒市役所⇒哲学者と一風変わった経歴をお持ちですが、その経歴こそが考え抜いて人生をより良く生きようとしている表れなんではないかと感じました。
ニーチェが気になりつつ、次は更に気になったアントニオ・ネグリ、マイケルハートの帝国を読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ 2011年11月04日
哲学の入門書としては、最上級にわかりやすい。今の我々の社会の実生活に落とし込んで語ってくれることと、対話形式で議論が行われることで小説を読むような形ですいすい読める。
ソフィーの世界よりこちらを是非哲学入門書として人々に紹介したい。
Posted by ブクログ 2021年07月04日
哲学とは…
哲学と人生の関係は…
こんな素朴な疑問を持ちながらこの本を読む
これまでの偉大な哲学者の考えを講義形式でまとめてあり、すごくスッキリと読め、哲学の扉を少し開くことができたと思う。
Posted by ブクログ 2016年06月05日
どういう哲学者がいて、どういうことを考えたのかが分かる。コンパクト過ぎる為全体的に納得まで行かない部分が多い。が、ニーチェは面白かった。「2001年宇宙の旅」を見たくなった。その他にも思想と関連する映画の紹介などは参考になりそうで、実際の著作と併せて見てみたいと思った。
Posted by ブクログ 2012年09月17日
哲学の教室シリーズ第一弾。
有名どころの人々(サルトルとかフーコーとかニーチェとか)の思想が結構わかりやすく書かれているので、入門書としてお薦め。特にサルトルなんて、授業で聴く限り「わからん!」ってなりそうな論理だけれども、この本で少し分かった感じがする。他の哲学者においても同じ。とにかく「哲学っ...続きを読むて分かんない」という人にお薦め。
Posted by ブクログ 2011年07月08日
哲学の偉人たちをゼミの先生に仕立てて、ちょっとした会話劇を挟みながら哲学者の思想や業績に付いて紹介する哲学入門ガイドです。哲学者の雰囲気もよく伝わってくるようで、楽しく読み進められます。誰が誰だかいまいちよく分からないんだよなぁってひとにはおすすめです。
Posted by ブクログ 2011年06月22日
2010年の暑い夏。この本を読みながらこれからこんな小さな学校をやれればいいなと漠然と考えていた。著者の小川仁志さんは、まだ若い哲学者であるが異色の経歴の持ち主である。商社に勤め、市役所に転職、そして哲学博士となる。夜の学校に出現させ各時代の哲学者に人生で考える色々な局面を語らせているのが面白い。小...続きを読む川さんの市民感覚の目線が生きているといるともいえよう。小川さんは、どこか地方の商店街で哲学カフェをやっているようだ。いつか会いたい人である。
Posted by ブクログ 2011年01月16日
「何が正しいのか?」「何が幸せなのか?」生きていくうえで重要な問いに対する答えが見えなくなってしまいがちの今を生きるにあたって、先人が考え抜いて導いた智慧は多くの示唆に富んでいる。
人類誰もが持つような悩みに対する解答例をわかりやすく提示してくれているので、新しい発見や自分の思考の整理にもってこいだ...続きを読む。
悩みが晴れない時には、また紐解きたいと思う。
Posted by ブクログ 2011年11月20日
生老病死。人生には苦しみがあります。悩みを解決するためにはどうすればよいか?
楽しいことだってたくさんある人生に、嘆いてばかりいたってもったいない。歴史上の著名な哲学者たちが、そんな悩める現代人に講義をしてくれたら、どんなことを教えてくれるのでしょう。
本書は、カント、プラトン、マルクス、サルトル...続きを読む、ニーチェらが天国から降りてきて、身近なことをテーマに日本語でやさしく語ってくれるという、なんとも興味深い趣向を試みています。
講義のテーマは以下の14。どれも身近なことです。
「生きること死ぬこと」
「夢」
「理性と欲望」
「悩み」
「自分と他人」
「仕事」
「正義」
「恋愛」
「幸せ」
「権力」
「経済と貧困」
「自由」
「人生」
「哲学」
悩み解決のために踏み出すべき1歩をあと押ししてくれるかもしれません。
私が読んで学んだことは、「考え方」。14の講義の内容を絡め、自分なりにまとめてみました。
「悩み」に陥ったとき。どう対処すればいいのか。今後はそんな事態に陥らないためにはどうすればいいか。いくつか対処方法を考えるはずです。どうすれば「正しい」のか「間違っているのか」、あるいは「受け入れられる」のか「受け入れられない」のか。
でも、判断を誤ることも多く、さらに悩みを深めてしまうことがあります。なぜそうなってしまうのか。私たちは表面的な状況でしか判断できないことが多いからです。その判断が、直観に頼るものだからです。
直観による判断基準とは、自分にとって心地よいかどうか。心地よいなら正しいし、そうでないなら正しくない、程度で考えてしまうから判断を誤るのです。
つまり、問題となるのは判断基準。まずはこれを変えなければいけないということを痛感するはずです。判断基準は、あくまでそれが「普遍的に妥当するかどうか」という点に絞られます。つまり誰もが納得するかどうか、ということです。
誰もが納得する「理想」を考えます。誰もが納得するのですから、「倫理基準」ともなります。そのためには、日ごろから他人の行動を見たり、話し合ったりといった、訓練が必要です。自分ひとりの中だけで考えるのはいけないということです。むしろ、自分の事情は脇に置かなければなりません。
ここで、「私はいつもそのようにして判断をしているよ」という方もいるかもしれません。でも、他人との話し合いで意見が食い違ったとき、はたして本当に自分の事情を脇に置いて意見を述べておられるでしょうか。
「社会に出て20年になる会社員の私だからこそわかるのだが……」
「家庭を守る主婦の立場で言わせていただくと……」
「法」がない場合、人が「正しさ」を判断するのは「倫理」に基づく場合がほとんどです。でも、その人の「倫理」とはどのようにして作られてきたのでしょう。
人は理性と欲望という相反するものを持っています。欲望、言い換えれば感情がその人の培ってきた「倫理」にはどれくらい影響を与えているでしょうか。感情が大きく入り込んではいないでしょうか。
こう考えてきて、悩みの問題解決のためには「理性」で判断する必要があるとわかります。ただし、行き過ぎた理性には問題があります。大切なのは、理性と欲望がお互いに補い合っている状態。欲望を敵に回すのではなく、飼い馴らして味方にしてしまうことです。
哲学というのは、ソクラテスが行ってきたように、ものごとの意味についてどんどんさかのぼって考え、もうそれ以上は考えられないという姿になるまで明らかにしていく作業にほかならないのだそうです。さかのぼり考えつめたところの姿が「本質」「真理」。だから、ひと言でいえば哲学とは「真理の探究」ということになります。
大切なのは、「自分の頭を働かせて考える」というプロセス。あたかもキャベツの葉を一枚一枚剥いていくかのように、徐々に真理に近づいていくことだそうです。自分の頭を働かせて考えることにはメリットが2つあるそうです。
1.納得がいくことにより、心かき乱すような事態が軽減される。
2.似たようなケースに応用でき、すぐ対応できる。
つまり、哲学のメリットは心を平静へと導く。そういうことでしょうか。
Posted by ブクログ 2012年02月23日
悩める現代人のために、天国の哲学者達が
夜の高校で特別講義を行ったら・・・。
取り扱っている内容はきわめて真剣だけど、
設定はそんな訳で結構愉快。
「生きることと死ぬことについて」のハイデガー先生の授業にはじまり、
「恋愛について」のプラトン先生、
「経済と貧困について」のマルクス先生、
「自由...続きを読むについて」のサルトル先生、
そして「人生について」のニーチェ先生・・・。
著者の小川仁志さんも加えて14人の哲学者が、
多くの現代人が悩んでいる問題について、
独自の切り口で分析し、「解決のヒント」を教えてくれる哲学入門。
普通、哲学者14人分の著作を全て読める人間は、
なかなかいないと思う。
あくまでも入り口の部分に過ぎないが、
それぞれの哲学者の「思想の中心」、
そして「皆に伝えたいメッセージ」を
わかりやすい言葉で伝えてくれている。
この本を一冊を読み、
その哲学者の思想全てを分かったような気になることは絶対違う、
しかし、ここで気になった哲学者に出会えれば、
その哲学者の著作や関連図書を探して読めばいい。
更に深くその思考を探り、
自分の生きる糧にする事が出来たのならばとても幸せな事だ。
著者も喜ぶ、正しい使い方なのではないかと思う。
Posted by ブクログ 2010年09月03日
さらっと、著名な哲学者の思想を読めます。哲学概論の授業だけど、授業ぽくなく雑談のようなのですらすらとページが進みました。
そのせいか、逆に強い印象として残るものがなかったです。ちょっと他の哲学本でかじってしまったためかも。
哲学者って、どんな人がいて、どんな考え方をするのか興味持ちはじめの方には...続きを読むいいかも。
Posted by ブクログ 2012年01月05日
13のテーマがあり、それぞれについて哲学者と生徒という構図で話が進んでいく。
内容は深くないけど、さらっと各哲学者の論がつかめていい。
ただ、各論への意見、反論みたいなのは当然あるはずで、そこにもちょい触れて欲しかった。
色々考える材料を与えてくれる一冊。
「人間は死という人間の有限性に気づい...続きを読むたときはじめて、時間というものに自覚的になり、人生がかけがえのないものであることに気づきます。そうして未来を見据えて積極的に生きるようになる」 ハイデガー
「あれがない、これがないと不満をいう人が多い。しかしその原因はいつも、彼らが本気になってそれをもとめなかったからである。」アレン
「大切なのは、世の中に価値なんてない、人生に意味なんてないっていうことを潔く認めることです。」ニーチェ
Posted by ブクログ 2021年09月12日
難しくてわからない箇所もありましたが、聞いたことはあっても近寄る機会のなかった哲学者の思想について読みやすく書かれていて、興味を持ちました。
自問自答の日々に、哲学は、時には厳しく、時には励ましや救いを与えてくれるような気がします。
Posted by ブクログ 2021年02月27日
メルロ・ポンティ
体は世界と自分をつなぐ唯一の手段
私⇔体⇔世界
私⇔〈肉〉⇔他者
希望を探すには外に出て歩く
・体が刺激される
・希望に出くわす可能性が生じる
アラン
幸福になるには・・・
幸福になろうと欲さなければならない
→他人に対する義務
Posted by ブクログ 2013年12月10日
こんなに簡単に哲学でスッキリ解決できるものなの?
哲学の万能性を説きすぎでは?
なとど突っ込みを入れながら読み進めた。
哲学の入門書なので,
構成上,仕方がないのかもしれないけど。
しかしながら,哲学の入門書,導入本としては
読みやすいし,まぁ,いいんじゃないのかなぁ…と。
個人的には,あまり...続きを読む腑に落ちなかったけど。
Posted by ブクログ 2013年10月13日
「ニーチェの言葉」を購入しようと検索してたんですが、
なんとなく目に入ったので購入したんです。
過去の哲学者が現代によみがえって教室をひらくという設定で
13人の哲学者が登場するんですが、共感できたのは
結局ニーチェだけでした。
多数の哲学者の考えがさわりだけでも分かりよかったのですが・・...続きを読む
次回「ニーチェの言葉」を購入したいと思います!!
ちなみに付箋は一か所(著者のあとがきP-305)でした。
Posted by ブクログ 2011年09月30日
総勢13名の哲学者の思想や経歴を一気読みできます。
それぞれがゼミの先生として登場し、悩みを持つ生徒たちとやり取りをしていきます。
読解力がない僕には説明不足で少し読みづらい個所もありましたが、有名な哲学者の名言などをいっぺんに知りたい人にお勧めです。
Posted by ブクログ 2011年05月17日
高校生に著名な哲学者が語りかけてざっくりと哲学を説明してくれる本。
よりよく生きるには、心の平静を保つこと。全て満足できなくても納得すること。その為に哲学と言う「差し手」をたくさん知っていると人生という判断や選択の連続の中応用が効く。
内田樹先生のいうレヴィナス先生ってどんな人だろうと読んでみた。...続きを読む
自分って何?自分と他人とは?他人とはもう一人の自分。自分の中に他人を買っているのかもしれない。他人との関係においてどうすべきか考えることが倫理なのだ。
心ってどこにあるのだろう?
労働と仕事の違いって?
愛には3つある。
Posted by ブクログ 2011年03月22日
14人の哲学者について、そのキーワードを用いて分かりやすく述べた形の本となっている。哲学に少し興味がある人からしたら、出てくる人物は著者以外皆知っている人たちばかりだろう。そして、書かれていることも若干物足りないものかもしれない。であっても、哲学者に対する視点は著者自身によるものだから、哲学者を著者...続きを読む目線でとらえることが重要なのではないかとも考えられる。哲学自体は入るのは簡単でもそこから抜け出るのは難しい。そんな迷宮へと誘われる迷える子羊が、自分の人生を、そして生きる世界を考え直すきっかけになってもらいたいものである。
Posted by ブクログ 2011年03月21日
なんとなく、名前だけ聞いた事のある哲学者たちの考え方がざっくりと分かった(気がする)。
ただ、すでに誰が誰だかが分からなくなってしまっているんですよね。また、勉強しなおします。