【感想・ネタバレ】人生が変わる哲学の教室のレビュー

あらすじ

とある高校の授業に、ニーチェをはじめカントやハイデガーら有名哲学者が登場。現代人のリアルな悩みや質問にズバズバ答えていく! 市役所勤務から哲学者になった新進気鋭・異色の哲学者による、誰もが楽しめる「哲学エンターテインメント」。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

紆余曲折な人生を送った小川さんへの「哲学にたどり着いたならもう大丈夫」という長谷川宏先生の言葉が、自分に言われているような気がして、しびれました。
哲学の英知こそ、最も崇高な快楽ではないかと思います。それを端的に伝えられる入門書ではないかと思います。

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2012年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生老病死。人生には苦しみがあります。悩みを解決するためにはどうすればよいか?

楽しいことだってたくさんある人生に、嘆いてばかりいたってもったいない。歴史上の著名な哲学者たちが、そんな悩める現代人に講義をしてくれたら、どんなことを教えてくれるのでしょう。
本書は、カント、プラトン、マルクス、サルトル、ニーチェらが天国から降りてきて、身近なことをテーマに日本語でやさしく語ってくれるという、なんとも興味深い趣向を試みています。

講義のテーマは以下の14。どれも身近なことです。
「生きること死ぬこと」
「夢」
「理性と欲望」
「悩み」
「自分と他人」
「仕事」
「正義」
「恋愛」
「幸せ」
「権力」
「経済と貧困」
「自由」
「人生」
「哲学」

悩み解決のために踏み出すべき1歩をあと押ししてくれるかもしれません。

私が読んで学んだことは、「考え方」。14の講義の内容を絡め、自分なりにまとめてみました。

「悩み」に陥ったとき。どう対処すればいいのか。今後はそんな事態に陥らないためにはどうすればいいか。いくつか対処方法を考えるはずです。どうすれば「正しい」のか「間違っているのか」、あるいは「受け入れられる」のか「受け入れられない」のか。
でも、判断を誤ることも多く、さらに悩みを深めてしまうことがあります。なぜそうなってしまうのか。私たちは表面的な状況でしか判断できないことが多いからです。その判断が、直観に頼るものだからです。
直観による判断基準とは、自分にとって心地よいかどうか。心地よいなら正しいし、そうでないなら正しくない、程度で考えてしまうから判断を誤るのです。
つまり、問題となるのは判断基準。まずはこれを変えなければいけないということを痛感するはずです。判断基準は、あくまでそれが「普遍的に妥当するかどうか」という点に絞られます。つまり誰もが納得するかどうか、ということです。
誰もが納得する「理想」を考えます。誰もが納得するのですから、「倫理基準」ともなります。そのためには、日ごろから他人の行動を見たり、話し合ったりといった、訓練が必要です。自分ひとりの中だけで考えるのはいけないということです。むしろ、自分の事情は脇に置かなければなりません。
ここで、「私はいつもそのようにして判断をしているよ」という方もいるかもしれません。でも、他人との話し合いで意見が食い違ったとき、はたして本当に自分の事情を脇に置いて意見を述べておられるでしょうか。

「社会に出て20年になる会社員の私だからこそわかるのだが……」
「家庭を守る主婦の立場で言わせていただくと……」

「法」がない場合、人が「正しさ」を判断するのは「倫理」に基づく場合がほとんどです。でも、その人の「倫理」とはどのようにして作られてきたのでしょう。
人は理性と欲望という相反するものを持っています。欲望、言い換えれば感情がその人の培ってきた「倫理」にはどれくらい影響を与えているでしょうか。感情が大きく入り込んではいないでしょうか。
こう考えてきて、悩みの問題解決のためには「理性」で判断する必要があるとわかります。ただし、行き過ぎた理性には問題があります。大切なのは、理性と欲望がお互いに補い合っている状態。欲望を敵に回すのではなく、飼い馴らして味方にしてしまうことです。

哲学というのは、ソクラテスが行ってきたように、ものごとの意味についてどんどんさかのぼって考え、もうそれ以上は考えられないという姿になるまで明らかにしていく作業にほかならないのだそうです。さかのぼり考えつめたところの姿が「本質」「真理」。だから、ひと言でいえば哲学とは「真理の探究」ということになります。
大切なのは、「自分の頭を働かせて考える」というプロセス。あたかもキャベツの葉を一枚一枚剥いていくかのように、徐々に真理に近づいていくことだそうです。自分の頭を働かせて考えることにはメリットが2つあるそうです。
1.納得がいくことにより、心かき乱すような事態が軽減される。
2.似たようなケースに応用でき、すぐ対応できる。
つまり、哲学のメリットは心を平静へと導く。そういうことでしょうか。

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2011年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メルロ・ポンティ
体は世界と自分をつなぐ唯一の手段

私⇔体⇔世界
私⇔〈肉〉⇔他者

希望を探すには外に出て歩く
・体が刺激される
・希望に出くわす可能性が生じる

アラン
幸福になるには・・・
幸福になろうと欲さなければならない
→他人に対する義務

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2021年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校生に著名な哲学者が語りかけてざっくりと哲学を説明してくれる本。
よりよく生きるには、心の平静を保つこと。全て満足できなくても納得すること。その為に哲学と言う「差し手」をたくさん知っていると人生という判断や選択の連続の中応用が効く。

内田樹先生のいうレヴィナス先生ってどんな人だろうと読んでみた。
自分って何?自分と他人とは?他人とはもう一人の自分。自分の中に他人を買っているのかもしれない。他人との関係においてどうすべきか考えることが倫理なのだ。
心ってどこにあるのだろう?
労働と仕事の違いって?
愛には3つある。

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2011年05月17日

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