あらすじ
こんな見方もあったのか! 人気哲学者が教える、新しい「アニメの楽しみ方」。ジブリアニメには、映画を観た人たちに、「あれは何を意味していたのだろう?」と深く考えさせる不思議な魅力がある。それは宮崎駿監督が、人間にとって重要なテーマを描いているからにほかならない。本書では、そんな宮崎駿監督の10作品中に出てくる「風」「森」「城」「海」などの主要なモチーフを哲学し、作品に隠されたメッセージに迫りつつ、私達の生きる現実世界の本質を解き明かしていく。思考の楽しみに気づかせてくれるとともに、思わずジブリアニメを観返したくなる1冊。 【目次より】●「飛行石」とはなんだったのか? (『風の谷のナウシカ』) ●トトロに会えるのはどんな人? (『となりのトトロ』) ●アシタカが腕に呪いをかけられた理由(『もののけ姫』) ●なぜ千尋は神隠しにあったのか? (『千と千尋の神隠し』) ●なぜ津波が美しく描かれているのか? (『崖の上のポニョ』)
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Posted by ブクログ
ジブリアニメは、映画で何度か観たことがありましたが、今まで気にしたことがない視点などを知れて楽しく読めました。
製作者の方が、どのようなテーマが好きかなどを知ってみると新しい発見ができるようになるのかなと思いました。
Posted by ブクログ
哲学。と言われれば少し抵抗があるかもしれませんが。
ジブリ好きの方が読めば、さらっと読めると思います。
ナウシカの項は自分でも興味深いことが多かったので深く想像しながら読むことができました。
Posted by ブクログ
ジブリアニメを文字通り哲学的に考えた本 この哲学的とは大学の講義で習うような哲学じゃなくて、その物事についての意義を深く捉え直して見ると言う意味の哲学。
ジブリを見ていて何となく感じた事を言語化されて気持ちいい。ハウルの動く城のおばあさんが若い頃と変わらない帽子をかぶってるシーンで、彼女の本質は変わらないんだなって実感する所とか、
虫について、気持ち悪くも、どこか部分的に引かれる部分がある理由として、それが我々と全然違うからというのは面白かった。
Posted by ブクログ
駅の小さな本屋さんで見つけ、ジブリが好きだったので興味を持って読んでみました。
著者の解釈になるほどと納得しながら読み進めました。改めてジブリ映画をゆっくり観たくなります。
働くのは、自分の誇りを手にするためためという文章がとても印象的でした。間があきながら読んだのでまたゆっくりと自分の解釈も考えながら読みたい本です。
Posted by ブクログ
「風の谷のナウシカ」を劇場で見て以来、宮崎アニメのファンで、何度となく見て来ました。
自分なりに各作品のテーマやメッセージについて理解したつもりでしたが、この本を読んであらためて各作品をじっくり見たくなりました。
普通に見てるとそのまま流れて行ってしまいそうな所にも、筆者のように着眼することで、今までとは違った、また感じ取れなかったモノが再発見できそうです。
Posted by ブクログ
哲学者がジブリアニメを題材に哲学していく本。正直私は哲学がどういうものだかわかっていませんが、そのシーンやそのテーマで物事を考えるっていうことが楽しいことはわかります。
ただ哲学ではなくてアニメの解説(裏事情?)を知ってしまっているものはそれは違うんじゃないかと思ってしまって残念でした。
Posted by ブクログ
過去に見たことがある作品、
見たことがない作品が勿論ありますが、
見たことがある作品に関する哲学は非常に深く、
興味深い思想でした。
もう一度その映画を観てみたくなると言うか、
そんな感情も湧いてきました。
観たことがない作品は、
あまりピンとは来ませんでしたが、、
ただ、哲学書は大体そうなのかもしれませんが、
結局自分の中に何か残ったかと言うと、
あまり学ぶような内容ではなく、
一つのジブリアニメを楽しみ方として
捉えさせていただきました。
Posted by ブクログ
「魔女宅」と「紅の豚」から読み始める。
P106
マルコが人間に戻れたのはなぜか?
P109
仲間を見捨てて自分だけ生き残ったかのように思い込んだマルコ。そうして自分自身を苦しめてきた彼は、ついに自分に勝ったのです。だから豚から英雄に戻れたのだと思います。
続いて「ナウシカ」
あ、自分の好きな順だった!!
「千と千尋」
P169
「働く」とは、誇りを手にする事
埃と入力してしまいそうになってしまった...。
あとがきにあるように、毎回違うの様にかける気がします、がすごくしっくりきてしまった。そう理解するのも一理あるよね、みたいな感じで読むとちょうど良いのかもしれない。
Posted by ブクログ
恐らく多くの人に誤解されているだろう本書。「はじめに」で一言説明されても良かったのに。哲学するとは基本的な物事の本質が何なのかを論理的に考えることであり、宮崎駿監督の想いを深掘りして解説する内容ではない。
中でも面白かったのは「石」とは何か?の著者の答え。そんなことを考える人もいるのか、と自分との発想の違いにびっくり。
日々忙しく過ごしていると哲学は高尚で余裕のある人の趣味と捉えてしまっていたが、立ち止まってじっくり考えてみるのも楽しそう。
Posted by ブクログ
大人になったら、なんとなく映画を観る、アニメの娯楽として観るのではなく、ひとつひとつのシーンを深く考えることって、とても大切なんだと、良い生きるヒントになりました。
Posted by ブクログ
ジブリ映画の面白さを
哲学の観点から知れる一冊です!!
この本に載っているジブリ映画の中には
ちゃんと観たことがないものもあって、
改めて見てみたいなと思いました!
一つの作品からいろいろなことを考えられるという
映画の面白さを感じられました!
Posted by ブクログ
子どもの頃からずっとジブリ作品をみて育ってきて、大人になっても何度も見てしまう。大人になってからの気づきもある中で、どういう意味でこれは描かれていたのか分かりやすく解説しつつ、哲学的視点でも描かれている一冊。個人的には魔女の宅急便の章で、知らない町で1年間修行のため、知らない町を選び、暮らしていく中で自分の居場所を作っていくキキの姿にはすごいなと改めて感じた。「落ち込むこともあるけれど、私この町が好きです」と言えるようになりたい今日この頃。
Posted by ブクログ
ジブリのことをもっと詳しく知りたいと思って読みました。
内容は哲学というよりも解説書という感じでした。
作品の「どうしてこうなんだろう?」というもやもやを現代と結びつけて考えるのは面白かったです。
Posted by ブクログ
娘たちと何度も見ていた数々のシーンが思い出され、楽しかった。やはり、千とリン、キキとウルスラのやり取りが印象に残っています。成長期の女子とちょっと年上のおねえさんとの会話、哲学です。
Posted by ブクログ
ジブリアニメの考察を期待していたが、そこまで深掘りせず。哲学といってもそんなに深いものではない。しかし、改めてジブリ作品を読み直したくはなった。
Posted by ブクログ
幼い頃から何度も繰り返し観ているジブリ作品だからこそ、そのシーンを頭に思い描きながら読み進めることができ、こういう視点で解釈することもできるんだなあと、楽しんで読むことができた。
Posted by ブクログ
みなさんはジブリ作品を見たことがありますか.日本人ならきっと一度は見たことがあるでしょう.「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」は公開から数十年たった今でも,子供たちに人気の作品です.しかし,今再びそれらを見返してみると,子供のころとは全く違った視点で見ることができるはずです.
かつて宮崎駿は,ディズニーの作品が「入口と出口の敷居が低い作品」と例えられるのになぞらえて,ジブリ作品を「出口の敷居が高い作品」と例えました.ただぼんやりと鑑賞するだけでは,監督が伝えたいことは読み取れないということでしょう.我々は,作品にはっきりとは描かれていない“真の”テーマを読み取ろうとすることで初めて,本当にジブリ作品を鑑賞したことになるのです.
この本は,これまでに公開された10の作品について,それぞれに登場するキーワードをヒントに筆者なりの考察を述べています.ただ,筆者が哲学者であるとはいえ、その解釈が正しいというわけではありません.100人いれば100通りの解釈が生まれるはずで,そのうちの一つとして,こういう捉え方もあるんだという視点でこの本を読んでみてほしいです.筆者の解釈には納得のいかない部分もあるかもしれませんが,そう感じることにも意味があると思います.この本を読むことで、ジブリの楽しみ方が少なからず変わることでしょう.
本館3階東閲覧室(人文系) 778.77||Og
蔵本2階中央閲覧室 778.77||Og
あわ
Posted by ブクログ
ちょっと変わった哲学入門書、初めての小川仁志。
ジブリアニメの登場する様々な事象から「風とは何か」「もののけとは何か」「魔法とは何か」といった疑問を提示し、哲学的見地から一つの妥当解のようなものを探り出していく、ちょっと面白い試みの読み物です。
観た作品の考察は大変楽しいのですが、未見の作品は今一つピンときません(当たり前ですが・・)
ジブリファンは、私よりもっと楽しめる内容だと思います(^_^;)