あらすじ
こんな見方もあったのか! 人気哲学者が教える、新しい「アニメの楽しみ方」。ジブリアニメには、映画を観た人たちに、「あれは何を意味していたのだろう?」と深く考えさせる不思議な魅力がある。それは宮崎駿監督が、人間にとって重要なテーマを描いているからにほかならない。本書では、そんな宮崎駿監督の10作品中に出てくる「風」「森」「城」「海」などの主要なモチーフを哲学し、作品に隠されたメッセージに迫りつつ、私達の生きる現実世界の本質を解き明かしていく。思考の楽しみに気づかせてくれるとともに、思わずジブリアニメを観返したくなる1冊。 【目次より】●「飛行石」とはなんだったのか? (『風の谷のナウシカ』) ●トトロに会えるのはどんな人? (『となりのトトロ』) ●アシタカが腕に呪いをかけられた理由(『もののけ姫』) ●なぜ千尋は神隠しにあったのか? (『千と千尋の神隠し』) ●なぜ津波が美しく描かれているのか? (『崖の上のポニョ』)
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Posted by ブクログ
駅の小さな本屋さんで見つけ、ジブリが好きだったので興味を持って読んでみました。
著者の解釈になるほどと納得しながら読み進めました。改めてジブリ映画をゆっくり観たくなります。
働くのは、自分の誇りを手にするためためという文章がとても印象的でした。間があきながら読んだのでまたゆっくりと自分の解釈も考えながら読みたい本です。
Posted by ブクログ
「魔女宅」と「紅の豚」から読み始める。
P106
マルコが人間に戻れたのはなぜか?
P109
仲間を見捨てて自分だけ生き残ったかのように思い込んだマルコ。そうして自分自身を苦しめてきた彼は、ついに自分に勝ったのです。だから豚から英雄に戻れたのだと思います。
続いて「ナウシカ」
あ、自分の好きな順だった!!
「千と千尋」
P169
「働く」とは、誇りを手にする事
埃と入力してしまいそうになってしまった...。
あとがきにあるように、毎回違うの様にかける気がします、がすごくしっくりきてしまった。そう理解するのも一理あるよね、みたいな感じで読むとちょうど良いのかもしれない。
Posted by ブクログ
ジブリ映画の面白さを
哲学の観点から知れる一冊です!!
この本に載っているジブリ映画の中には
ちゃんと観たことがないものもあって、
改めて見てみたいなと思いました!
一つの作品からいろいろなことを考えられるという
映画の面白さを感じられました!
Posted by ブクログ
みなさんはジブリ作品を見たことがありますか.日本人ならきっと一度は見たことがあるでしょう.「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」は公開から数十年たった今でも,子供たちに人気の作品です.しかし,今再びそれらを見返してみると,子供のころとは全く違った視点で見ることができるはずです.
かつて宮崎駿は,ディズニーの作品が「入口と出口の敷居が低い作品」と例えられるのになぞらえて,ジブリ作品を「出口の敷居が高い作品」と例えました.ただぼんやりと鑑賞するだけでは,監督が伝えたいことは読み取れないということでしょう.我々は,作品にはっきりとは描かれていない“真の”テーマを読み取ろうとすることで初めて,本当にジブリ作品を鑑賞したことになるのです.
この本は,これまでに公開された10の作品について,それぞれに登場するキーワードをヒントに筆者なりの考察を述べています.ただ,筆者が哲学者であるとはいえ、その解釈が正しいというわけではありません.100人いれば100通りの解釈が生まれるはずで,そのうちの一つとして,こういう捉え方もあるんだという視点でこの本を読んでみてほしいです.筆者の解釈には納得のいかない部分もあるかもしれませんが,そう感じることにも意味があると思います.この本を読むことで、ジブリの楽しみ方が少なからず変わることでしょう.
本館3階東閲覧室(人文系) 778.77||Og
蔵本2階中央閲覧室 778.77||Og
あわ