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声に出すと怪訝な顔をされちゃいそうなタイトルですが、「頭がよくなる」とは「多面的に物事へ切り込み目に見えない本質を掴めるようになる」ことと定義し、そのためのツールとして、弁証法、否定弁証法、構造主義など「哲学」のアプローチが学べる一冊。
哲学というエンジンを手に入れると、如何にリベラルアーツ・教養という燃料が重要なのか簡単に理解できる。そういう意味では、高校生くらいに出会う教科だったら最高かと。
本文で効果的に使われている上から目線やインギー(慇懃)な感じも堪らない。
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このタイトルの本をベッドで横になって読んでいたら、小3の娘に苦笑いされました。
もちろん、本書は即物的な本ではありません。ただ、哲学史を大掴みで捉えたい人に優しく寄り添う小川仁志さんが、7つのステップで導いてくれます。
とくに、賢くなるにはボキャブラリーや、論理パターンを抑えること!と言い切り、哲学史を押さえる、哲学の概念(まずは論理パターンベスト10から!)の2点をガイドしてくれたことで、難しかった西洋哲学が手に取りやすいものになりました。
大掴みで捉えたい方におすすめです。
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哲学って、「難しい」と思うだけで、
やっぱり単なる食わず嫌いと同じだ。
話し方、考え方の基本は「謎への探求」
それは哲学的で、とても学問だった。
また一つ知識が増えた!
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哲学者として数々の著作を手掛けた筆者は言わせてみれば天才である。しかしそんな彼も「哲学」と出会うまでは平凡などこにでもいる一個人に過ぎなかったと言う。哲学には本質を掴む思考のエッセンスが詰まっている。「頭がいい」という基準を筆者は「頭がいい=本質を掴む力がある」と定義する。この本では哲学のイロハは勿論だが、その哲学体系を思考の網目として実社会の問題・現象を本質的に理解する技法を伝授している。また、それに止まらずあらゆる事象(例えば「幸せとは何か。」)を抽象的でキャッチーな文言に落とし込む過程までをまとめているのはコピーライター志望の私には大変参考になった。こうした汎用性の高い技法をたった7日間で身につけられると言うのは非常に魅力的である。
再読し、記載されている思考法を道具として使えるまで落とし込んでいきたい。
最後にまとめとしてキーワードを拾っておく。
カテゴリー
主観と客観
時間と空間
イデア
運動として捉える
弁証法
差異として捉える
構造主義
因果関係
人間にとっての意味
言葉の家族・仲間・敵を探す
普遍化する→見栄えを整える→完成
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論理的思考をするためのツールを紹介している本は星の数ほどあるが、そこに哲学思想の技法を当てはめたところがミソ。「ものごとは先ず分類しなさい」「逆の立場に立って考えてみなさい」と言うよりは、「カントの分類法を用いる」とか「ヘーゲルの弁証法で」と言った方がなんとなくカッコいいし、それぞれのツールが頭に残りやすい。
対象を捉えるに当たってはそこに含まれる意味合いを膨らませ、その後浮かんできた意味を分類し、最期に簡潔に纏め上げる手法が分かり易く並べられている。尚、言葉のイメージを膨らませることができるためには、一般教養が素地に無ければならない。これが欠けていればどんなに手法を学んでもものごとを分析できるには至らない。
感心したので同著者の本を何冊か読んでみたが、物事の考え方に哲学理論を援用しているという点ではどれも似たり寄ったりで、どれを読んでもOKだろう。
最期の演習問題は必須。「考えるとは何か」「90分とは何か」を一言で表すためには、どれだけその語に対するイメージを自分の中で持っているかが問われる。やってみてかなり凹んだ。
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大事なことはモチベーションを維持し続けること。そのための方法論の一つ。
哲学と聞くと堅苦しいイメージだったが、図解もあり、じっくり読めば理解できると思う。
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哲学の入門書のような本です。著者が高専の教員であるためか、説明が学生に説明をするように例を用いて解説してあります。哲学的視点で物事を見ることによって、ものを捉える視点を広げられます。
タイトルは7日間となっています。しかし、専門的な突っ込んだ内容もあるため、何度か読み返さないと、この本を理解したとは言えないかかなと感じました。
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様々な哲学が書かれているが、全てを理解するのは難しい。
今は分からないこと、足りないことがいくつもあるが、
もっと沢山の体験、経験をすれば、より足りない哲学が明確になるのではないかと思う。
努力の末に知識はある。
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タイトルはチャラい(笑)が、学ぶべきところがある本だった。
だいぶ前に流行ったマインドマップ。
頭の中にあるものを可視化するにはよいツールだけど、その後どうまとめるかというところで、難しいものがあると思っている。
本書は、哲学の基本的概念(時間と空間、主観と客観など、本当に基本的なもの)を、アイディアをまとめあげるツールに使おうと提案する。
難を言えば、その概念の説明が、ちょっと腑に落ちないところもあること。
哲学の概念をうまく使いこなせるかは、人による気がするが、一つのやり方として、参考になる。
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哲学概念の主要素が簡単に一覧できそうだったので読んでみた。
仕事で企画とか資料整理してるときはこれにある論理パターン使ってるなあ。
1時間くらいで読めるし、煮詰まったときに引っ張り出して頭の整理に使えそう。
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頭がよくなりたい一心で、思わず購入。
自分が苦手なことと、自分の問題点について
仮説をたてていたのだが、
その仮説があたっていたことがよくわかった。
つまり、自分の目でよく観察して、
自分の頭で考えないと、頭はよくならない。
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頭が良いとは、物事の本質をつかめる人のこと。
社会を知り、そしてあらゆる方面からものを考えることが、今の自分には必要なんだと思いました。
正直自分には難しかった!7日間では飲み込めなかったけど、自分のできるとこれから取り組んでみたいな。
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考え方の方法についての解説
物事の本質をつかむために、哲学の論理パターンを使って物の見方を変え、言葉の意味を膨らませて整理し、それをキャッチーに表現しようという提案
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哲学的思考を多少なりとも身に付けることで”頭がよくなる”ことを目指す本。後半、キャッチフレーズ作り的な感じになっていってる気がするのがちょっと残念だけど、色んな考え方にいっちょ噛みできるのは割と気に入ったところ。
ただ、筆者の言う頭の良い人の定義がちょっと違うんじゃないかという根本的な所で疑問を持ってしまったので、個人的にはあくまで哲学的思考の入り口的な点にのみ価値を感じている。
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本書では、哲学史と10の哲学概念の要点をおさえることで、本質をつかんだ(=頭のいい)表現をすることを目標としている。
各所で、頭のいい人の例を挙げているが、それは短時間に発揮する能力に見受けられる。しかし、演習問題はじっくりやると40分から1時間かかる。果たしてこのワークが、瞬発力のある頭のよさにつながるかどうか不明だ。
本の方針とは別に、哲学の入門として有用。ブレインストーミングの延長・拡張として有用かもしれない。
Posted by ブクログ
自己啓発っぽいタイトルですが、哲学的思考をいかにするかという初心者向け指南本みたいな内容です。
読後感が何かモヤモヤするのはなぜだろう。
哲学が思考の最高峰のような驕りを感じるからなのか、言語化した瞬間に、それは本質ではなくて、受け取る人の主観に変化してしまっているんじゃないかという矛盾を感じる部分なのか…。
Posted by ブクログ
いまの時代は普通に生きていくだけでは、もはや生き残れない。
生き残るためには、知恵が求められる。つまり、頭がよい人間が得をする。
「頭がよい」とは「物事の本質をつかめる」ということ。
哲学は「物事の本質をつかむ」方法を提供してくれる最適の学問である。
1日目:社会のことを知る→
2日目:哲学の知識を身につける→
3日目:哲学の論理パターンを使いこなす→
4日目:物の見方を変える→
5日目:言葉の意味を膨らませる→
6日目:言葉を論理的に整理する→
7日目:一言でキャッチーに表現する
■1日目の「社会のことを知る」には、
自然学(科学)、歴史、文学、時事の4つの分野について、
常識的な教養があればいいというのだ。
「そのためにはどうすればいいのか? 読書をすることです。
・・・私たちは教養を深めれば深めるほど、自由な思考を手に入れることになるのです。
しかもそれは読書をするだけで成し遂げられるのです」。
■2日目の「哲学の知識を身につける」には、
「哲学史を押さえる」ことと「哲学概念に親しむ」ことで、哲学のボキャブラリーを増やそうと呼びかけている。
「ひと目でわかる哲学史」が、たった1ページの一覧表として整理されているが、これは非常に役に立つ。
古代ギリシャは
ソクラテス(無知の知、問答法)、プラトン(イデア説)、アリストテレス(現実主義)、
中世は
アウグスティヌス(プラトンの二元論的世界観をキリスト教に援用)、
トマス・アクィナス(アリストテレスの目的論的世界観をキリスト教に援用)、
近代は
デカルト(生得観念論)、ロック(経験の重視)、
カント~ヘーゲル(ドイツ観念論)、マルクス(社会主義)、
キルケゴール(実存主義)、
現代は
デリダとドゥルーズ(ポストモダン)、アドルノ(否定弁証法)、
アメリカの政治哲学(リベラリズム)――
■3日目に説明される「賢くなるための論理パターンベスト10」は、
①カテゴリー:種類ごとにグループで分ける、
②主観と客観:主体と客体で区分する、
③時間と空間:時間軸と空間軸に位置づける、
④イデア:物事の正体を見抜く、
⑤運動として捉える:動いている途中として見る、
⑥弁証法:マイナス要素をプラスに転じる、
⑦差異として捉える(否定弁証法):差異を重視する、
⑧構造主義:構造の中で捉える、
⑨因果関係:原因と結果の関係として見る、
➉人間にとっての意味:人間の存在を前提に考える
■4日目の「物の見方を変える」には、頭をほぐす必要があるという。
「物事の本質をつかむためには、複数の側面から対象を眺めることが大前提です」。
「常識を疑うのです。それは固定観念を捨てることを意味します。
それが新発見の始まりであり、本質をつかむための糸口となるのです」。
■6日目の「言葉を論理的に整理する」とは、
情報でいっぱいになっている頭の中を整理することだという。
「論理的に話せない人へのとっておきのアドバイス」は4段階から成っている。
「グループに分ける→グループ内の複数の言葉を1つにまとめる→
(3日目に学んだ)10の哲学概念を使って整理する→1つの文にする」。
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本題通り突然良くなってしまいました。
こんにちは。
この本は哲学の入門書だったんですね。
初めて哲学の本を読みました。
6日目まで何が言いたいのか正直分からず、ただ文章を読んでるだけみたいな感じでしたが、最後に輪郭が掴めたような気がします。
本来哲学という言葉自体、抽象的な媒体というのか概念みたいなものですから捉えるのに時間がかかると思います。
本書はそれを7日間にかけて噛み砕いて説明してくれるので、ある程度哲学ってこんな感じなのかなみたいな枠を掴めるとは思います。
最後に哲学っぽく。
幸福とは…偶然得られる心の充足である。
どうでしょうか?
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この本を読んでみたのですが僕の場合、残念ながら頭が良くなった感じはあまりありません。ただ、継続的に”考える事”の大切さは身に染みました。哲学の入門書としては非常に良い本だと思います。
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○自然学(科学)、歴史、文学、時事の四つです。(27p)
○私たちは教養を深めれば深めるほど、自由な思考を手に入れることになるのです。しかもそれは読書をするだけで成し遂げられるのです。(30p)
○要は類似する言葉、関連する言葉、反対の事柄を挙げていけばいい(127p)
★哲学の本だが、物事の本質をつかみ表現する過程や、10個の哲学概念は、KJ法などの発想法やフレームワークといったビジネスツールに通じるところがある。
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ベースが「哲学」でした。ん~、哲学って高尚なものだとか、実生活には不要なものだとか思ってたのですけど、意外と深いところでしっかり結びついていたのだな~と思いました。基本は「考えろ」というところでしょうか。
Posted by ブクログ
考え方を哲学という知見から教えてくれる本。
ロジカルシンキングの書籍にあるフレームワークみたいなものを学べる。ロジカルシンキングの書籍では出てこないような考え方もあり、考え方の引き出しを増やす書籍としてはよかった。
タイトル負けな感は否めなかった。
売るためだから仕方ないか・・・。
Posted by ブクログ
タイトルが気になってしまい手に取ってしまいましたが、もともとの印象とは少し異なっていたというのが感想。
哲学者である著者であり、哲学によって人生が変わったとまでおっしゃるだけに、哲学の考え方をいかに応用していくかということが主題です。個人的には世界史で少し習った程度の哲学の知識しか持ち合わせておりませんので、やや取っつきにくいところもないわけではありません。読んだだけで7日で頭が突然良くなるとも思いませんが、それほど内容は難しいわけではなく、読みやすくはなっています。
哲学はこれまでの思考の成果であるため、今の論理的な思考法に通ずるものは多々あります。
自分に足りないものは何か、考えながら読み進めるとより効果の高い1冊になるような気がします。
<この本を読んで得られた気づきとアクション>
・哲学はちゃんと勉強するといいのかもしれないと改めて感じた。
・本書の最後に書かれたように、大事なことは、よりよい答えを求めて考え続けること。本書で紹介された論理パターンを活用できると有益だと思う。
<目次>
1日目 社会のことを知らないと物事の本質は見えない
2日目 頭がよくなるためのボキャブラリーを増やそう!
3日目 頭がよくなるための論理パターンベスト10
4日目 まずは一〇〇通りの物の見方で頭をほぐそう
5日目 言葉の家族、仲間、敵を探そう
6日目 論理的に話せない人へのとっておきのアドバイス
7日目 一言でキャッチーに表現するためのコツ
Posted by ブクログ
何歳になっても、逆に、年をとればとるほど切実に感じるのが、「頭がよくなりたい」ということ。
考えることが多くなるほど、ひとつひとつについて素早く的確に、結論を出したい。
そう思いながらも、なかなか考えがまとまらない自分にイライラしてしまいます。
この本では、”頭の良い人”を、「物事の本質をつかめる人」と定義しています。
そして、哲学という学問を学ぶことによって、その頭の良さというものが得られると説いています。
題名の通り、7つのステップに分けて、その習得方法が書かれています。
そのステップを自分なりに、以下のように整理してみました。
・科学、歴史、文学、時事といった教養を身につける
・哲学史および哲学概念を学ぶ、特に言葉の意味を理解する
・基本的な論理パターンを学ぶ
・その論理パターンを組み合わせて、さまざまな角度から考えられるようにする
・言葉と言葉の関連性に着目し、考えた内容を言語化する
ひとつひとつのステップをちゃんと、学ぶとなると、それぞれ数カ月以上かかる内容ではないかと思います。
しかし著者が主張したかったのは、上記のようなステップで学んでいくことにより「物事の本質をつかめる」思考術が身に着く、ということだと理解しました。
本書を読んだ上で、それぞれのパートを詳しく学んでいく、そんなアウトライン的な位置づけの本だと思います。
自分の頭で考える、それを言語化してアウトプットする・・・その習慣を、繰り返していきたいと思います。
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著者は商社マン、フリーター、公務員を経た異色の哲学者。商店街で「哲学カフェを主宰する等市民のための哲学を実践している。
著書に「世界一わかりやすい哲学に授業」「アメリカを動かす思想ープログマティズム入門」等多数。
哲学との出会いが、著者を「頭がよい人間」に生まれ変わらせてくれた。本書は「頭がよい人間」に変えてくれたその魔法を悩める読書に伝授すべく記されている。
地頭を急激に、7日間で頭をよくする方法として哲学のもっとも基本的なパワーである「物事の本質をつかむ」という方法をマスターすべく7日間にわたりそのスキルを紹介している。
その7日は以下のようになっている。
①社会のことを知る
②哲学の知識を身につける
③哲学の論理パターンを使いこなす
④物の見方を変える
⑤言葉の意味を膨らませる
⑥言葉を論理的に整理する
⑦一言でキャッチーに表現する
哲学の印象は堅苦しくて、物事を遠まわしに表現している。
そんな印象から今までは敬遠していた感があったことは事実。
しかし、本書の題名にあるように7日間で頭がよくなるのであればその恩恵に預かってみようと本書を手に取った。
読み終えた感想としては、「哲学」を近く感じたということもあるがより難解な学問であるという2つの相反する思いが芽生えた。
しかし、哲学的に考える手法としていろいろ出てきた論理パターンは今でいうフレームワークに近いものも多くあり、思考パターンについても使っていることも多く、現代のフレームワークも哲学的な思想から派生してきたものだということもわかった。
本書で哲学のすべてを理解できるものではないが、キーワードである本質を掴むということの近道を得たという点では大いにプラスになった。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれ、更にゃ哲学の本なので、読んでみる。
さすがに7日間で楽に激的に賢くなれるわけではないけど、
哲学や論理的な考え方のベースは身につけられる一冊。
ちょいと難しく感じる部分もあるのかもしれないけれど、
読みやすい。
ちょいちょいはさまれてるワークやテーマが面白いので、
個人的には、そうした部分をもっと厚くしてほしかったな。
哲学や論理的思考の入門編にオススメの一冊。
抽象的すぎる
思考の型を知るには良いのかもしれないが、考える事について短な例がなく、哲学の入門書のように感じる。頭が良くなるという連想される内容とは少々異なると感じられた。