小川仁志のレビュー一覧
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最近、中国古典に影響されて自分の生き方の軸となるものや思考方法の糧になるものを探している。
そこで以前から気になっていた哲学に手をつけてみることに。
知らない分野はマンガから!
読んでみると、意外と知ってる人物や言葉もあった。
私は「自分が知らない」ということを知っている。
人間は考える葦だ。
我思う、故に我あり。
神は死んだ。
様々な哲学者の話を見たけど、なかなか理解するのに時間がかかりそうだな。
ただ漠然と思ったことがひとつ。
著者は、哲学は物事の本質を探求する学問、と書いているけど、結局のところ人によって物事の捉え方は異なる。
それならたくさんの人の考え方を学んで、自らも経験 -
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ネタバレマンガつきで読みやすかった。
現実社会での悩みは、哲学を知ることでより良い選択や考え方が
できるようになるということが知れてよかった。
<今後実践していきたいこと>
・「お金」は「なりたい自分」に投資する!
→「節約」と「自分への投資」をうまく判別して、
書籍や映画、経験などの「自分への投資」には思い切って投資する。
・答えが出ないときは、「保留」することも選択の一つとして考える!
→時間が解決してくれることもあるし、その間に勉強したり、読書したり、
自分と向き合ったり、スキルアップに力を入れていれば答えが見つかるかも?
・劣等感から開放するために、他人ではなく「理想の自分」と比べる -
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人間関係、仕事、社会に纏わる大人の悩みに対し、歴史上の哲学者の思想を一つずつ紹介した本。中でも印象的だった二つをピックアップ。
(ニーチェ)
「大切なのは、…人生に意味なんてないって言うことを潔く認めることなのです。世の中では永遠に同じことが繰り返されているにすぎない。それがニーチェのいう“永遠回帰”です。」
「そうではなくて、まさに日々を生きるということにこそ意味があるのです。そうやって全てを受け入れれば、もっと楽になるのではないでしょうか。」
(ウィトゲンシュタイン)
「言葉というのは文脈においてはじめて意味をもつのです。ウィトゲンシュタインはこれを“言語ゲーム”と名付けたのです。日常 -
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35人の哲学者が、8コマ漫画と共にざっくり紹介されている。漫画はシュールでインパクトがあり、誰が何を言ってる人か、例えばソクラテス‥「無知の知」と文字で読むより頭にはいりやすかった。
一人あたり見開き2ページで本当にざっくりとした内容ながら、師弟関係や影響を受けた事等もおさえてあり、古代から近代までの流れとして理解できるところも良かった。
「自由」という言葉一つとってもいろんな見方があり、違う概念になるのが面白く、他にもいろいろ手にとって深掘りしてみたいと興味が湧いてきた。
哲学書はとっつきにくいという人にも、身近に感じるような工夫がされている本。 -
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ネタバレ偉大なる精神の持ち主は、孤独を選ぶ(ショウーペンハウアー)。
本当の幸福は孤独の中でしか得られない。
孤独は周囲の人にかかわらず生じるもの。一人になりたいときは自ら求めるもの。
一人になる時間は必要。人は話しているとき考えていない。
アメリカの個人主義は、利己主義のこと。正しい個人主義は、他者のことも配慮しつつ、他者に流されることなく判断できること。
手の届かないもの、自分でどうすることもできないものは求めない。そのほうが幸せになれる。
幸福とは心の充足=静かでつつましやかで誘惑が少ない生き方。
真の落ち着きは、孤独によってしか得られない。
天才になるためには孤独の方が良い。
ときに退屈 -
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小川仁志著『朝3分間のデカルト』は、デカルトの哲学を日常の視点から解説し、思考を深める習慣を提案する一冊。デカルトの言葉を噛み砕きながら、新たな視点を提供してくれる。
気になったフレーズと考察
① 「創造性においてAIに負ける気がしない。」
デカルトの「我思う、ゆえに我あり」の考え方を基盤に、思考の主体性を強調している。AIが進化しても、人間の創造性は直感や感情を伴う独自の視点に支えられている。創造とは単なるデータの組み合わせではなく、経験と結びついた思考の結果。
② 「人の上に立つ人は現場を体験するか、少なくとも見ておく必要がある。」
デカルトの合理的な思考法と照らし合わせると、真 -
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日常で見聞きする言葉や事柄が哲学のテーマになっていましたが、何でも哲学的に考えられることに驚きました。まさに「哲学、おそるべし」という感じでした。
疑って、視点を変えて、再構成する。そして、その結果を言葉で表現する。これが、哲学の仕方だということが分かりました。
【学んだこと】
●ソクラテスの問答法・・・問いを投げかけることで、相手の口から真理を導き出すための対話法。(疑うための方法)
●ヘーゲルの弁証法・・・問題を切り捨てるのではなく、むしろ取り込むことで事柄を発展させようとする論理。(再構成するための方法)
●あらゆる哲学概念が、疑う、視点を変える、再構成するのいずれかに分類する -
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「ひみつ道具」はのび太が小学生らしい「欲望」を実現するための手元存在であり、多くのストーリーでは際限のなくなったその欲望の実現に対して、勧善懲悪や行き過ぎた罪への罰というカタルシスを得るという構図だ。これが小学生じゃなければ、よりグロテスクなものになっただろう事は、同人誌などのカリカチュアを見れば想像に難くない。漫画自体が現代の寓話であり、読み手の共感性を含んだものである。その共感性に、ある種の正義感や教訓が組み込まれているのは、我々の生きる社会が同質の正義を組み込んでいる事の写像だろう。ドラえもんは、思考実験的なSF漫画でもある。
で、こうした考察が述べられる本か、というとそうではない。全 -
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SNSで見かけて、子どもの頃からドラえもんが好きなうえ、今も過去の映画作品を追って鑑賞していたこともあり、印象深く頭に残っていたのでこの本を買い求めた。表紙絵もかわいかったし。
各章のテーマにおいてドラえもんの数々のひみつ道具が人間の何を象徴しているのか、ということについて著者の考えを述べるもので、ちょいちょいなんか不思議な発想もあったような気がしたが、SF(すこしふしぎ)だし仕方ないな!
ビジネス書を読みまくっている箸休めとして読んだけど、いい気分転換になったし、より深い視点でドラえもんを見ることができるようになった。なんか純粋に娯楽として楽しむ分にはノイズのような気もするが……