【感想・ネタバレ】人生をやり直すための哲学のレビュー

あらすじ

誰もが一度は「人生をやり直したい」と思うもの。夫婦仲が悪い時、成果があげられず、不遇な時、仕事があわないと感じた時。そんな大人の悩みに答えるのが、歴史上の20人の哲学者。ソクラテス、デカルト、カント、サルトル、ニーチェなど、学校の授業で聞いたことのある有名人ばかり。とはいえ、天の声を聞いたのではなく、ご本人も哲学者の肩書きをもつ著者が、彼らの思想、考えを駆使して悩みに答えるという形式。悩みの事例は、著者が主宰する「哲学カフェ」や悩み相談などでよく出てくる人生の難問。たとえば、人間関係の悩み、仕事の悩み、社会への不満、迷いと不安、生きる困難の5つがテーマごとにまとめられている。自分の悩みに重ねて読むもよし、今後の人生で出合うであろう悩みを想像しながら読むもよし。心が張り裂けそうで眠れぬ夜のために……。人生の壁を乗り越え、力強く生きていくための考え方やヒントが見つかるはずだ。

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Posted by ブクログ

普段馴染みのない抽象的な哲学が我々の人生そのものと密接に繋がり、かつ先人達の教えを如何様にも応用可能である、ということを身近な相談事例から説明してくれる目からウロコの一冊。

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2014年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者が大好きな小川仁志さんという理由で手にしたのが本書です。
また、『人生をやり直すための哲学』という題名も興味深い。

面白かったです。さすが、小川仁志さん! 
本当に、分かりやすくて読みやすいんです。

私たちの悩みに寄り添い、歴史上の有名な哲学者の思想を噛み砕いてアドバイスしてくれます。

アリストテレスに聞く
     ーー信じていた友人に裏切られた時
・デカルトに聞くーー家族から理解されない時
・キルケゴールに聞くーーパートナーと別れた時
・ヤスパースに聞く
     ーー倒産やリストラに遭遇した時
                    等等。

一例として、

『 ソクラテスに聞くーー夫婦仲が悪い時
私は夫婦仲が最悪の状態なんです。とにかく妻との関係は冷え切り、常に喧嘩ばかりしています。
・・・とはいえ離婚するほどのエネルギーもありません。(Aさん・50才・男性・会社員)』

著者は、
『いわば自分勝手な思い込みが衝突している状態』なので、「悪妻の夫」として有名なソクラテスの「問答法」が役に立つと教えてくれます。
相手に対して、「結婚生活は満足か?」「どうしてほしい?」など、冷静に真摯に問いかける。そして自らにも問いかける。
『謙虚な気持ちになってはじめて、相手の本当の気持ちを理解する環境が整います。』
『本当は仲良くしたい。でもそんな自分の気持ちにさえ、自分自身が気づいていない・・・』
そして、最後に、「金言」
『最も立派で最も容易なのは、他人を圧伏することではなくて、でき得る限り善くなるように自分を心がけることである。 ソクラテス』
 

哲学者のまわりくどくて自分自身理解できたのかどうかさえ分からないような文章(わたしだけかもしれませんが)を実践に役立つ解釈をつけてくれます。
だから、著者の文章が大好きです。

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2022年01月08日

Posted by ブクログ

 哲学というのはものの見方である。人生相談に寄せられた悩みに対し、こう考えたらどうですかと新たな視座を提供するのに様々な哲学を援用する手法は面白い。
 分かり易く文章も達者。再読に値する。

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2018年11月04日

Posted by ブクログ

人間関係、仕事、社会に纏わる大人の悩みに対し、歴史上の哲学者の思想を一つずつ紹介した本。中でも印象的だった二つをピックアップ。

(ニーチェ)
「大切なのは、…人生に意味なんてないって言うことを潔く認めることなのです。世の中では永遠に同じことが繰り返されているにすぎない。それがニーチェのいう“永遠回帰”です。」
「そうではなくて、まさに日々を生きるということにこそ意味があるのです。そうやって全てを受け入れれば、もっと楽になるのではないでしょうか。」

(ウィトゲンシュタイン)
「言葉というのは文脈においてはじめて意味をもつのです。ウィトゲンシュタインはこれを“言語ゲーム”と名付けたのです。日常生活において、私たちは言語を交わし、意味を解釈するゲームを行なっているのです」
「ただざんねんなことに、…会話のルールはどこにも示されていません。」
「しかし、活路を見出すヒントはあります。…実は言語のルールも、…緩やかな関係性のもと形成されているに過ぎないというわけです。」
「ゲームは回数を重ねることで上達します。…ゲームをするつもりで、意識して空気を読む、あるいは空気を作り出すための場数を踏まれることをお勧めします。」




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2025年06月02日

Posted by ブクログ

具体的な相談からどの哲学者の意見が参考になるか・・・ということを示して解決策を提示する内容。

①お金を貸すときは返ってこないと思え、というのはよく言われるが、返ってこなくてその人を恨むのではなくて、返せなくなったら消えるしかなかったその人の気持ちを理解してあげる。

②ポジティヴ・デビアンス⇒直訳は積極的な逸脱。会社での一部の異端児に学び、そのいいところをモデルにしてしまう。

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2013年10月02日

Posted by ブクログ

哲学の入門書的な本でした。有名な哲学者と思想の概略を知る上では良い。でも、正直読読みづらく話が飛躍するするところがあるので理解しづらい。

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2011年03月03日

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