あらすじ
「考える」ことは、「問う」ことから始まる。
思考のきっかけをつかみ、自分の頭で考える力を育てる方法。
「会議で自分の意見が言えない」
「企画のアイデアがまったく浮かんでこない」
「人の意見に流されてしまう」
こうした悩みは、センスの問題ではありません。
ただ思考のきっかけとなる、「問い」が足りないだけです。
問いとは、「考える」の入り口であり、思考を動かすスイッチです。
問いさえ立てられたら、思考は自然と動き出し、アイデアを生み出すことができます。
この本では、アイデア“ゼロ”の状態から問いを立て、思考を深め、自分の意見を作るまでを、誰でも再現できる5つのステップにまとめました。
アイデアがまったく出てこないときに役立つ思考スキルもたくさん紹介します。
読んだ後には、こんなことができるようになります!
・会議やプレゼンで、自分の意見を言えるようになる
・自分ならではのアイデア、企画が浮かんでくる
・SNSやAIの情報に流されないようになる
SNSやAIからさまざまな情報が流れ込んでくる今、物事をスルーせず、自分の頭で考える力は最強の武器になります。
なにより、自分の頭で考えるのはとても楽しいことです。
自分の言葉で、世界をおもしろく「描き」かえましょう。
【目次】
第I部 いい問いを立てた瞬間に答えは見つかる
第II部 問いを立て思考を深める5ステップ
第1章 観察する ―― 問いのきっかけを見つける
第2章 想像する ―― 問いを膨らませる
第3章 考える ―― 問いをデザインする
第4章 言葉にする ―― 問いを形にする
第5章 勇気を出す ―― 問いに命を与える
【著者プロフィール】
小川仁志(おがわ・ひとし)
哲学者・山口大学国際総合科学部教授。1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。商社マン、フリーター、公務員を経た異色の経歴。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員などを経て現職。大学で課題解決のための新しい教育に取り組む傍ら、全国各地で「哲学カフェ」を開催するなど、市民のための哲学を実践している。専門は公共哲学、哲学プラクティス。
メディアでの哲学の普及にも努め、NHK・Eテレ「世界の哲学者に人生相談」、「ロッチと子羊」では指南役を務めた。近年はビジネス向けの哲学研修も多く手がける。ベストセラーとなった『7日間で突然頭がよくなる本』(PHP)をはじめ、『ジブリアニメで哲学する』(PHP)、『悩まず、いい選択をする人の頭の使い方』(アスコム)など著書多数。これまでに100冊以上を出版している。YouTube「小川仁志の哲学チャンネル」でも発信中。
公式HP http://www.philosopher-ogawa.com/
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Posted by ブクログ
【学びたいこと】
常々、自分の意見を持ちたいと考えている。しかし、意見を求められたときに何も思いつかないことが多々ある。
本書を通して、「何も思いつかない」状態がなぜ起こるのか、どのように改善できるのかを学びたい。
【質問】
Q1何も思いつかないはなぜ起こるのか?
Q2改善方法として、「問いが大事」の理由は?
Q3どのような順序で「問い」から意見を作る?
【本書の答え】
A1
意見がないのは「問う」ことをしてないから。
話や物事に対して「意見を出すために聞く」という姿勢を持てば、「自分はどう思うか」意見を作れる。
A2
問うことで初めて、「問題」として認識される。
問いがあるからこそ、人は意見を出そうとする。
A3
①普段着目しないものを観察。批判的に見る。
②万人が知りたい問いと、その問いから派生する問いを想像する。
③その問いを立てる理由や背景を考える。
④その意見を批判して、さらに意見を深める。
【本の概要】
本書は「何も思いつかない」状況から、自分にしかない意見を生み出せるように「問う」ことの重要性を示した一冊。
著者は哲学者の小川仁志さん。
本書では、現状や固定観念に“切れ目”を入れる方法として、次のプロセスが示されている。
(1)観察する:頭の外にあった物事が、頭の中に入って、問いの対象になる。
普段目に留まらないものに着目し問いを投げる。
日常の問いをスルーしないために、帰り道を変える、新しい店に入るなど工夫する。
(2)想像する:対象をどの角度から見るか。まずは感情から切り口を探す。
「みんなが知りたいが、まだ知られていない点」に着目するのが良い質問。さらに「もしその事態が起きたら何を知りたくなるか」という変な質問も、新しい発想につながる。
(3)考える:複数の考え方の型がある。
なぜそれを問うのか→知りたいと思う背景は→根源的な目的は→抽象的な問いへと昇華
(4)言葉にする:自分の意見とは「問いを作り、その問いに対する答えを考えること」。自分の意見に対して、頭の中のソクラテスに反対意見を言わせ、それに応答することで意見を磨く。
(5)勇気を出す:物事を批判的に見ることで初めて、人は疑問を持つことができる。問いとは、物事に対する強い探究心である。
【感想】
・「タイトル」も「はじめに」も自分が求めている「自分の意見を持ちたい」という想いにピンポイントだった。
・最近、言語化ノートを作成しており、感情が動いた出来事に対して、理由の言語化と抽象化を行っている。本書を読んで、その感情に対する「問い」をより良いものにすれば、さらに刺激的な答えが生まれると感じた。
・自分の問いには、著者のような高い妄想力が不足していることに気づき、もっと飛躍した問いにできる方が新しいアイデアは生まれると思った。
・自分は「面白い意見=根拠(データや事実)+主観(信念)」と定義していた。
一方で著者は、「前提となる問いの発想」に重きを置くことで、0から1を生み出す驚きを作れると示している。これは、新しい意見の持ち方として大きな学びだった。
・物事を多角的にこねくり回すような思考法に、哲学者らしさを感じた。
【実践すること】
言語化ノートで抽象的な意見を出した後、次のステップを実践する。
① 飛躍した問いを作る
② 意見を出す
③ その意見を批判する
④ さらに意見を深める
このプロセスを繰り返すことで、問いの質を高め、発想力を鍛えていきたい。