小川仁志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日頃、政治経済等の情報に対して関心を持って見ていると、折につけ「政治哲学」なる用語に出くわすことがあります。もちろん常識的なレベルで「政治」も「哲学」もその意味するところを想像することは難しくありません。またここから派生して「政治哲学」の意味も連想できます。しかししかし、やはり何故「政治哲学」なのでしょうか?今一度もう少し深く把握したくなって、本を漁っているうちにこの本の単刀直入なタイトルに引き付けられました。
初めての立場から端的な感想を言いますと、本書だけでは なんとなくわかったような気分になる部分はあるが、わからない部分が圧倒的に多い。むしろ本書は「政治哲学」が何なのかより深く理解 -
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ネタバレミル「ある種の快楽はほかの快楽よりもいっそう望ましく、いっそう価値があるという事実を認めても、功利の原理とは少しも衝突しない」この考えに基づくと、人間の個性に配慮しつつ、功利主義のメリットを生かすことができるのです。
ミル「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよく、満足した馬鹿であるより不満足なソクラテスであるほうがよい」p17
定言命法を法則化したのが、「汝の意思の格率(基準)が、常に普遍的な立法の原則に合致するように行為せよ」というものです。p26
もうひとつの法則「汝の人格やほかのあらゆる人の人格のうちにある人間性を、いつも同時に目的として扱い、決してたんに手段としてのみ扱わ -
Posted by ブクログ
著者が「はじめての政治哲学の教科書」と言ったとおり、自由や正義、平等、差異、幸福など政治哲学・政治思想に関するトピックを、思想家の主張を挙げつつ概説したもの。
分かりやすく書かれているのが特徴で、政治哲学入門・政治思想入門として適当な書物である。だが、各トピックで、問題の核心部分の入口に入る前に次のトピックに進んでしまっているなというもどかしさが残る。アマチュア以上の方々には、若干の総スカンを食らったという感が否めないだろう。もう少し各トピックスについて突っ込んだ議論を照会しても良かったとは思う。しかしながら、実は各トピックスで取り上げられている問題はそれぞれ関連していて、根本問題の核心部 -
- カート
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試し読み
購入済み抽象的すぎる
思考の型を知るには良いのかもしれないが、考える事について短な例がなく、哲学の入門書のように感じる。頭が良くなるという連想される内容とは少々異なると感じられた。