【感想・ネタバレ】はじめての政治哲学 「正しさ」をめぐる23の問いのレビュー

あらすじ

人命救助は私たちの義務なのか? 政治家は市民より正しいのか? なぜ定住外国人に参政権が与えられないのか? もし日本人がマイノリティになったらどうする? 貧しい家庭の子のほうが大学入学に有利になるとしたら? なぜ話し合いが必要なのか? 孤独死と幼児虐待の問題の解決策とは? さまざまな問いから私たちの社会を考えるヒントがいっぱいの入門書。(講談社現代新書)

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Posted by ブクログ

大学時代に何気なくとった授業の中でけっこう心に残っている分野。
きっと正義というごく当たり前の問題が意外と奥深いからなのだろう。

とてもとっつきやすいです。さわりとして。
疑問から始まって論理が展開されます。
かつて何らかの形で学んだこともある方も、そうでない方もオススメです。

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2014年09月29日

Posted by ブクログ

これまでどんな論が存在し、派生し、現在どのようになっているのかを網羅的にまとめてくれた一冊。
「どのような社会が適当なのか?」を考える上で、良い入門書となりました。
書籍も多く紹介されていて、勉強のための指南にもなります。

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2013年08月31日

Posted by ブクログ

広く浅く政治哲学の話題を取り扱っている。

自分の政治哲学本の入り口はサンデルの「これからの正義の話をしよう」だったが、本書はあそこまでの巧みな例の設定はなかった。

しかし、色々なテーマを扱い、かつそれぞれの記述量が大きくならないように気を遣えばそれも仕方ないこと。

それでもそれぞれの思想のエッセンスは掴めるので問題はない。

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2011年03月01日

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政治哲学の概要を知るにはちょうどよいと思う。政治哲学のマッピングをおおまかに把握して、ここから各論に入れば理解は進むだろう。

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2014年05月26日

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マイケル・サンデルさんの本と似てそうだったので購入。

議論の内容自体は面白いのですが、いかんせん聞き慣れない用語が沢山でてくるので、事前の知識が要求されます。
一応基本的な用語説明はなされているのですが、文脈から読み取ろうとしても、例示が少ないので理解があやふやなまま話が進んでしまうこともあります

はじめての政治哲学というタイトルをみて、これ一冊で勉強を済まそうという人には向かない本です。
逆に言えば、ちゃんと食らいついていけば楽しめます。

途中でいろいろな考え方を生み出した哲学者の説明が挿入されるのですが、これは頭の片隅に置いておくだけにして、議論の中身を楽しむのがオススメです。

内容は面白いのですが語り口が固く、内容にストーリー性が希薄なため、人によっては挫折しちゃうかも。
普段から政治的な、あるいは意見の対立する場面に関して問題意識をもっている人にとっては疑問解決の糸口になるいい本だと思います。

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2013年03月27日

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あくまで考え方、政治哲学者の紹介に徹している本でした。
政治哲学ってなんだろう?とかワタクシのように考えて手に取った人は今後読みたい著作を知ることが出来るので役に立つと思います。

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2012年08月12日

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政治哲学が問題となる事例を23挙げて、それぞれに対して最新の人物とその主張をまとめた良書。23の事例を5章に分けており、

1.自由をめぐる論争 
2.民主主義をめぐる論争
3.差異と平等をめぐる論争
4.共同体をめぐる論争
5.対立をめぐる論争

それぞれの章の中で23ポイントにわかれるわけだが、関連性があるので読みやすい。その意味では読み物としても、哲学的な思考を学ぶ意味でもよいと思う。

マイケル・サンデルの「これから正義の話をしよう」を読んでからは、政治哲学の手引き書を意図していると感じた。どうせ読むならば2冊そろえて読むと、理解が深まると思う。

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2012年09月04日

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サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』にはじまる、最近の「正義」ブームはカテゴリーで言うなら「政治哲学」という分野に入る。
この本は、そんな政治哲学をサンデルの本よりももうすこし網羅的且つコンパクトにまとめた一冊。

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2011年05月03日

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政治哲学はなんどやっても苦手感がぬぐえない。
地頭ェ…。

ものすごーくわかりやすーい入門書。
細かく見出しで分類してあるから、事典的な使い方もできそう。

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2011年03月25日

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ベンサムとミルの功利主義から始まり、リベラリズム、コミュニタリアニズム、フェミニズム、ナショナリズム、テロリズムに至るまでを哲学的観点で捉えていく。

個の形成を語る上で外せないコミュニティの問題について、本書で「日本のコミュニティのあり方を論じるうえで、最も参考になる」本の一つとして『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)が挙げられている。興味がある方は合わせて読んでみると良いと思う。

数々のテーマについてテンポよく説明してくれているので、ちょっとした時間に読むことが出来る。
「正しさ」とはいったいなんだろうか?
ハンバーガーをパクつきながら、そんな考えにふけることが出来るなんて贅沢だ。

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2011年02月23日

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政治哲学の論点が概観できた。ここ最近、「4 コミュニタリアニズム」「8 熟議民主主義」等ばかりに注目してたけど、23個のテーマの一つとして提示されたおかげで、相対化できた。「アナリティカル・マルキシズム」とか「ケアの倫理」とかもっと知りたい。参考文献のコメントも親切でありがたい。

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2014年05月08日

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わかってるようでわかってない範囲を網羅できた。
この類の入門書としてはかなり良い方。後ろの参考文献リストも豊富で指針になるだろう。

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2011年01月08日

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2023.03.19 入門書の割には色んな考えが次々と出てきて理解しきれなかった。ある程度の知識がないと読みこなせないのではないか。色んな考え方があるからこそ議論が必要だということはよくわかる。相対化が進んでしまった、多様で複雑で難しい社会だと思う。

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2023年03月19日

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「はじめての政治哲学」というタイトルから、リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズムのそれぞれの立場を概観している本を予想していたのですが、実際には現代の政治哲学の主要トピックを23の項目に分けて簡潔に整理している本でした。どちらかと言えば、2冊目の入門書にふさわしい内容ではないかと思います。

それぞれの項目について学習を進めていくに当たっては、本書の巻末に付されている参考文献リストがよい手引きとなっています。

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2016年09月11日

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入門書であるが今ひとつそれぞれの理論についての説明がわかりにくいと感じた。非常に興味深い学問分野であると感じたので今後とも読み進めて行きたい分野であると感じた。

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2014年03月05日

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以前読んだ小川さんの「人生が変わる哲学の教室」が面白かったので、期待したのですが、新書で政治哲学の流れを網羅するのはやはり難しいですね。サラサラっとその歴史が紹介されているだけの印象でした。はじめての、というよりはある程度この分野について知識のある人が、大きな流れと分類を整理するために読むのに適した1冊かもしれません。

目の前の政局や政策一つ一つに反応するだけでなく、自分の価値観、立場をはっきりさせた上で政治を考える必要があるという著者の(政治哲学からの)メッセージは理解できました。

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2012年12月20日

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広く浅く社会の思想について学べる一冊であった。経済思想について 大まかに 学ぶのに丁度良い。しかし内容は半分以上を忘れた(笑)

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2012年06月11日

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政治哲学って言葉は、サンデル以降、急に世の中に普及しましたね。政治哲学って何?ていう状態で読むと、なるほどこれが政治哲学って感じになる一冊。

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2011年12月31日

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 日頃、政治経済等の情報に対して関心を持って見ていると、折につけ「政治哲学」なる用語に出くわすことがあります。もちろん常識的なレベルで「政治」も「哲学」もその意味するところを想像することは難しくありません。またここから派生して「政治哲学」の意味も連想できます。しかししかし、やはり何故「政治哲学」なのでしょうか?今一度もう少し深く把握したくなって、本を漁っているうちにこの本の単刀直入なタイトルに引き付けられました。

 初めての立場から端的な感想を言いますと、本書だけでは なんとなくわかったような気分になる部分はあるが、わからない部分が圧倒的に多い。むしろ本書は「政治哲学」が何なのかより深く理解する為のカタログ的な内容に終始しているともいえます。副題に「「正しさ」をめぐる23の問い」とありますが、「政治哲学」に該当すると(著者が)判断されたと思われる過去数百年間の経済学者・政治学者・哲学者・その他関係する識者の分析・見識・思想・等を23の問いで分類して各々数行~数ページくらいのボリュームで立て続けに紹介していく構成となっており、時々著者の意見・見識が語られる内容となっています。よって、それぞれの観点に関してより深く理解する為にはその方面の関連本を読む必要性を感じますし、また参考文献として本文中および巻末に多数紹介されています。

 本書には時折(繰り返し気づかされる)感じる部分として、それは現実にはまずありえない問題設定では?というのがあります。机上の空論というやつです。もちろん本質論議には必要不可欠な視点です。そのありえない問題設定(例えば、全世界の全国家全人間が良心的行動をとると仮定した上での「正しい」政治とか)の延長線上に巷で言われる左翼的な言説・ものの見方(差別・外国人参政権・フェミニズム等々)が検討されている事例もあり、その前提でなら成り立つといえる話もあります。逐一紹介するわけにもいかないので詳細は本書に譲りますが、学者に左翼が多い事と、この本質論議に傾倒していく思考回路とは無縁ではないのかもしれません。しかし、「本質論議」はある意味「た・の・し・い」から必要になっているのかも?しれません。行動派・実践派には不向きな学問分野であろうと思います。行動派・実践派の「政治哲学」はその行動の後に有形無形ににじみ出てくるものであり、文章ではないはずです。私見ですが「政治哲学」て何よ?もっと詳しく教えて!っと考える人にはその先にあるもの(この分野がどのように詳細に派生していくか)を検討する為の入り口として一読するのにはよいと思います。

著者は”はじめに”において、「政治哲学」の位置づけ、および本書の目的を以下のように記述しています(一部抜粋引用)
 ・「政治哲学」というのはあくまで哲学ですから、物事の本質にさかのぼって考えることに重点を置いています。
 ・目覚めた日本国民のための「はじめての政治哲学の教科書」になることを目標に、「はじめての政治哲学」というタイトルをつけました。同時にここには、「はじめて政治哲学に触れる人のための入門書」という意味も込めています。


以下、本書の大項目と中項目(23の問い)を列挙しておく

はじめに いまなぜ政治哲学なのか
第1章  自由をめぐる論争
  1  幸福を最大化すればすむのか?功利主義
  2  無条件の義務とは?カント倫理学
  3  正義とは何か?リベラリズム
  4  共通善なんてあるのか?コミュニタリアニズム
  5  政府は不要か?リバタリアニズム
第2章  民主主義をめぐる論争
  6  私たちは何に従うのか?権力
  7  なぜ政治に関わらなければならないのか?デモクラシー
  8  何のために話し合うのか?熟議民主主義
  9  市民とは誰か?シティズンシップ
  10 効率と公正は二者択一か?第三の道
第3章  差異と平等をめぐる論争
  11 みな平等だといけないのか?社会主義
  12 差異は共存しうるのか?多文化主義
  13 なぜ宗教は衝突するのか?宗教多元主義
  14 なぜ男女は反目しあうのか?フェミニズム
  15 国家はどこまで面倒を見るべきか?福祉国家
第4章  共同体をめぐる論争
  16 どうして国家に愛着を感じるのか?国家
  17 市民社会の役割とは何か?市民社会
  18 地域社会は再生するのか?コミュニティ
  19 私と社会をいかにつなぐか?公共性
第5章  対立をめぐる論争
  20 本当に地球は一つになったのか?グローバリゼーション
  21 なぜ他国の貧困に手を差し伸べるのか?グローバルな正義
  22 正しい戦争なんてあるのか?正戦論
  23 テロに同情していいのか?テロリズム
おわりに 正しく生きるために

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2011年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミル「ある種の快楽はほかの快楽よりもいっそう望ましく、いっそう価値があるという事実を認めても、功利の原理とは少しも衝突しない」この考えに基づくと、人間の個性に配慮しつつ、功利主義のメリットを生かすことができるのです。
ミル「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよく、満足した馬鹿であるより不満足なソクラテスであるほうがよい」p17

定言命法を法則化したのが、「汝の意思の格率(基準)が、常に普遍的な立法の原則に合致するように行為せよ」というものです。p26
もうひとつの法則「汝の人格やほかのあらゆる人の人格のうちにある人間性を、いつも同時に目的として扱い、決してたんに手段としてのみ扱わないように行為せよ」

【ロールズの2原理】
①平等な自由の原理
②機会の公正な均等原理と格差原理
p34-35

【リベラル・コミュニタリアン論争】
コミュニタリアンによるリベラルへの批判は次の二点に集約するでしょう。
まず、リベラリズムのいう「自己」の概念が、歴史や伝統、そして共同体といった文脈から切り離された原子論的なものであるという点です。それから「正の善に対する優先性」のもとに、道徳や善に関する議論を放棄している点です。
逆に言うと、コミュニタリアニズムとは、自己と共同体との構成的な関係性をもとに、道徳や善に関する議論を行う思想だということができます。p40

【リバタリアニズムを類型化】
①国家を廃止。「無政府資本主義」「アナルコ・キャピタリズム」
②国家の役割を国防や裁判、治安維持といった最小限にとどめようというのが、ノージックに代表される「最小国家論」
③ある程度の福祉やサービス提供を行う小さな政府を許容する「古典的自由主義」

【アナリティカル・マルキシズム】
→「分析的マルクス主義」
マルクス主義理論の再定式化を試みたもの。p102

「アイデンティティとは、ある人々が誰であるかについての理解、すなわち彼らが人間として持つ根本的な明示的諸性格についての理解」cf. マルチカルチュラリズム- カナダの哲学者テイラー p106

差異を求める政治を志向する理論家の中には、共同体同士の文化的な階級闘争を肯定的に捉え、必ずしも共存を求めているとはいえない立場もあります。それが「差異の政治」や「アイデンティティ・ポリティクス」と呼ばれる思想です。p110

【社会関係資本(ソーシャル・キャピタル】
個人間のつながり、すなわち社会的ネットワーク、及びそこから生じる互酬性と信頼性の規範。
Cf. ロバート・パットナム『孤独なボーリング』

【広井良典のいう新しいコミュニティ】
「自立的な個人をベースとする、自発的かつ開かれた性格の共同体」p160

Cf. ハーバーマスによる公共性の構造転換 p168

【デヴィッド・ヘルドの主張: グローバリゼーションにおいても】
主権は無限で不可分の排他的な公的権力の形態として個別の国家に具現されているわけではなく、多数の連携型の権力中枢と重複型の権威領域からなるシステムに埋め込まれているといいます。p177

【ポッゲの「果たしうる義務」】
グローバルな資源の配当という名の基金のことです。資源の生産の1パーセントを途上国のサービスに役立てることで、地球上のすべての人に基本的なインフラを供給できる。p187

【ウォルツァーのテロリズムの定義】
テロリズムとは、万人に恐怖を拡散させ、もって政治指導者に影響力を行使するために、無辜の人々を無差別に殺害する意図的な行為である。p199

【パレスチナ出身の比較文学者エドワード・サイード】
忍耐と啓蒙こそが報復の連鎖を断ち切り、互いの陣営に真の自由をもたらす唯一の理想の道である。p204

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2011年11月03日

Posted by ブクログ

 著者が「はじめての政治哲学の教科書」と言ったとおり、自由や正義、平等、差異、幸福など政治哲学・政治思想に関するトピックを、思想家の主張を挙げつつ概説したもの。
 分かりやすく書かれているのが特徴で、政治哲学入門・政治思想入門として適当な書物である。だが、各トピックで、問題の核心部分の入口に入る前に次のトピックに進んでしまっているなというもどかしさが残る。アマチュア以上の方々には、若干の総スカンを食らったという感が否めないだろう。もう少し各トピックスについて突っ込んだ議論を照会しても良かったとは思う。しかしながら、実は各トピックスで取り上げられている問題はそれぞれ関連していて、根本問題の核心部分がそれぞれの各トピックスという違う形で現れているとも言える。

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2011年02月23日

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