【感想・ネタバレ】アメリカを動かす思想 プラグマティズム入門のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

とてもわかりやすい

2014年02月03日

プラグマティズムとは何か?そのアメリカの建国の歴史の背景から生み出された思想、しかも意識せずに生まれながらにして身につけている考え方、ということが易しく記述されている。日本でいえば「罰が当たる」といった気持ちの構造に似ている。このプラグマティズムを基本的な思想として位置づけたときに、アメリカ人の魂の...続きを読む根本部分がよく理解できてくると筆者はいっているし、私も理解できた。
プラグマティズムの思想についてはわかりやすく記述され、現在の政治にも大きな影響を与えていることを考えれば、これからのアメリカの政治を見る視点もかなり理解しやすくなるのではないかと思える。
プラグマティズムについてざっと理解するための入門書としてとても良い。

1

Posted by ブクログ 2014年06月27日

フランスの思想家トクヴィルによって「自らの手で、
を求め、手段に拘泥せずに結果に向かい、 形式を超えて根底に迫る」として紹介され たアメリカ人哲学のプラグマティズムが学べる一冊。

特にアメリカでの政党政治に対する考え方や、哲学における取り込まれ方など多面的 なジャンルにおけるケースに触れられる。
...続きを読む
リバタリアニズムとコミュニタリアニズムの2輪で辿りついてしまった思想と現実のギャップという限界に、新しい軸を加えるものとして取り込まれつつプラグマティズムの位置付けと流れが感じられた。

0

Posted by ブクログ 2019年05月20日

サブタイトルは、プラグマティズム入門。プラグマティズムについて書かれているのは前半のみ。後半は、アメリカの政治思想に話題が移っていきます。難解ではないんですけど。

0

Posted by ブクログ 2016年08月19日

アメリカを動かす思想

アメリカの下部構造をプラグマティズムにみなし、上部の二大政党制やデモなどについて論じている。初めはパース、ジェイムズなどのプラグマティズムの概論であり、少しわかりにくい部分もあるが、後半からは具体的な話や、トクヴィルの話など急速に面白くなっていった。プラグマティズムは、デカル...続きを読むト的なすべてを疑うスタンスを推し進めた上で、実証主義的に仮説検証を繰り返し、暫定的な真理を追う姿である。カントやヘーゲルといった観念的な第一哲学を排し、帰納的に真理を得ようとする姿勢は科学的である。そして、機能をはたしていればそれは真理であるという発想もある。常に探求を求める会話の継続は、マイケル・オークショットに似ている。政治哲学を説明する3Dモデルもなかなか面白いはそうであると思った。さて、面白いのは5章のイノベーション・プラグマティズムである。クリステンセンのイノベーションのDNAを哲学や人類学的な視点から読み解くこの章は、自分の求めていた漠然とした概念を文字化したものであった。経営学などの実際的な学問といわゆる衒学的な諸学問の接ぎ木という自分の大学生活における学問の目標の答えの一端をなすであろうこの章の考え方は再読に値する。

0
購入済み

Posted by 読むコレ 2014年07月21日

プラグマティズムとは何なのか?アメリカ人の根本的な考え方について、アメリカ人との交流をとおして体験した様々な意見や思想の違いから入っていく。いきなり難しい話と言うことではなく、現代のアメリカ人の根本的な思想は何だろうかというところから、順を追って説明されているので、とてもわかりやすい。日本人とは異な...続きを読むる考え方であり、グローバリズムの中ではこういったお国柄としての文化や思想がビジネスには大きく影響していると思われる。ためになった。

0

Posted by ブクログ 2017年07月19日

哲学というよりビジネス書に近い。
そのために読みやすい反面、浅くて拡散しすぎ。

あまり役に立つ場面のない哲学に関する記述ばかりの書籍より、
「実用書」になっているところが、
プラグマティズムの入門書として捉えると、
これはこれで正解かも。

0

Posted by ブクログ 2017年11月30日

プラグマティズムについて簡単な説明をおこなうとともに、現代のアメリカの政治哲学のなかでプラグマティズムが「下部構造」の役割を果たしているという著者の見方が示されています。

「プラグマティズム入門」というサブタイトルがつけられていますが、パース、ジェイムズ、デューイらのプラグマティズムについては本書...続きを読むで参照されている魚津郁夫の『プラグマティズムの思想』(ちくま学芸文庫)がありますし、ローティ以降のネオ・プラグマティズムに関しては、やはり本書で参照されているヘーゲルや現代思想に詳しい岡本裕一朗の『ネオ・プラグマティズムとは何か―ポスト分析哲学の新展開』(ナカニシヤ出版)があります。さらに本書と同じ新書で刊行されているものとしては伊藤邦武の『プラグマティズム入門』(ちくま新書)という良書があり、本書のやや不親切な解説よりも深い理解が得られるのではないかと思います。

本書の特徴となっているのは、むしろ後半の政治哲学における下部構造としてのプラグマティズムについて語っているところです。ただ、著者の考えそのものは興味深いと思うのですが、新書という厳しい紙数のなかで多くの議論を詰め込みすぎているため、個人的にはやや理解しづらいと感じるところがあります。もう少しじっくりと著者の考えが語られている本を読んでみたいと感じさせられました。

0

Posted by ブクログ 2013年05月30日

オススメ度(1~10): 6 前知識: 不要 読みやすさ:◎
総ページ数:196p

第一章 プラグマティズムの系譜
 第二章 プラグマティズムの展開
 第三章 アメリカ思想の上部構造下部構造
 第四章 現実政治としてのリベラルろ保守
 第五章 イノベーション・プラグマティズムへ
 主要引用・参考...続きを読む文献一覧

0

Posted by ブクログ 2013年05月11日

ネオプラマグティズムに関連するところだ読んだ
筆者によれば、ネオプラマグティズムは
アメリカ思想の下部構造とのこと

0

Posted by ブクログ 2014年12月14日

考えるということは、環境をコントロールするための道具である。(プラグマティズム思考)

イノベーション思考のベース?

トランセンデンタリズム (超越主義)
アメリカ開拓民思想。自然賛美

個人主義のメリット →競争社会の成長要因。(最後に頼れるのは自分)

合理主義と開拓精神と個人主義。
アメリ...続きを読むカの根幹にある思想を総じた表現が、プラグマティズム と言う理解か。
そのベースがあっての、自由主義。

0

Posted by ブクログ 2012年12月20日

アメリカ人はプラグマティズムという土台の上にそれぞれの思想・主張を乗っけているのだ、という話。二大政党の対立もプラグマティズムで落とし所が見つかるのだ、と。その土台の上に、国民皆保険を選ばないとか、武装する自由がある、ということなんですね。

右左という極の他に、上下、前後という軸を持ってみると、政...続きを読む治的立ち位置が楽しく分解できる。知識の飽くなき実践を続けようとするアメリカ。僕はなぜだかこのところ反米的気分が強かったですが、ちょっと好きになったかも。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年12月01日

 政治でも経済でも、とにかくプラグマティズムがアメリカ人の思考の大事な部分を占めていることは確かなようです。プラグマティズムとは、一般に「実用主義」とも訳されるように、生じた結果によって意味を決定しようとする考え方のことです。日常的な用語として、「あいつは実を取るやつだ」というようなニュアンスで、「...続きを読むプラグマティック」という語がよく使われているのです。
 経済のグローバル化が急速に進む中、私たち日本人は、アメリカ人の思考の大事な部分を占めているプラグマティズムやキリスト教などを正確に把握する必要がある。それは、もしかしたら英語に堪能になることよりも大事なことかもしれない。なぜならば、仮に言葉が通じても相手の思考が理解できなければ、本当の意味で分かり合うことはことができないからだ。

0

「学術・語学」ランキング