小川仁志のレビュー一覧
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試し読み
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Posted by ブクログ
村上春樹、伊坂幸太郎、森博嗣の小説が好きな理由として、登場人物の何気ない台詞に哲学があるから。
僕が本を読む理由はほとんどこの哲学を知りたいという点だけかも知れない。
学生の頃から何が素晴らしい人生なのか、何が正しくて、優しいとは何か。ずっと今でも考えている。
こんなにも真剣に人生を考え、とことん建設的な14人の哲学者の話を読み終え、少し涙が出そうになった。
割と最近(200年前から現代まで)の哲学者たちの考えがわかりやすくまとめてあるので、ここからまたそれぞれの著書を読んでいこう。
“自分の子供だけは例外的に助かってほしいという気持ちが生じるのが普通でしょう。モノサシの基準が揺れてしま -
Posted by ブクログ
道徳が教科になって、どうやって評価するの?とは何となく思っていた。関東で育った自分が子どもの頃の道徳の時間って、教室で「おおきくなるこ」とかいう、「中学生日記」の小学生版みたいな(たぶん、ちがったかしら)テレビ番組を観て、あと何をしてたのか…全然記憶にない。そんな程度だったから。
この本の中では、倫理学者の河野哲也氏が和辻哲郎氏の言葉引いて「道徳教育の意味を、善き社会を構築する権利と義務を持つ主権者を育成する教育と再定義」されたことを受けて、著者は「公共性を学ぶ教育」だとしている。そのために、哲学的な思考方法を取り入れよう、と。なるほどシチズンシップ教育。
どう評価するか、うんぬんではなくて、 -
購入済み
とてもわかりやすい
プラグマティズムとは何か?そのアメリカの建国の歴史の背景から生み出された思想、しかも意識せずに生まれながらにして身につけている考え方、ということが易しく記述されている。日本でいえば「罰が当たる」といった気持ちの構造に似ている。このプラグマティズムを基本的な思想として位置づけたときに、アメリカ人の魂の根本部分がよく理解できてくると筆者はいっているし、私も理解できた。
プラグマティズムの思想についてはわかりやすく記述され、現在の政治にも大きな影響を与えていることを考えれば、これからのアメリカの政治を見る視点もかなり理解しやすくなるのではないかと思える。
プラグマティズムについてざっと理解するための -
Posted by ブクログ
哲学に興味を覚え、カントの純粋理性批判を我慢して読むも、途中で本を投げ捨てました。
この本なら、もう一度哲学に挑戦するきっかけを掴めるかもしれない。
そんな期待で手にとったのがこの本でした。
期待通り、もう一度挑戦できそうです。
自分が誤解していたと分かったのは、哲学とは著名な哲学者の思想を知っていて、その思想を自分になぞらえて人生を賢く生きることがメインではないということでした。
むしろそういった思想をヒントに自分自身で考えて、考えて自分なりの真理を得ること。
これを繰り返していくことこそが、哲学なのだと。
筆者は商社⇒フリーター⇒市役所⇒哲学者と一風変わった経歴をお持ちですが、その