小川仁志のレビュー一覧
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読書ができる年齢って、実は限られているのではないか。
自分の場合、70歳を越えて、きちんと読める気がしない。
だから、残りの人生で、あと1冊、哲学書をよめたら、と思う。
本書を、「最後の1冊」を選ぶためのカタログとして利用しようと思い、手にする。
しかし、最初の1冊目の「超要約」に打ちのめされる。
「ソクラテスの弁明」に付されたものだ。
師のソクラテスが裁判で自ら死を選ぶまでのプロセスを描いた弁明の記録。しかし、プラトンによる脚色がなされているため、ドラマチックな物語としての側面もある。哲学の父ソクラテスはこうして誕生した。
もちろん、100字での要約などそもそも「ムリゲー」なことは、わ -
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50歳になったら、専門スキルよりも教養や哲学を重視して大局観みたいなものとか賢者を目指そう(なんんかこう言っている時点で頭悪い子みたいだけど)と哲学をカジュアルに読める本をと思って読んでみた。
システムデザインを検討するときに、情報通信システムというインフラがあってその上に業種ごとのアプリケーションがのっかるように、経営戦略の環境分析(5FとかPEST)などを考える思考のインフラツールというか方法論として、哲学を活用しよう!といった感じのコメントを序章で著者はしているように思う。
ファリード・ザカリアの10個の教訓の解説やアフターコロナを事例に「何が残り、何が戻り、何が変わるのか?」という -
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いつも私のブログにいい値を押してくださる、最初に入った会社の先輩が
OBPG会でお会いした時に手にしていて、薦めてくれた本。
年齢的にもちょうどいいので、読んでみた。
目次にあるとおり、テーマはまさに60代が意識すべきことばかり。
第1章 老い
第2章 病
第3章 人間関係
第4章 人生
第5章 死
そしてその論拠を補強するのは古今東西の哲学者たち。
キケロー、ボーヴォワール、モンテーニュ、ユング、鷲田清一、
アラン、エピクロス、メルロ=ポンティ、老子、ニーチェ、
和辻哲郎、ホッファー、レヴィナス、ショーペンハウアー、
フロム、ラッセル、ジンメル、ヒルティ、三木清、アリストテレス、
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- カート
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試し読み
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タイトルからして電車の中でカバーかけずに読むのは憚れるのだが、内容は至ってシンプルに「もてる人間が持っている素養」を述べている。なお「モテる」で始まる同様の書籍とは全く別のものの様だ。筆者は若かりし頃に苦労して大学に入り哲学を学んだ。そこで師と仰ぐ人物と巡り合い現在は大学で哲学の教鞭を執っている。
筆者もまた自身がモテると言う。それは見た目の善し悪しという外見的なものを指すのではなく(否定は特にしていないが)、内面的な部分を指してもてる要素であるという。どの様な人間が魅力的で他人から好かれる(モテる)か。これを哲学をベースに解説していく。
モテるためには5つの素養が必要と説く。何事にも熱心に真 -
- カート
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試し読み
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ネタバレリベラルアーツは、思考力を高めるもの。
フレームワークやロジカルシンキングでは大胆な発想は生まれない。
奴隷としてではなく自由人に必要とされた技術のこと
古典を学ぶこと=哲学を学ぶこと
哲学と思考の違い=徹底的に思考する
哲学は学ぶのではなくやってみる=しつこく考えてみる
学ぶのは観光旅行、見物。やってみるのは探検。
疑う、関連させる、整理する、想像するのプロセス。
本を読む、考える、言葉にする
思想は世界観。思想は考えた結果はなんでもいい。
宗教は信じること=疑わない
倫理とはルールのこと。哲学によって徹底的に考えてルールが出来上がる。
道徳とは、自分のルールのこと。
各哲学の解説は浅 -
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ネタバレ情熱
・恋愛を意味する「エロース」。これは性的な欲望だけを意味するのではなく、愛の本質を表している。物事の理想の状態(イデア)が存在するとしたら、自分に欠けているものを得て充実感を得ようとする時に、理想の状態へ向かおうとする情熱こそがエロース。
・哲学における三大愛は、恋愛を意味するエロースとキあリストの無償の愛を意味するアガペー、友愛を意味するフィリアがある。アガペーは自分以上に他人を想うことであり、フィリアは相手と自分を同じように想うことであるのに対し、エロースは相手より自分を想うこと。
・情熱的になるには、感情と意志が大切。
・感情