大倉崇裕のレビュー一覧

  • 凍雨

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    人助けをするランボーって感じかな。
    登場人物の割に、敵の特徴がちょっと上滑りして本編に活かされていない感じがするとか、せっかくの山岳舞台が最終盤で植生の影響で隠れるのが難しい程度にしか活かされていないのが残念。
    主人公が人質の状態をもっと早くわかるようにしておけば、タイムリミットものとしてのスリルも楽しめたかも。

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    2015年07月04日
  • 福家警部補の再訪 福家警部補シリーズ2

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    「挨拶」に続く第二集。
    犯人が最初に示される倒叙形式そのままに、四編が収録されています。

    点数は3点だけど、気持ちは3.5かな。「情」を感じる部分が所々に見受けられたので、パズル的な要素は少ないながらも最後まで楽しく読む事が出来ました。

    前作同様、犯行を完璧に仕上げる犯人はいません。どこかしらにミスがあり、そこを主人公に掬われてしまうわけですけど、今回は犯人自身のミスが多かったように思います。

    収録された四編ともパズル要素が少なく、主人公と一緒に頭を使って読むというものではありません。そういう意味では、「この犯行、主人公はどうやって犯人に迫るのだろう?」という面白みは少ないかな。

    それ

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    2015年06月21日
  • 丑三つ時から夜明けまで

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    まさかのオカルト西部警察
    超法規活動かと思いきや幽霊は実在する設定なのでしっかりと法規内活動
    通常の殺人事件担当課とオカルト西部警察の解決競争に巻き込まれる主人公が探偵役のコミカルなミステリー短編集であっという間の大団円

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    2015年05月18日
  • オチケン!

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    「オチケン!」は新大学生が落研に入って大学内でのアクシデントを解決するアームチェア様式のミステリー
    主人公の新一年生で落研に無理やり入部させられた越智健一と落研に入部させた岸弥一郎ともう一人の先輩中村誠一が学校公認サークルと非公認サークルとの事件を解決せざるを得ない状態になってしまう巻き込まれる「幽霊寿限無」と「馬術部の醜聞」の2編
    先輩2人の謎のほうが大きくて気になるシリーズ

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    2015年04月27日
  • 生還 山岳捜査官・釜谷亮二

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    山岳捜査官の釜谷亮二を主人公にした山岳推理短編集。『生還』『誤解』『捜索』『英雄』の四編を収録。

    どの作品も舞台は過酷な山の現場なのだが、今ひとつ山らしさも緊迫感も伝わらず、どこか安楽椅子探偵のような印象だった。

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    2015年04月20日
  • 怪獣文藝の逆襲

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    2013年に刊行された「怪獣文藝」の続編として、怪獣と怪獣が跋扈する世界をこよなく愛する映像作家(監督)と小説家による持ち前のセンスを生かして書き上げた怪獣短編小説で構成したアンソロジー集の第二弾。
    前作が怪異な世界観をメインテーマに据えて構成したミステリー、ホラー色の強い怪奇小説作品集としての仕上がりは≪怪獣小説≫を期待した読者の評価が二分した結果を踏まえ、今回はより具体的に怪獣の暴れまわる事件に焦点を当てたビジュアル的なストーリー展開の作品で構成されている。映像でストーリーを読ませる映画監督による文章表現と、文章を用いてビジュアルをイメージさせる小説家の双方が「怪獣」をテーマにした競作は≪

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    2015年11月05日
  • オチケン!

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    大学に入学早々、廃部の危機に瀕したオチケン(落語研究会)に入部させられた越智健一。「越智健一でオチケンかぁ。よくできてるよねぇ。ウフフ」――落語にはまったく無関心だった越智だが、名前だけを理由に無理やり入部。強烈な個性の先輩二人に振り回され、授業もまともに出られない。あげくはサークル間の部室争奪をめぐる陰謀に巻き込まれることになり……。
    本書は落語にちなんだミステリーも多数発表してきた著者が、大学のオチケンを舞台にユーモアと落語のウンチク満載で描く連作中編ミステリー。付録の「落語ってミステリー!?」では、著者独特の解説による「落語への招待」が綴られており、落語初心者でも安心して手に取れる。

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    2014年12月07日
  • 七度狐 落語シリーズ2

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    しまった。シリーズ物で一作目じゃなかった。。。けれども話は独立してたので良かった良かった。落語を題材にすえての展開。題材にかけての二転三転で面白い

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    2014年07月19日
  • オチケン!

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    ネタバレ

    2014/6/23
    ちょっと物足りない。ボリューム的に。
    続きが出てるから補えるけど1冊の量としては少ないよね。
    1日の行き帰りでほぼ読んじゃったよ。
    だから内容もまだまだ紹介編といったところだと感じたんだけど違うのかな?
    とにかく足りません。全然おなかいっぱいになりません。
    そんな読後感でした。

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    2014年06月23日
  • 聖域

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    大学の山岳部仲間だった安西が塩尻岳で滑落事故を起こし行方不明になってしまいます。主人公は「なぜ難易度が高くない山で落ちてしまったのか」疑問に思い、真相を解明すべく山登りすることを決意します。
    序盤は2時間サスペンスのようなベタな展開ですが、真相が徐々に分かり始めるにつれぐいぐい惹き込まれました。
    最後は意外なオチでしたが、伏線の量や張り方がイマイチなせいでインパクトが弱くなってしまった気がしました。

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    2014年01月22日
  • 丑三つ時から夜明けまで

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    2,8 幽霊専門の部門を造り、霊を取り締まる設定は良かった。しかし、そのメンバーが奇抜な人物の寄せ集めなのが、面白くない。文庫化するにあたって、人物紹介のくだりを省くなど改訂してもよかったのではないか。

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    2013年12月06日
  • 福家警部補の再訪 福家警部補シリーズ2

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    刑事コロンボでおなじみの倒叙スタイル、つまり先に犯人が犯行を犯すシーンがあり、その後探偵役がその犯罪のトリックを暴いて真犯人を突き止めるというパターンの小説。
    コロンボ以外で言うなら、古畑任三郎と同じ。
    古畑が週一のテレビドラマで量産されたが故に質にばらつきがあったのに対し、質的には一定のレベルを保てていて、なるほどという展開になっている。
    でも、もうちょっとパンチが欲しいかなぁ。

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    2013年11月08日
  • 福家警部補の再訪 福家警部補シリーズ2

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    一作目では、スムーズに事件現場に入るシーンも
    見受けられましたが、本作では、
    必ず警察官以外の職業と必ず間違えられるように
    なりました。
    福家警部補のキャラは確立したようですね。

    今回は、少し趣向の変わったものもあります。
    一本目に収録の「マックス号事件」です。
    都合よく、小説のように・・・って小説ですが、
    警察官が乗り組んでいるんですねぇ(笑)

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    2013年09月30日
  • オチケン!

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    短篇集かとおもいきや、一冊で一つの作品なんですね。
    雰囲気が若干、東川篤哉のコメディ推理小説に似ている気がします。
    落語と絡めた推理は面白いんですが、
    もう少し判りやすいと良かったかもしれません。

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    2013年09月02日
  • 福家警部補の再訪 福家警部補シリーズ2

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    初めに犯人による犯行が描写がされ、主人公の警部と犯人のやり取りで犯行を暴いて行く「倒叙形式」で展開して行くミステリー短編集の第二弾。今回はセキュリティー、骨董、ホビー、演芸というディープな「業界」で犯罪が起きる。が、読者に対しては専門的な予備知識が無くとも非常に丁寧に世界観が描き上げているのは筆者の趣味故の造詣の深さの成せる技だろう。題名も「マックス号事件」、「プロジェクトブルー」、「失われた灯」は特撮番組の『ウルトラセブン』、「相棒」はそのものズバリのテレビドラマから頂いているのは小粋な洒落と言えよう。

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    2015年11月04日
  • 白戸修の事件簿

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    典型的な巻き込まれ系の天然の超おっとりさんが
    主人公の連作もの。作者あとがきにもありましたが
    確かに最初の話しと後半の話しでは主人公のキャラが
    少々大袈裟なくらいのお人好しになってます(笑)。
    でもこのくらいやり過ぎなのが丁度いいかも。

    探偵としても非常に脆弱な推理と行動力が
    キャラにぴったりでストーリーを無理なく読ませてくれます。
    いい味の出てるほのぼのミステリーとして楽しめます!

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    2013年02月11日
  • オチケン!

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    主人公:越智健一。通称オチケン
    所属部:落語研究会。略してオチケン

    名前と断りベタな性格のせいで、ほぼ強制的にオチケンに入らされたオチケン。落語が盛り込まれた大学生活は、ミステリ要素を含みつつもほのぼの可愛らしい。

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    2013年02月09日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    落語のカテゴリーでも良いくらい、落語がベースの短編集。落語の季刊誌の編集長が名探偵で、編集部に配属された女性新入社員がワトソン役。
    二作目の『不機嫌なソムリエ』、推理物にワインが絡むとどうしても『刑事コロンボ』を思い出してしまうところに、落語の『厩火事』を絡め、恋愛成就らしい粉砂糖をほんのりちりばめ、味はともかく、ちょっと見栄えのするお菓子に仕上げた印象。
    特に突出したのもないけど、全体的に食べやすいものでまとめた詰め合わせのような感じ。

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    2012年12月17日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    事件の舞台が寄席であったり、師弟関係にまつわる複雑な感情が謎を解くカギになっていたり、はたまた有名な噺そのものが伏線に使われていたりと落語好きにはそれなりに楽しめるフィクションだと思う反面、たとえフィクションにしたってやや寒いかな〜という部分が少なからずありました。ハクション。

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    2012年11月03日
  • 警官倶楽部

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    警察官マニアvs.カルト宗教。登場する警察官マニアたちがとにかく熱い。その中に、伝説のマニア・大葉久太郎が絡んでくるので、ジェットコースターの如く物語は展開する。
    登場人物の多さが難点だが、各々の知識に感心するのであまり気にならない。大倉さんには、この路線を続けてほしい。

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    2012年10月28日