大倉崇裕のレビュー一覧

  • オチケン!

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    久しぶりの大倉崇裕、スラスラ読める心地よい作品だった。
    ほんと、ジャンル不問の多才な人だなぁ。

    落語とミステリが近しい存在であるという論理に端を発し、すなわち名落語家は名探偵である、とする手腕はお見事。

    岸、中村、越智のオチケントリオのみならず、脇を固める一癖も二癖もある面々が小気味よく描かれている。
    これからの展開に期待大。

    75点(100点満点)。

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    2012年09月18日
  • 七度狐 落語シリーズ2

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    ※ちょっと辛口?

    陸の孤島、見たて殺人、安楽椅子探偵…全部大好物です、ありがとうございます( ^ ^ )

    本格好きには堪らない本格要素てんこ盛りで嬉しいな~、で終わりたいところですが、どっこい本格風にしては珍しい二時間サスペンスドラマのようなテイストです。良くも悪くもアッサリ。謎解きを楽しむ前に話の流れで犯人が分かります\(^o^)/キャー

    まず、殺人現場や死体の状態が、見たて以外の本格要素が無い。これだけの死体を並べておいて、見たてと分かりやすい動機だけでかなり引っ張る。これに似た話、浅○光彦のドラマで見たことあるような…な印象です。せっかく浅○光彦と違って陸の孤島っていう美味しい本格

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    2012年03月17日
  • 白戸修の事件簿

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    気が弱くて優しいっていうのが、僕の中で大好きな探偵像なんですが、この本もまさしくそんな感じでした。

    何故か練馬に行くと、いろんな事件に巻き込まれる主人公。
    友達が殺人事件に巻き込まれたり、バイトしてみたら違法だったり。
    そんな不幸体質なのに、人のために頑張る主人公は、カッコ良かったです。

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    2012年02月16日
  • 白戸修の事件簿

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    ネタバレ

    ドラマになるとかで、「犯人はたぶんあなたです!」みたいな
    予告が流れていて「そんな言い方って…」とおもしろそうだった
    ので買ってみました。

    この本には、そんなセリフは出てこなかったけど。
    続編の方なのかな?
    それともドラマオリジナル?

    本人は意図してないのに事件にドンドン巻き込まれていって、
    やめときゃいいのに放っておけなくて、そんなお人よしの白戸君が
    好きになりました。

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    2012年05月09日
  • 白戸修の事件簿

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     さくさくっと読める。自分の力では何もできなくて人の世話になってるばかりのくせにお人好しで人のことに首を突っ込みたがるのが腹立たしい白戸修。馬鹿なやつほどかわいいというかなぜか憎めない。読んでいてイライラするけど、ほのぼのもするお話。

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    2011年12月30日
  • オチケン!

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    大学の落語研究会を中心にしたミステリーもの。ミステリーだけど、人も死なないし、サークル間で起きる問題を落研の部員が解決する しかもほとんど、落語の話とつながっているという御都合主義は否めないが、こういう娯楽本としてはなかなかに読める。
    落語素人の俺にとっては、時そばといわれてどんなストーリーだったかなと、なかなかピンとこないのが悲しい。

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    2011年12月01日
  • 警官倶楽部

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    【二人の制服警官が悪徳宗教団体の裏金運搬車を襲撃した!だが、彼らは本物の警官ではなかった。鑑識、盗聴、銃撃など、本職顔負けの技を持つ警察愛好家サークルの一員だったのだ。ひたすらに警察と正義を愛する善良なオタクたちがなぜ強盗を!?さらに現金奪取直後、仲間の息子が誘拐されて…。ハートは本物より熱い異色の「警察」小説、ここに登場。 】

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    2011年10月08日
  • やさしい死神 落語シリーズ3

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    ネタバレ

    落語とうまく絡めてある謎が面白い。

    火村の「こんなグルグル回る家いるもんか」は「親子酒」から来ているのかな・・・。

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    2011年07月21日
  • 聖域

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    ある事故を境に山から離れ日々を過ごしていた
    主人公だが、かつての友の誘いで複雑な思いを
    抱えつつも3年振りに山へと戻る。

    数日後、その友が山で遭難したとの知らせが入る。

    彼は無事なのか、これは果たして事故なのか。

    事故にまつわる疑問を解きながら、己にかけた
    戒めも解いていく、山岳ミステリ&成長物語。


    個人的に、割と硬派なミステリを読んだのが
    久しぶりだったのもあってか、読み切るのに
    ややエネルギーを消耗した。

    大倉崇裕作品という事で漠然と抱いていた
    印象と違う雰囲気だったからかも知れない。


    事件の真相(というか動機)については、
    若干もやもやするものの、ストーリー構成は
    良かっ

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    2011年07月20日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    江戸落語には馴染みが薄いので、感情移入出来なかった。

    推理も無駄にややこしい。

    続編は読む気にはならないな。

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    2011年05月24日
  • 七度狐 落語シリーズ2

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     七度狐という話を知らなかったからか今ひとつ話に乗り切れなかった。山村で見立て殺人と言えば、岡山方面を思い出すが、この作品は静岡だけあって、ストーリーとテンポはそれほど重くない。ただ全ての謎が解けた時の読後感は重い。落語家も芸術家であろうし、その名がいかに重いものかはよくわかっているつもりなのだが・・・やはり短編のほうが面白かったかもと少し思ってしまったのが残念。面白くなかったわけでは決してない。本格らしくロジカルだったし。ただ犯人は予想の範疇だったのも付記しておこう。

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    2011年05月02日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    ネタバレ

     あくまでもフェアに犯人を問う表題作の他、サスペンス色横溢する逃亡劇、日常の謎の種明かしが思わぬ方向へ進む人情話、落語のオマージュといいながら、謎解きを十分楽しめるミステリー短編集になっている。ただ短いからこそというお話も多かった。落語で言うと強情灸かこんにゃく問答か。長い怪談話になった時、どうなるのか。シリーズ物だけに次の本が楽しみ。

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    2011年06月08日
  • 七度狐 落語シリーズ2

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    世襲とされる「古秋」の名をかけて落語合戦に挑む息子たちが、次々と「七度狐」の見立てで殺害されて・・・
    よくできてるけれど、ちょっとクドイかな。
    芸の為なら、なりふりかまわないって人は確かにいそうで、怖い。

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    2011年03月22日
  • 七度狐 落語シリーズ2

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    七度狐の、騙し七回を聴いてみたい。
    上方落語をあまり観に行く機会がないので、
    テレビで観たなあ、って感じしか無いけども。

    ミステリーとして面白く読みました。
    見立て殺人や、安楽椅子的な推理。
    でも、動機とか、人間関係とか、
    そうなるもんかなあ、って思ったりもしたけど。
    そもそも、そこまでしてしまう人が、
    賭けよう、とか思うのかな?とか。
    落語家の落語に対する姿勢みたいなのは、
    それぞれあるだろうけども。

    編集長の牧さん、切れ者ですが実際に上司だったら、ちょっとな。
    あの電話のやり取りはないよなあ、緑さんは頑張ってると思う。

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    2011年02月01日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    こんな洞察力があって、並外れた推理力を持ち、
    落語家さんの人望も厚い上司。
    この人に追いつけるんだろうか?と悩んでるけど、
    こんな人にはなかなかなれないよ、
    なんて違った感想を持ってしまいました。
    落語が絡んだミステリー連作、
    とはいえ雰囲気がまた違った連作で面白く読みました。
    まあ、落語好きなんで、きな臭い事柄や事件は、
    あんまりあって欲しく無いなあ、って感想も持っちゃいました。

    ただ、最後の解説噺は、
    了承済みだから載ってはいるんだろうけど、
    本人ではない人があれを書くのはありなのか?
    と不思議に思いました。

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    2011年01月29日
  • 警官倶楽部

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    〜ホンモノより熱い「警察」小説/鑑識、盗聴、銃撃戦…達人ぞろいのスーパーアマチュア集団!/スピーディで愉快で痛快なクライム・コメディ〜

    二人の“制服警官”が悪徳宗教団体の裏金運搬車を襲撃した! だが、彼らは本物の警官ではなかった。鑑識、盗聴、銃撃など、本職顔負けの技を持つ警察愛好家サークルの一員だったのだ。ひたすらに警察と正義を愛する善良なオタクたちがなぜ強盗を!? さらに現金奪取直後、仲間の息子が誘拐されて……。ハートは本物より熱い異色の「警察」小説、ここに登場!

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    2010年11月30日
  • 白戸修の事件簿

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    巻きこまれ型の名探偵?白戸修を主人公とした連作ミステリ。何が起こっているのかわからず、一緒に巻きこまれていくので、当事者感覚でこちらも巻きこまれてしまう。白戸がお人好しなだけで終わらず、ちゃんと事件を解決し、それは決して気持ちの良い結末ばかりではないけれど、それでも「お人好し」の自分を肯定しているところが気持ちよい。

    収録作品
    「ツール&ストール」
    「サインペインター」
    「セイフティゾーン」
    「トラブルシューター」
    「ショップリフター」

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    2010年06月18日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    落語、ミステリィというキーワードだと、北村薫さんのシリーズをイメージしがちですが、こっちもなかなか。

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    2015年05月04日
  • 七度狐 落語シリーズ2

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    殺人事件に落語に過去に、いろいろ絡めてよく練られてる。
    でも目撃者役の性格がちょっとうざくて、その分テンポが落ちてる感じ。
    安楽椅子探偵風だとしても、真打の出番が遅すぎた。

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    2009年12月14日
  • 三人目の幽霊 落語シリーズ1

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    東京創元社の落語ミステリ、というと、どうしたって北村薫さんの『円紫師匠と私』シリーズが思い浮かんで比較してしまう(こちらは落語雑誌の編集長と新米編集者)
    先達があるからやりにくさはあったと思うが、落語と動機が上手く絡み合ってないかな…と思った次第。

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    2009年10月08日