木爾チレンのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ傑作。
「シリアルキラー」がテーマのアンソロジー。
テーマは過激だが、グロ要素は控えめ。内容としては各殺人鬼が「なぜ殺人鬼になったのか?」、「どういう気持ちで行為に及ぶのか?」等の内面の描写が細かく描写されており、短編集ながらに、それぞれの満足感は高い。
『シリアルキラーvs.殺し屋』 阿津川辰海
結末含めてパンチは少し弱いが、このシチュエーションがとにかく面白い。
『脳JILL』 木爾チレン
「ゴトン病」という言葉を初めて知った。
少しショッキングな内容だが、それ故にメッセージも大きい。
『テキストブック・キラー』 櫛木理宇
面白い。
直近に『死刑にいたる病』を読んだが、あの湿度感を短 -
Posted by ブクログ
著隣の芝は青い。他人の屋根は赤い。
いつの時代の誰の人生においても不変であるこの事実は、悲しいことに当人には到底受け入れられないものであり、気がついた時には手遅れであることが多い。
本書の登場人物達も例外ではなく、所謂「腐った」環境に身を置かれ続けた結果、自身の人生をも腐食させていく痛々しさが顕著に表現されており、彼女達の行く末に目が離せなかった。
平成レトロという言葉に傷つく世代になって久しいが、当時の流行や情景、はたまた教室の臭いまで思い出せるような時代描写は、色々な感情を呼び覚ましてくれる。
あの時の自分は誰かを羨んでいたのだろうか?そして誰かに殺したいほど羨まれていた?今となっては知る