私はだんだん氷になった

私はだんだん氷になった

1,760円 (税込)

8pt

冷たくて鋭い氷のペンと、熱くて甘い毒入りのインクで――。

木爾チレンが描き出す、少女たちのこの残酷な謎物語(ミステリー)はきっと、読む者の心に属性を超えて突き刺さり、その深みを掻き乱すだろう。
――綾辻行人
この小説は私の黒歴史であり、これからの黒歴史になるだろう。
――著者

辛い現実を生きられなかった少女たちが、誰にも言えない恋に縋ったゆえの、禁断の黒歴史ミステリ。

最愛の父は、エベレスト登頂間際で猛吹雪に巻き込まれ凍死した。学校では陰湿ないじめを受け、家に帰れば義父に性的暴力を振るわれる。氷織の唯一の生き甲斐はアイドル・四宮炭也の推し活だけだった。だが感染病流行によって推しのライブが中止になったことをきっかけに、氷織は推しの「なりきり」とのやりとりにのめり込むようになる。顔を見たこともない相手への恋――。それがすべての悲劇の始まりだった。

前作『みんな蛍を殺したかった』に引き続き、「女による女のためのR-18文学賞」優秀賞受賞者である著者が、少女たちのこころの中に巣くう澱みを鮮烈な感性で抉り出す。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    二見書房
  • ページ数
    280ページ
  • 電子版発売日
    2023年07月01日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    3MB

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私はだんだん氷になった のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    きなチレンさんの「みんな蛍を殺したかった」に続く黒歴史シリーズです。きなチレンさんは大好きな作家さんでサイン会にも参加したことがあるんです!
    今回はアイドルの推し活が次第にヒートアップした人など、、、私から見ても正直痛いなと思う人ばかりがでてきて、もう引き返すことは出来ないという感覚になっていきま

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    1人のアイドルを推した様々な人の話。
    現実と偽りの現実の中で生きがいを探し続けている話だが途中はなかなかの展開で。。

    でも、最後は現実世界で生きたいと強く思ったあたりで泣かされました。。最後の親子のシーンは良かった。。

    これは現実世界でもある話なんだろうと思う。

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    薄い膜が割れないように生きていた少女の頃とは違う、分厚い氷に覆われた私の心は今、どんな問いかけがあろうと傷つくことはない。(p.12)
    「ほらね」とでも言い出しそうな清々しい顔をして、適当な分量で作ったホットケーキを焼いてくれた。表面は美しい色をしていたけれど、裏側は焦げていて炭の味がした。あれはき

    0
    2024年08月19日

    Posted by ブクログ

    最高でした!!
    読み終わったあとの余韻が凄いです!
    点と点が全て繋がった時にそういうことか!と納得しました

    0
    2024年08月10日

    Posted by ブクログ

    父親を登山事故で亡くした氷織は義父から性的虐待を受け、家でも学校でも居場所がない。唯一の癒しは男性アイドルの炭也。ネットで、炭也のなりすましと疑似恋愛をする日々。

    同じ悲劇が繰り返されているから繋がった時気持ちいい。

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    黒歴史シリーズ。『みんな蛍を殺したかった』がイヤミスとして独特の読後感で、また読みたくなって購入。
    『みんな蛍を殺したかった』を読んでからこちらの作品を読むことを勧める。地続きでちょっとした関連があり、その部分の味が違ってくる。

    周りにも自分にも絶望した人たちが、運命のいたずらとも言える縁に振り回

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    途中までだいぶカオスだったけど、最後の方はスンッとおさまって、感動もんだった。
    読みやすかったです。

    0
    2025年02月27日

    Posted by ブクログ

    木爾チレンさんのこれまでに読んだ作品は、3冊でこれが4冊目になります。この作品を読む前に「みんな蛍を殺したかった」の作品を読むことをオススメします。木爾チレンさんは、若者向け作品が多く、内容も現代社会をテーマにしている作品が多いので、そういった方には特にオススメです。適度なボリュームで、6時間前後で

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    こちらも一気読み。
    前作「みんな蛍を殺したかった」よりも、更に、濃くて暗い病みな話しだった。
    他人から愛される為の、黒歴史。
    文字だけの、なりきりの、恋愛。
    運命と絡まって知る、現実。
    展開と繋がりに読み応えがあった。

    0
    2023年04月03日

    Posted by ブクログ

     コロナ禍を描く小説が増えてきた今、コロナ禍だからこそ生まれる小説もある。
    ネット社会、スクールカースト、コロナ、、、様々な社会問題を織り込みながら、そして読者の予想を裏切りながら、話は進んでいく。読み始めたら止まらなかった。

    0
    2022年12月08日

私はだんだん氷になった の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    二見書房
  • ページ数
    280ページ
  • 電子版発売日
    2023年07月01日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    3MB

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  • 【閲覧できる環境】
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