木爾チレンのレビュー一覧

  • 貴女。

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    初めて百合小説というジャンルを読みました。
    時代設定や環境の違い、人への想い方が表現の仕方で全く違う百合小説を感じました。

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    2025年04月09日
  • #ハッシュタグストーリー

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    言い回しとか関係なくダイレクトに伝わるものが多いと感じました。特に昨今の若者が感じるであろう不満、苦しみはそのまま表現されている。本を読み始めて間もない人、作品を理解するのが少し苦手だけど本に長戦したい人などには特にお勧めしたいです。

    逆に少し疑問に思った点は、漢字のあとにふりがななのか誤字なのか分からないものが数回ありました。
    例えば、「始まる」ではなく、「始はじまる」と
    このような書き方です。
    これのせいで少し本の世界から現実に引き戻された感じがあったのでこの評価です。

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    2025年03月01日
  • 貴女。

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    BLは読むけど、百合って読んだことがない、と思った時に見かけた本。

    シスターフッド的なものもあればカップルものあれば、叶わぬ恋もあれば、憧れ的なものもあり、様々なテイストだったけど、戦国時代を舞台にした作品は面白かったな。

    ただなんか、短編だから致し方ないかもしれないけど、自分のセクシャリティに向き合っていない感じはあって、そのせいか不自由さとか苦悩的な感じはなかったのが少し残念でした。

    2025.2.25
    43




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    2025年02月25日
  • 夏の匂いがする

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    短編集5篇
    女子の友情や一卵性双生児のような姉妹の愛、そういった瑞々しい感情を、痛々しいほど丁寧に描いていて心に響いてきた。

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    2025年02月24日
  • 貴女。

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    友情の好きと恋愛の好きの違いって難しいな。
    異性でも難しいのに同性ならなおさら。

    それぞれ違ったテイストの百合の物語で面白かった。

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    2025年02月17日
  • 夏の匂いがする

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    「瑠璃色を着ていた」
    「植物姉妹」
    「りかちゃんといづみちゃん」
    「溶けたらしぼんだ」
    「夏の匂いがする」
    木爾チレンさんの初期作品、五篇が収録された短編集。

    「溶けたらしぼんだ」は『女による女のためのR-18文学賞』優秀賞を受賞した作品。

    どの物語も瑞々しく、繊細で柔らかな感性を感じた。

    読みながら自分の高校生時代に心がタイムスリップする。
    学校指定のソックスにハルタの黒のローファー、ネクタイ制服。
    きっと誰もが自身の青春の一コマを思い出すはず。

    プールの塩素のニオイまで感じとれる中、彼女達のきらめきと痛みに想いを馳せた。

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    2025年02月13日
  • みんな蛍を殺したかった

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    ネタバレ

    キモオタキモオタと同級生からも家族からも邪険にされるのは不憫ではあるが、なかなかに文章から漂う人間性が気持ち悪い。
    ギャルの対応はいかにもな差別で極端だが、冷たく対応してしまう気持ちも分かる。
    蛍の駆け引きの話であったが、蛍を殺されてからキモオタの延長人生、そこまでして得たものはあったのか?
    美人は美人なりに苦労があるというが、復讐側にもまわって立ち振る舞いしやすいという、やはりメリットが強いではないか。

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    2025年01月31日
  • 私はだんだん氷になった

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    ネタバレ

    みんな蛍を殺したかったから繋がるところがあるので、蛍→氷で読んでもらうのがオススメ

    5人組国民的アイドルグループ『雹』の『四宮炭也』にちょっと笑っちゃった(笑)
    これって実はチレンさんが推してたんじゃないかな?
    推しの結婚報道とかかなりショッキングですもんね。
    違うかな(笑)

    エヴァとかアイドルとか現実に存在するのもがそのままとかそれっぽく出てくるんで、なんか不思議な感覚でした。

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    2025年01月20日
  • 夏の匂いがする

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    最近木爾チレンさんの小説にハマっていて、初期作品集ということで気になって読んでみた。
    初期作品なのにここまで仕上がってる話が書けてさすがだなあ。
    『植物人間』の話が1番好き。

    ご本人の解説も付いていて、気持ちも知ることができてとても良かった。

    2024.12.30(月)

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    2024年12月30日
  • みんな蛍を殺したかった

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    ずっと名前だけ知っていて読みたかった作品。
    やっと読めました。

    やっぱりこの人の作品はサラサラ読めるので脳死でひたすら文字を追うのが正解。ミステリーっちゃミステリーだけど、本格的なトリックやどんでん返しがあるわけでもない。一応伏線はところどころある。


    後味はよくないけれど、「めっちゃ胸糞!しんどい!!!」というほどでもないです。多分一週間後には忘れてる。でも木爾チレン作品はその気軽さがいいんだと思う。


    小説復帰勢には優しい本でした。
    また別作品も読もうど思う。

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    2024年12月23日
  • 夏の匂いがする

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    木爾 チレンさん、初読みでした。
    初期作品集ということで、いまのご本人からのコメントが各話に書かれており、こんな気持ちや思い入れがある作品なんだな〜と知れるのが良かった。作品の裏話を聞くのって楽しい。

    いずれも若い女の子同士の友情とか家族愛のようなものを描いていて、シスターフッドものの作品集。
    淡々とした文章と会話なのに、少女たちの心の揺れを瑞々しく描いていて、少女を卒業した身としては心の潤い成分を補給してもらった気分。

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    2024年12月17日
  • みんな蛍を殺したかった

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    ネタバレ

    読み終わって、こんなにイヤな気持ちになることはそうそうない。
    最後は栞と蛍の美談のように終わっているけれど、私には終始人の悪いところを切り取った小説に感じられました。

    コンプレックスに始まって、コンプレックスに終わっている。
    結局誰にも救いはないし……元気のない日には読めないですね。

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    2024年12月06日
  • 夏の匂いがする

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    木爾チレン
    すんごいよかったり
    うん〜?だったり
    なかなかおもしろい作家だと思ってる
    ので
    読んでみた

    結構よかった
    初期作品集と聞いたけど
    いやぜんぜんそんな感じしないぜ?
    最近書いたんやないんか?
    って思った

    白黒の話とか
    とてもいいと思う

    読み返したりはしないかもだけど
    端々で記憶に残るものがあった

    星は4つには届かない3つ

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    2024年10月24日
  • みんな蛍を殺したかった

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    後半の種明かしパートで、少し無理矢理感を感じてしまいました。ちょっとしたミステリーはありますが推測する程でもないです。個人的に性描写が少し苦手だった。

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    2024年10月24日
  • #ハッシュタグストーリー

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    よく使うSNSを題材にした物語、よく見ているYouTuberの名前が出てきたり。
    それぞれちゃんと面白かった。
    1番好きだったのは #ウルトラサッドアンドグレイトデストロイクラブ。
    ウルトラサッドなんてぶっ飛ばしちゃえばいいんだ。

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    2024年10月23日
  • みんな蛍を殺したかった

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    ネタバレ

    東京から京都の高校に転校してきた美女・蛍。
    電車への飛び込み事故で蛍が亡くなったシーンから始まる。
    彼女は、顔の火傷により喋れない栞、オンラインゲームでのコイビトがいる桜、亡くなった双子の姉の分も食事をさせられる雪、3人のいわゆるオタクが所属している生物部へ入部する。
    自身もオタクであると公言しており、3人の部員とそれぞれ仲良くなっていく蛍だが…。

    読後感が悪い。
    今回も伏線回収は素晴らしかったけど、前回読んだ「神に愛されていた」に対して性的な表現が多くて読み進めるのに気が重くなる部分もしばしば。主に性欲の強い桜のパート。
    あとは、オタクと一括りにしてそれぞれの一番大切なものを奪おうとする蛍

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    2024年09月22日
  • みんな蛍を殺したかった

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    ネタバレ

    みんなの悩みやドロっとした感情が丁寧に描かれている。蛍が生物部のメンバーに関わっていくうちに、彼女たちの中で満たされる部分があると共に、ジワジワと侵されていく部分もあって、最終的にはマイナスな感情が爆発する様子が、人間らしくて共感した。
    蛍の感情は終盤まであまり分かっていなかったけど、生物部のメンバーから嫌がられる部分がちゃんと蛍自身にあって、勘違いがあった訳ではなかったので良かった。
    唯一まっすぐに蛍のことを信頼していた主人公が、一番悲しい終わりを迎えたのが、本人が望んだこととはいえ辛かった。

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    2024年09月22日
  • みんな蛍を殺したかった

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    スクールカースト底辺の生物部にやってきた上位の蛍が儚く散る話。生物部3人の目線で語られる蛍、薄気味悪く腹の内にドス黒い物が溜まっていき、これがどう絡まり進んでいくのか読む手が止まらない。え、まだ?まだある?これよりも?とどんどん更新される。

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    2024年09月13日
  • #ハッシュタグストーリー

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    タイトルに“#(ハッシュタグ)”を入れてる辺りが現代っぽい。SNSと人間関係の話。

    SNSはめちゃくちゃ便利だけど、同時にめちゃくちゃ怖く感じた。

    四話目の“#ファインダー越しの私の世界”で「『花束みたいな恋をした』みたいな話だなぁ」と思いながら読んでたら、作中にタイトル出てきて発叫した。(まさに5日前に観たばっかだった)

    ウルトラサッドアンドグレイトデストロイクラブ

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    2024年07月09日
  • 私はだんだん氷になった

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    「みんな蛍を〜」から読んだ方がいいと聞いていたけど、その通りでした。読んでなくても支障はないけれど、世界観が繋がってます。

    黒歴史すぎて(あとはオタク文化の専門用語多すぎて)、読むのがしんどすぎました。
    が、ラストは良かった。

    読み終わってここの感想を読むまで全く気づかなかったのですが、登場人物に某国民的アイドルグループをなぞってるらしく、どんな扱われ方であれファンとしては嫌な気持ちになるんじゃないかな。

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    2024年05月05日