木爾チレンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある理由で声を発せなくなってしまった氷織、
そんな氷織の心を優しく溶かしてくれたのがあるアイドルの存在・・・しかし・・・。
最初は”推し活”や、”なりきり”といった世界が未知だった私は戸惑いと驚きがありました。
登場人物が様々な闇(氷)をかかえており、読んでいて苦しくなりつつも、
それぞれの最後にはどんな形であれ心の氷が溶けていってくれたと思いたいです。
今作もミステリー要素がありつつ、とても読みやすい文章の構成でスラスラと一気読みができる作品です。
また前作の「みんな蛍を~」に登場する小説や人物が登場した時はなんとも言えない嬉しさがありました。
この小説を通して新しい世界を知ることができまし -
Posted by ブクログ
推しにのめり込む女性の心情を巧みに描いているように感じました。推しにのめり込む作品ですと、「推し、燃ゆ。」などが有名ですが、本作はもっとニッチで現代的な作品であると感じました。
主人公はとある女子高生で、些細なきっかけから仲良くなった、推しのアイドルのなりきりをしている人に恋するという、稀有な設定でした。
ここまでの設定でありながら、単純に恋愛ものとして昇華するのではなく、ミステリー要素を入れ、読者を楽しませる仕掛けがされていました。しかし、文体や演出の仕方、題材が若年層向け過ぎてイマイチ乗り切れなかったこともあり、評価としては星3くらいかなぁと。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2022/09/22リクエスト 1
同じ名前がいくつが出てきて、例のごとく途中から混乱して、相関図的なものを書いて読んだ。
氷織の父は、エベレスト登頂間際で凍死した。学校でいじめを受け、家で義父に性的暴力を受ける。
氷織の生き甲斐はアイドル・四宮炭也の推し活。
コロナで?ライブが中止になったことで、氷織は推しのなりきり、とのやりとりにはまる。
顔を見たこともない、なりきりへの恋愛疑似感情がどんどんヒートアップ。
様々な事情で、なりきりと一緒に住むことになり…
売れっ子vチューバーの顔を持っていた、なりきりは、なりきりが17歳だった頃、親友になりたかった女のコが自殺した家で、同じような方法で -
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