木爾チレンのレビュー一覧

  • 神に愛されていた

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    チレンさんの作品で一番好きかも!!!!
    なんだこれは…心が抉られる。
    けど、救われる。

    余韻もすごい…
    名作すぎる。
    ありがとうございます。

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    2025年12月14日
  • 二人一組になってください

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    このタイトル…(°▽°)
    絶対学生時代のトラウマ蘇るじゃん…(°▽°)
    …と、恐る恐る読み始めたところエンタメとして最高に面白かったし、なんならトラウマも克服できそうなので木爾チレン様には感謝しかありません(°▽°)

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    2025年12月14日
  • 神に愛されていた

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    どっ直球な本でした。
    本好きにはたまらない一冊だと思いました。
    こういうタイプの本で手元に残しておきたいと思う本は久しぶりでした。
    読み終わった後も熱を持っていて、魂が揺さぶられる感覚があります。
    読めたことが幸せでした。

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    2025年12月10日
  • 二人一組になってください

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    ネタバレ

    生徒たちの目線で多くの話が語られ、27人それぞれの人生があり、スラスラと読みやすかった。

    クラスでのカーストってどうして存在してしまうのだろう…と思うけど、学校だけではなくてどんな集団でもカーストって存在するよね。それが本当の友情のグループもあれば上部だけのグループだったりして、共感しながら読み進めた。無自覚のうちに、無意識のうちに人を追い込んで、苦しめて、自分にはそんな感覚がなくともその集団での暗黙のルールに押しつぶされる人がいて、当たり前が当たり前であってはいけないことの存在に気づく。

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    2025年12月08日
  • 哀を飲む

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    最近気になっている作家さん、木爾チレンさん。今回の短編集は、少し大人の恋愛小説。ときめいたりはしないのですが、文章一文一文から空虚な印象が伝わってきて、じんわりと胸に染み込みます。素敵な作品でした。

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    2025年12月08日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    ネタバレ

    「シリアルキラー」がテーマのアンソロジー。
    テーマは過激だが、グロ要素は控えめ。内容としては各殺人鬼が「なぜ殺人鬼になったのか?」、「どういう気持ちで行為に及ぶのか?」等の内面の描写が細かく描写されており、短編集ながらに、それぞれの満足感は高い。

    『シリアルキラーvs.殺し屋』 阿津川辰海
    結末含めてパンチは少し弱いが、このシチュエーションがとにかく面白い。

    『脳JILL』 木爾チレン
    「ゴトン病」という言葉を初めて知った。
    少しショッキングな内容だが、それ故にメッセージも大きい。

    『テキストブック・キラー』 櫛木理宇
    面白い。
    直近に『死刑にいたる病』を読んだが、あの湿度感を短編でも出

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    2025年12月07日
  • 神に愛されていた

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    ネタバレ

    思っていたよりもずっと楽しく、夢中で読みました。
    言動について、発した側の思いと受け取った側の印象がこんなにも異なるのだと悲しくなりました。私も気をつけなくてはいけないと自戒の念を持ちました。
    木爾チレンさんの名字が読めず検索したところ、木爾チレンさんとご主人がこちらの作品について対談している動画があり拝見しました。そちらの動画とこの作品とで、今まで漠然と持っていた作家という職業への印象がガラリと変わりました。気づかせていただき、ありがとうございます。これからも大切に作品に接していきたいです。
    サリエリ、気が付きませんでした笑

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    2025年12月05日
  • 神に愛されていた

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    一人の作家とその作品を愛した女性のストーリーです。作家が作品を生み出す大変さを垣間見ることができました。
    初めて読んだ作家さんだったのですが、とても好きになりました。ほかの作品も読んでみたいです。

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    2025年11月29日
  • 静電気と、未夜子の無意識

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    すごい素敵
    共感
    どんどん続きが読みたくなる
    好きな男の子と好きになってくれる男の子の正反対な描写が好き

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    2025年11月29日
  • 静電気と、未夜子の無意識

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    恋とは無意識に支配されることなのだと思う。
    かみなりにうたれるのは怖いけど、かみなりの光は綺麗だと思う。あの衝撃を私が受けたようにあなたにも受けて欲しいのに、わたしはかみなりでなく静電気。パチッとなるだけ。目には見えないし、ほんの少し触れ合うことでしか感じられない。人を好きになるのは痛みも感じるのだ。
    初めての恋。ただひたすら突っ走る未夜子。頭も弱く顔しか取り柄もないけれど、そんな姿がとても愛おしい。

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    2025年11月29日
  • 神に愛されていた

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    なにもかも知らないことは強い。なにもかもを知っているより、ずっとずっと強い。
    夢があれば、いつだって、どんな状況だって、抜け出せるから。
    もしかしたら人は、愛を受け取ってから、誰かを愛し始めるのかもしれない。
    才能にはね、果てがあるのよ。その果てに辿りついたときからが、勝負なの。
    私はいままで、何にしがみついていたんだろう。なんて狭く暗い世界で生きていたんだろう。
    闇の中にこそ本物の、救いの光がある。
    希望と絶望はセットです。
    いちばんは、自分自身から愛されたかった。
    物語を読む意味はふたつ。希望の物語を読み、陽だまりの中にいるように、心があたたかくなること。そして、絶望の物語を読み、その渦中

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    2025年12月01日
  • 神に愛されていた

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    好き嫌いは分かれそうですが、チレンさんの飾りっ気のない文体に、本書で虜になりました。読書を始めて日が浅いので、一冊読むのに時間が掛かってしまうのですが、本書は続きが気になって1日で読んでしまいました。2人の天才女性作家の物語を通して、愛について改めて考える機会になりました。それは恋人に対してだけでなく、両親や友人に対しても、きちんと受け取られる形で渡していかないと虚しいなと思いました。

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    2025年11月27日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    ちょっと怖い系は苦手だったのですが、木爾チレンさん目的で購入。

    シリアルキラーという言葉を初めて知りました。
    色んな所に普通に潜んでいると思うとぞっとしますが、その物語の人物たちにも背景があり、ルールがあり、そう思うと納得する部分もあって、この世界の色んな対局な事って紙一重とか裏表って言われてるけど、本当にそうだなって。

    心理戦がある作品があったりしてとても面白かったし、どの作品も良かったですが特に木爾チレンさんの作品はとても良かったです。

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    2025年11月26日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    ネタバレ

    5人の作家さんによる、短編集なのですが、
    あまり短編集って好んで読まないんですけど、
    好きな作家さんが多かったので、買ってみました。
    読み終わった最初の感想としては、
    どれもが圧巻の作品でした。
    流石、今話題の作家さんたちだな、という印象です。
    一気読みしました。
    ページをめくる手が止まらなかったです
    個人的にはチレンさんの脳JILLが一番好きですね
    元々チレンさんの作品どれもすごく好きなんですけど、
    次はこう来たか、!!という圧巻の出来でした。
    チレンさん、次の本も待ってます

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    2025年11月24日
  • 神に愛されていた

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    ネタバレ

    木爾チレン氏の小説は初めてでした。
    ふたりの対照的な女性作家が主人公になりますが、病弱で入退院を繰り返していた天音は冴理の小説で勇気づけられ、元気になり、憧れの冴理に近づきたいと、同じ高校、大学に進みます。
    しかし、近づけば近づくほど緊張で、思ってもみないことを言ってしまったり、余計なことをしてしまったり。。
    私もその気持ちが分かります。
    そうしたことで、冴理は目の前に現れた後輩であり、天才的な小説家を自分以上の才能を持つ女性に畏怖、妬み、嫉妬心を持つようになります。
    友だちであれば近づいて交流することも可能だったでしょうが、同じ小説家として、徐々に自信をなくして嫉妬から殺意に変わるほど、苦し

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    2025年11月24日
  • 哀を飲む

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    愛を失った時、自分は愛される存在ではないと知った時、色々な愛が自分の手からこぼれ落ちた時の哀しみ。
    それ私の舌を通って喉を通り私の中を巡る。私の中を通ってゆっくりと時間をかけて排出される。どんな哀も、私の中にとどまり続けることは無い。
    だから、今だけは哀しみを美味しく召し上がれ。

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    2025年11月23日
  • 神に愛されていた

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     作家の光と影を描く木爾チレン氏の本書は、創作の背後に潜む痛みと矛盾を、平易でありながら情感豊かな文体で描き出した作品である。
    若くして才能を認められた女性作家・冴理と天音は、貧困や病を抱えながら筆一本で道を切り開き、互いを敬意と羨望の入り混じった眼差しで見つめ合う。しかし「書ける/書けない」「期待される/応えられない」という葛藤は次第に嫉妬と焦燥を生み、二人の道筋を大きく分かつことになる。視点が切り替わるたびに明暗が交錯し、才能への羨望が狂気へと変わる過程は、凄惨さと同時に奇妙な美しさを帯びて胸に迫る。
     文庫版あとがきと町田そのこ氏による解説も、創作の業と救済というテーマを立体的に照らし出

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    2025年11月22日
  • 二人一組になってください

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    あなたは、「二人一組になってください」と指示されたら、どのように相手を選ぶでしょうか?

    『二人一組』で何かをする、学校では思った以上にそのような機会は多かったように思います。これが、教室での授業だとしたら、隣席同士、前後席同士という組み合わせが自然でしょう。しかし、誰もが席から離れて集まる体育の授業では、そういうわけにはいきません。そんな時、実際の指示を出す教師はどのように考えているのでしょうか?

     『体育の時間は特に、準備体操があるんだから、生徒を二人一組にさせることなんて、ごく当たり前のことでしょう…だっとら、仲がいいもの同士で組ませてあげようという、配慮ですよ、配慮』

    一見、『仲が

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    2025年11月22日
  • 神に愛されていた

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    ネタバレ

    女の嫉妬をリアルに描かれている。
    自分より顔の可愛い子、スタイルのいい子、男の子からモテる子、好かれている子
    どうしても自分と比べて、自分よりも優れているところを見てしまう。
    殺したいとまでは思ったことがないが、いなければよかったと思うことはある。
    自分がいなくなればいいとも思ったことがあります。

    言われるまでもなく、「神に愛されていた」は闇の小説です。
    私は闇の小説を読むことで自分と同じ気持ちの人がいることに救われます。

    素敵な作品をありがとうございます。

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    2025年11月21日
  • 神に愛されていた

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    作家の苦悩を題材に光と闇が交差する物語。

    なぜかスラスラと気持ちよく読めてしまう不思議な一冊。
    この‘’不思議‘’は、あとがきを読むと解明できた。この「なぜかスラスラと読めてしまう」現象は著者である木爾チレン先生の特徴らしい。私は今年の初め頃から読書の沼にハマった、まだまだひよっこの読書初心者だ。恥ずかしいことに語彙も多くないため、知らない単語や見たことすらない漢字を見つける度に、読む手を止め、スマホに持ち替えて検索をしている。思えば、本作は圧倒的にそのスマホの出番が少なかった。これは意図したものだとあとがきには書かれており、そのせいで著者の本は「若者向け」だと言われ、その事に悔しさを憶えた

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    2025年11月20日