木爾チレンのレビュー一覧

  • 神に愛されていた
    立場によって見え方は人それぞれ全く変わってしまう。本を読んでいて既に何度思い知らされたことか。
    それでもまた、この本にそんな事実を突きつけられてしまいました。

    例えば、天才が出てくるからタイトルは「神に愛されていた」だなんてどうなのかなと読む前の何も知らないときには思っていたんですが、段々と、ここ...続きを読む
  • 神に愛されていた
     なんて切なく優しさに溢れた物語なんだろう。2人の天才作家、冴理と天音の物語がそれぞれの章で綴られていくわけだが、冴理の章を読み終え、天音の章を読むと、今まで自分が描いていた事実が一変し、なんで、どうしてと、もどかしく思わずにはいられなかった。

     天才作家、冴理は人気絶頂期の中、突然筆を絶ってしま...続きを読む
  • #ハッシュタグストーリー
    「人の記憶はいつだって断片的だ。誰もが同じシーンばかり覚えていられるわけじゃない。ー略ーでも、だからこそ、だろうか。南条は和田に、あの日々のことを覚えていてほしかった。」
  • 神に愛されていた
    読みやすくて一気読み!
    著者が「私はこの小説がとても好きだ」と、あとがきで書かれてたけど、私も好きだった〜\♡︎/
    せつないけど、面白かった!

    羨望、嫉妬、焦り、、才能ある若い二人の女性作家をめぐる愛憎劇。
    物語を生み出すって、ほんとに身を削るほど大変な事なんだろうな。

    物語は前半は冴理の視...続きを読む
  • みんな蛍を殺したかった
     久し振りに「すごい小説を読んだ‼️」という思いが生じた。前半の蛍と仲良くなりつつも何か不穏の前触れのようなものを感じさせる展開と、後半の吐き気がするほど嫌な話なのに続きが気になって頁を捲る手が止まらない展開という構成が面白かった。「結局誰も幸せにならなかったのか。」と思いつつ、「でも栞(本当は蛍)...続きを読む
  • 神に愛されていた
    すごく面白かった。
    前半が冴理パート、後半が天音パートになっているのだが、個人的には天音パートでギアが入り一気に読み、時には感情移入し泣きそうになりながら読んだ。天音がちゃんと冴理にちゃんと気持ちを伝えていたら。。自己完結せずちゃんと相談していたら。。そう思わずにはいられない。
  • 殺戮の天使 UNTIL DEATH DO THEM PART
    アニメ見て一目惚れして本まで買っちゃいましたが、アニメとは違い文章なので私には理解しやすかったです。
    何度も読み直したいくらい面白いと思います。ゲームも機会があれば挑戦したいです。
  • みんな蛍を殺したかった
    誰も幸せになれなかった。

    10代の頃の誰かと比べていなければ自分を保てなかった感情が醜くもがき苦しむ様が怒涛のように押し寄せる。

    美しくてもそうでなくてもバランスが取れなくなるのだろう。
    どこに正しさがあるのかわからなくて誰かの正解を自分の正解にしてしまうのだろう。

    汚いと思った何かを排除しな...続きを読む
  • 神に愛されていた
    文字が、こんなにも色鮮やかだなんて、私は知らなかった
    黒いだけなんて思い違いも甚だしかった

    この下りを読んだだけで心が震えました
    本好きにはアート好きが多い理由が分かった気がします

    もっと世に知れ渡って欲しい作品です

  • 神に愛されていた
    小説に限らず、何かを創造して世に送り出す仕事をしている人は、こんな風に身を削りながら作品を創り上げているんだろうな。
    『最終楽章』を読んだ時の衝撃が凄かった。
    ぜひまた読み返したい。
  • 神に愛されていた
    装丁とタイトルが気になり、何となく手に取って面白そうだから読み始めました。

    詩的な流れるような文体がそうさせるのか、手を止めることなく一気に読み終えました。

    帯に「女にだけわかる狂気」とあるように、二人の女性作家の嫉妬や狂気が描かれますが、女性向けの小説ということでもなく、物を創り出す仕事をして...続きを読む
  • 神に愛されていた

    またすぐに読みます。

    本って良いなって思いました。ここ数年、本を読むことがなかったのですが、またたくさん読みたいって思いました。きっと、拾い損ねているところもあるので、すぐもう一度読み返したいです。でも、しばらくはこの余韻に浸っていたいとも。読みおわってすぐなので興奮状態で書いてしまい、レビューになっていなくてすみません...続きを読む
  • 本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー
    ショートショートと帯には書いてるけど、短編小説が多め。僕の分類の中では。

    Twitterは文字のSNSということもあり、好きだし、よく見ている。何人かの著者はフォローもしていた。

    同じ時代を生き、同じ東京という町に住み、同じアプリを使いながらも、知らないことだらけ。テーマは『キラキラした東京とそ...続きを読む
  • 殺戮の天使 UNTIL DEATH DO THEM PART
    アニメを見てここに行き着きました。
    アニメではカットされていたことがところどころ
    書かれているので飽きずに読めています。
    破綻している所が一巻ではなく、読みにくい
    ような描写も少ない(というかほとんどない)ので
    アニメ、漫画が好きな方は少し量は多いものの
    読むことをおすすめします。
  • 殺戮の天使 UNTIL DEATH DO THEM PART
    ゲーム実況プレイを視聴しどハマりしました。 小説となると心理描写も多いため、読んでいて楽しいです。 登場人物の癖が強すぎる余り、殺人鬼ザックが比較的まともに見えてしまうあたりも狂ってますね(笑) ゲームが下手くそ過ぎる私ですが、読破したらチャレンジしてみたいです!
  • みんな蛍を殺したかった
    次世代のイヤミスという感じで、とても面白かったです。

    1章の後半から少しずつ登場人物の嫌悪感や不穏な空気が描かれ、この先どうなるのか、気にならずにはいられなくなり、ついつい一気読みしてしまいました。

    結末も胸がザワっとする感じがありつつも、どこか光が見えるような結末で、とても素晴らしかったです。...続きを読む
  • みんな蛍を殺したかった

    すんごい

    最後まで読んでいけばいくほど胸が苦しくなっていくすごく素敵な作品
  • Just Be Friends.
    原曲が大好きで購入したものの、しばらく読み忘れていた作品です(笑)

    ハマっていた時期を懐かしみながら読みつつ、切なさに悲しくなりつつ…。

    何かをとるなら何かを捨てないといけない…なんて、大人になりかけの2人にとっては、とても残酷なことですよね。

    お互いに気持ちを尊重して傷つけ合うことなく別れた...続きを読む
  • 静電気と、未夜子の無意識。
    これが若者のリアル!…なんて風に言われるとまた全然違うんだけれど、きっとこんな風に掴めない女の子と関わって、掴めないままセックスして、掴めないまま何処かへ行ってしまって、たまに思い出してはとてつもなく恋しくなったりする。もしかしたら彼女の名前は未夜子だったのかもしれない。と、妄想をしては心を空虚にさ...続きを読む
  • みんな蛍を殺したかった
    あー、これは。。だれも幸せになれないやつでしたね。。結構しんどかった。出てくる子みんな境遇辛すぎ。
    キナチレンさんの作品て、終盤のたたみかけがすごくて、次!次!って一気に読みたくなるよね。