木爾チレンのレビュー一覧
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試し読み
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Posted by ブクログ
読みやすく、すらすらと読めた!物語はふたりの作家視点で進む。前半は冴理、後半は天音。
文章がここまでカラフルなこと、知らなかった。私も小説に出会うまで小説は白い紙に黒い文字がひたすら並んでいるだけだと思っていた。だけど私にとって読書は文字を追うというより映像が文章化されたものを読み込んでいるようなものだ。書くのが好きなはずなのに、読むのか好きなはすなのに書けない読めない。それってすごく辛い。こんな痛みをここまでわかりやすく書いたものを私は初めて読んだ。私はやっぱりチレン先生好きだな。
何者かになりたくて、自分にしか生み出せないものが生み出したい。そういう気持ちはずっとあって、だけど立ち止まって -
Posted by ブクログ
2025.12.17 ★4.0
女子校の卒業式の日に起こるデスゲーム。
SFと言えばそれまでだが、唐突感が否めない。
いじめる者、いじめられる者はもちろん、真ん中のどちらにも属さない中間層の生徒たちまでしっかりと書かれていて読み応えがあった。
ラストのオチに当たる部分はありきたりだったので残念。
↓↓↓内容↓↓↓
「このクラスには『いじめ』がありました。それは赦されるべきことではないし、いじめをした人間は死刑になるべきです」
とある女子高の卒業式直前、担任教師による【特別授業(ゲーム)】が始まった。突如開始されたデスゲームに27人全員が半信半疑だったが、余った生徒は左胸のコサージ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「うっとりするほどの(悪)」
「どの殺人鬼を好きになる?」
帯にある通り「魅惑的な殺人鬼たち」
とても扇情的で魅力的です。
短編なのに起承転結サクッと読めて
どの作品にもモヤッと感がない。
こんな短編集は初めてです。(普段はあまり手に取りません)
「シリアルキラーVS殺し屋」阿津川辰海
武闘派のアクション満載な物語を想像させる
タイトルだけど、いつの間にかシリアルキラーに
心惹かれ応援してました。
「脳JILL」木爾チレン
読んでいる最中、無意識に顔がにやけていました。
5作品の中で最もゾクゾクして好きです。
「テキストブック・キラー」櫛木理宇
もう誰がなんて言っても安心し -
Posted by ブクログ
人殺し日和
シリアルキラーのアンソロジー。
シリアルキラーvs殺し屋 阿津川辰海
過去にも登場した綺羅が再登場。シリーズ化していくとは思っていなかったが、登場人物は魅力的。
依頼を受けてターゲットを尾行していたところトラブルに見舞われ・・・。
ミッシングリンクをテーマにしているが、シリアルキラー側からのヒントが少なく難解。シリアルキラーの殺害ルールがわかってからは衝撃。
綺羅はこれからどの様に生きていくのか。
そして殺し屋とシリアルキラーの生き様が明らかに違うという事も作者の素晴らしい推察だと思う(よくミステリーでは一緒くたにされている事が多い印象がある)。こういった整理されている部分も彼の