木爾チレンのレビュー一覧

  • 静電気と、未夜子の無意識。

    Posted by ブクログ

    これが若者のリアル!…なんて風に言われるとまた全然違うんだけれど、きっとこんな風に掴めない女の子と関わって、掴めないままセックスして、掴めないまま何処かへ行ってしまって、たまに思い出してはとてつもなく恋しくなったりする。もしかしたら彼女の名前は未夜子だったのかもしれない。と、妄想をしては心を空虚にさせて哀しみを膨らませる。僕がとてつもなく空虚になった小説、誰も参考にならないレビューを此処に残す。

    0
    2012年09月01日
  • 二人一組になってください

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    木爾チレンさんの作品をはじめて読んだのですが、あまりにも再現性や解像度が高くてこわかったです
    この作品はとてもテンポが良く、人の黒い部分が見えましたが、正確に言えばクラスの関係性が明らかになった感じで好きです
    いじめってここまで過激なものなんだとびっくりしたとともに、今作に限っては対処する側もなかなかですね笑
    いじめの対処ってなぜここまで解決しないのでしょうね

    0
    2026年02月19日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    あとがきによると、この小説は映画『アマデウス』へのオマージュとして書かれた作品だそうです。

    作家の東山冴理と白川天音。

    それぞれが語るお互いへの思い、嫉妬と憧れが入り乱れた様子に、わかるような気持ちもあり、夢中になって読みました。

    前半と後半では、白川天音の印象がガラリと変わり、思い込みは怖いなと思いました。同じ台詞が心情を知ることで、ここまで意味合いが変わるのかと驚きました。

    あとがきと町田そのこさんの解説を読んで、小説を書くことが仕事になる大変さは、読者の私が思っているよりもずっと大変なことだとわかりました。

    「才能を信じて生きた、ふたりの女性作家の光と陰」が描かれた傑作でした。

    0
    2026年02月19日
  • 5分後に、虚しい人生。 本当に欲しかったものは、もう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    木爾チレン先生目当てで購入したアンソロジー。
    サクッと読めて今っぽいのに、不思議な感覚が胸に残る短編集。これが虚無感か。でもなんかいい。
    タワマン文学、Twitter文学といわれるようなお話も。私も東京の大学にかつて居て、色んな思いがあるので分かるところがいっぱいあります。
    作家さんの紹介が各作品の前についているんですが、面白〜と思っていたら翻弄されました。え?そうなの?ほんと?
    だいたいが名前は知っているけどはじめて読む作家さんだったのですが、面白かった。麻布競馬場さん、読みます。

    0
    2026年02月19日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    物語が著者である木爾チレンさんと重なった。
    落ちている時に読むと救われる作品になるかもしれない。
    妬みって、妬んでいる相手のことよりもそう思ってしまう自分のことを嫌いになってしまうから辛い。その辛さや痛みが書かれていると思う。

    0
    2026年02月18日
  • 哀を飲む

    Posted by ブクログ

    短編集は苦手ジャンルだったけどこちらの作品は読みやすかった。
    『性と生』なのが良かったのかもしれない。メンヘラ過ぎて共感しにくかった

    0
    2026年02月15日
  • 二人一組になってください

    Posted by ブクログ

    女性の世界は生きづらいと感じた。カースト恐ろしい、ていうか女性怖い。そういう生々しい部分が見れて意外とおもしろかった。

    0
    2026年02月15日
  • #ハッシュタグストーリー

    Posted by ブクログ

    タイトルとぶんちゃん( #柿原朋哉 さん)の作品が収められているということで購入!

    現代を生きるちょうど20代くらいには頷ける話ばかり!
    こんなことあったよな〜とか今もたまに懐かしく思うこととか、いっぱい描かれていたなって思いました。

    最終エピソードの中の一文、「昨日のわたしは恋のはじめ方すら知らなかったのに、今は恋の全てを知っていた。」が良かったなぁ…
    熱を帯びる感じとか、恋し始める時ってこんなだよね…!とわくわくした。
    今の中高生というよりはアラサー前後にはどストライクな一冊。

    0
    2026年02月15日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    隣の芝は青く見えるが現れてるなーって感じた面白かった!!
    尊敬とか憧れとか嫉妬の感情は自分にもあるし、その感情を持つことは悪いことじゃないと思うけど、その感情をどう扱うかが重要だと思った
    自分の頭の中で考えるだけじゃ相手のことを理解できないし、間違ってるかもしれないから、人を理解したい時は頭じゃなくて会話や接する中で理解したいとおもった(՞ ܸ. .ܸ ՞)"

    0
    2026年02月13日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    なんとも読んでいて苦しい物語であった。登場人物の誰もが神に愛されていながらそのことに気づけていないような気がした。
    ただ、命を賭けられるような大切な何かを持っている登場人物達を羨ましく思った。
    私は本が大好きで本に救われここまで生きていると思う。文を紡ぎ、登場人物に命を吹き込んでいる小説家の方々を改めて尊敬する作品だった。

    0
    2026年02月04日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    話題の作家さんで気になっていて、この作品が初でした。凄い。もう1ページ目から面白い。そして読みやすくて一気に読んでしまった。あとがきで読者に伝わりやすい言葉を心掛けていると書いてある通り、読みやすくて繊細で綺麗な文章だった。
    明るい話ではないはずなのに、淡々と進み上がり下がりが激しくない為か暗くなり過ぎなくて頭にスッと入ってくる。
    視点の変化で悪人だと思っていた相手が善人になる。良くある設定なのに何故か嫌な感じがなく受け入れられる。
    そして作家という立場で味わう苦痛や絶望感を描いてある為、興味深さもあり感動した…。
    この作品は本編と共にあとがきや解説も含め凄く良い作品だった。

    0
    2026年02月03日
  • 二人一組になってください

    Posted by ブクログ

    エンタメとしてとても楽しめた!
    設定的に無理があるような…と感じる部分も無かったわけではないけど、最初から引き込まれてどんどん読め進められ、最後まであっという間だった。
    付箋を貼るような箇所は無かった(素敵なフレーズや表現には付箋を貼る派)けど、“あっという間だった”と感じるほどの筆力はあっぱれ!
    「いじめ」って難しい。知らないふりも罪になるのは肯定するけど、じゃあ知ってしまったら何ができるんだろうか…?信じられる大人もいない状況では子どもには難題すぎる。だからこそ、いじめた人間がちゃんと罰を受けて、その後はカウンセリングなりケアなりを受けるべきだと思う。人権がどうこうって守ってる場合じゃない

    0
    2026年02月03日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    冴理と天音
    お互いの小説家としての才能に向けられる
    感情表現が真逆

     冴理は天音を妬み
     天音は冴理を崇拝している

    それぞれの心のフィルターを通して見た
    相手の姿が真実の姿から歪められて
    見えていたのが悲劇

    神に愛されていたのは
    どちらだったのだろう

    絶望や苦しみは自分自身が高みに昇るための
    試練だから
    それを与えてくれる神様に
    愛されていない人などいないと思った

    0
    2026年02月03日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すごい読みやすくて綺麗な小説だった。
    無自覚に相手に決めつけてるのは母親譲りで自分もそうだったっぽい。
    感情表現が苦手な天音は、多分intpだww
    一方からの視点ともう一方で抱く感情が真逆になる構図気持ちがいい。

    0
    2026年01月31日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    「好きな人や好きなことほど視野が狭くなってのめり込んでしまう」ということを異なる視点から改めて知ることができた。
    しんどくなっても書き続けた2人は強いと思う。俺ならその舞台から降りちゃうなぁと思いながら読んでた。

    ただ、痛みを感じてでもその痛みを表現するのが一種の作家の仕事なのかとも感じた。

    0
    2026年01月30日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

     序盤で結末は想像できてしまったけど、この物語は結末ではなくてそこに至るまでの過程に価値がある。
     テーマは「作家の痛み」なのだろうけど、その痛みは氷だ。ヒビだらけの水晶のような氷だ。息を吹きかけたら崩れてしまう繊細な氷の球。
     だからこそページを捲るこちらの指先が冷たくなっていく。
     あとがきで「文学は難解であることの方がいいと思っていた」(意訳)と書かれていて、「ああ、この人は、この痛みをもっと生々しく、読む人の目を伏せさせる程の表現力で書けるんだろうな」と勝手に思った。
     でもそうしなかった。そうしてしまうと、この痛みは痛みとして読者に届かないから。だから割れかけの氷のように書いたんだろ

    0
    2026年01月29日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    著者があとがきでふれていたが、まさに練りに練られて、洗練されたわかりやすい文章で綴られていた。それでいて、伝えたい事が、ジンジンと響いてくる作品。
    若くして小説家デビューを果たした女流作家の東山冴里。彼女は注目され、話題作を出し続けるが、彼女の前に、その行手を阻むように、若くて才能ある作家が登場する。白川天音、冴里の大学、高校の、しかも同じ文芸部の後輩だった。
    自分から全てを、人気も男も奪っていく天音。二人の女流作家の行き着く先は。

    0
    2026年01月27日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    窪美澄さんと町田そのこさんガ帯のコメントという時点で、個人的には必読本。驚くような事実も飲み込む静かで綺麗な物語だった。

    0
    2026年01月25日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    作品を生み出す女性の、戸惑い、苦しみ、葛藤、焦り、妬み…。とにかく心情がリアルでとても感情移入した作品でした。
    同時に女性同士の想いのすれ違いが切なくもあり、悲しくもあり。
    「神に愛されていた」というタイトルが読む前と全て読んだ後では意味がまったく異なる感じがしました。
    それほど親しくない2人の関係性だからこそ生まれる悲しいすれ違いと、勘違いが重なっていて切ないお話でした。

    0
    2026年01月24日
  • みんな蛍を殺したかった

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    女子校のオタク部が舞台。カースト制度下位のオタク腐女子の中に、美少女の転校生が仲間に入れてと微笑んできた。その目的には、オタクに対する彼女の闇が。
    ただの学生ドラマかと思いきや、どろどろの裏切り、葛藤、愛情の飢え、欲望がめいいっぱい詰め込まれている。誰も幸せになれない。だが、みんな愛されたかっただけだと思うと、不快よりも切なさが残った。相手の苦しみは、想像だけではわからない。みんな、何かに苦しんでいる。

    0
    2026年01月22日