木爾チレンのレビュー一覧

  • 静電気と、未夜子の無意識。

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    読みながら浮かんできたのは渡辺あや脚本『ジョゼと虎と魚たち』で、たぶん木爾さんはこの作品が好きだと思う。言うなれば田辺聖子さんの『ジョゼ〜』という短編を渡辺あやさんが映画脚本にし、その影響を受けた木爾さんが自分に取り込んでさらに自分の中の物語の土台というか雛形にし小説にしていったような気がした。

    怖いものを好きな人と見たかったジョゼのような未夜子のカミナリ。僕は映画『ジョゼ』がとても好きなので勝手に夢想してしまった。亘という名前は恒夫を彷彿させるしツナ子はジョゼの祖母のようだ。

    0「未夜子と、格好よくてつまらない君達の夢。」の田辺睦夫は『メゾン・ド・ヒミコ』の岸本春彦の欄干にもたれている姿

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    2012年08月24日
  • 二人一組になってください

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    女子高生たちのデスゲーム
    無意識のいじめやスクールカースト、久々に聞くワードが出てきて学生ならではの人間関係諸々を思い出し、戻りたくないなぁ〜って気持ちになった。

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    2026年05月24日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    一口にシリアルキラーと言っても
    それぞれに特徴、拘り、譲れないポイントが
    あって各話新鮮に楽しめました。

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    2026年05月22日
  • 神に愛されていた

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    すごく読みやすい小説。小難しくなくて、シンプルでストレートな構成でテンポよくサラッと読める。小説が大好きで、小説家になった主人公冴理と圧倒的ビジュアルと物書きの才能を兼ね備えた天音の2人の視点から物語が描かれる。大好きな物語が書けなくなる苦悩や自分より人気の同業者に対する嫉妬、上手くいかない恋愛などの描写が面白かった。ただ、全て予測できてしまうストーリー展開かなとも思う。

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    2026年05月18日
  • 二人一組になってください

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    昭和生まれのスマホのない高校時代を過ごした私には、家にいる間は心が自由になれた。今の子達は大変。いつLINEで何を言われるか分からない。
    でも。共通しているのはビジュアル。スポーツ。頭の良さ。経験。でカーストが決まるということ。
    孤独は、カースト上位層でもある。大人になって分かる事だけど、今、中高生活を送る子達に、それに気がつく、教えてくれる本。
    結局は、自分の軸を持っているか。
    とはいえ、娘達のビジュアルは親が育てるしかないか…。改めて、美意識を育てる必要性を教えてくれた。

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    2026年05月14日
  • 哀を飲む

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    哀しみを飲み物になぞりながら様々な境遇の女性の生活を綴る短編集。全編を通して性に関する描写が多く、電車で読んでいると少し恥ずかしくなる。巻末に作者自身の解説がついていることは後から復習する上ではよいと感じた。

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    2026年05月09日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    シリアルキラーには信念や哲学、こだわりの条件やルールが決められており大変興味深かった。
    とても感情移入できる人物達ではなかったが、なぜシリアルキラーになっていったのか、怪物が生まれる過程がそれぞれ書かれており悲しい歴史にも触れられたような気がした。作家ごとにどこか魅力があり、異なるシリアルキラーをうまく書き分けていてアンソロジーならではの楽しみ方が味わえました。

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    2026年05月06日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    阿津川辰海 「シリアルキラーvs.殺し屋」
    木爾チレン  「脳JILL」
    櫛木理宇   「テキストブック・キラー」
    くわがきあゆ 「私の伴侶」
    結城真一郎 「ご乗車の際は」

    なにせ登場人物がシリアルキラー、どんな不幸な目に合っても自業自得と安心して読めた。
    チレンさんの華麗な殺人者のお話が面白かったな。
    櫛木さん、くわがきさんは、まあまたよくも絶妙に嫌な気分にさせるお話のことだ。(感心)
    生殺与奪の権というワード、某有名漫画を連想して仕方ありませんでした。
    タイトルと企画の勝利。

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    2026年05月05日
  • 二人一組になってください

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    ある女子校の卒業式直前に、担任教師により【特別授業】が始まった。二人一組になってください。誰とも組むことができなかった者は失格となります。
    失格とは死ぬことを意味していた。
    一軍、二軍、三軍とヒエラルヒーのような階層に分かれているが、果たして彼女達に本当の友達はいるのだろうか。
    読み物として、まあ面白いかな。

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    2026年05月02日
  • 二人一組になってください

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    私は読んでいて面白かった。
    それぞれの生徒がスクールカーストの中で自分の立ち位置を認識し不満を感じる者や満足している者などの心情が描かれていて面白かった。
    最終ゲームから最後にかけては意外な展開でした。
    個人的にそれぞれの死に方についてもっと解説があっても良かったのではと思った。

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    2026年04月27日
  • 神に愛されていた

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    あとがきに1番グッときた。プロの作家の世界を垣間見ることができた。才能と努力の両方が必要な世界で戦うことの厳しさと、それに伴って生まれる強い感情をこの小説を通して体験して、しんどい人生だけど強い意義も感じられる人生なのだなと思った。

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    2026年04月27日
  • 二人一組になってください

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    ネタバレ

    想像してたものと全く違っていたけど面白かった。
    ひとことで言えば、デスゲームなんだけども、一人に焦点が当たって、こんな子もいるかもなとか、こんな関係もあるかもなとか思えるものだった。
    最後に、時間が戻るとかそんなことが起こるのを期待したけど違ってた。その後があったのがよかった。
    留津ちゃんみたいな立場の子も、沢山いるのだろうなと思った。みんなで仲良くできるのがいいけれども、学校に限らず、優しい人の声は小さかったりするんだよなと常に思う。

    本の内容とはずれるけども、意地悪なことをしてきた人で教師を目指している人を知っている。大袈裟かもしれないけれども、人の痛みが分からない人が教師を目指すのかと

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    2026年04月25日
  • 二人一組になってください

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    女子高バトルロワイヤル。結構綺麗にさらっと終わった感じ。女の子の世界ならではの陰湿というかなんとも言えない不快感が過去の回想で出てきた。
    無意識の悪意による虐めは確かにあると思うし、登場人物それぞれの心情もなんかわかる気がする。
    結局このクラスの生徒たちは皆どこかで孤独なんだよなぁと思った。
    ただ、コサージュに仕掛けられた装置?が万能過ぎてちょっと強引感というかあれであっさり死ぬんだという感じ。

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    2026年04月20日
  • 神に愛されていた

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    前半は東山冴理視点で後半は白川天音視点で書かれている。
    天音の冴理に対する行いは身勝手?

    たとえものを書く才能があったとしても
    作家という職業は大変だとよく分かりました。
    冴理も天音もチレンさんご自身なのですね。
    平易な文体でちょっと怖くて面白かったです。

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    2026年04月20日
  • 二人一組になってください

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    ネタバレ

    中学生はこういうお話が好きなのかな…

    人が死にすぎる。なかなかグロいです。

    27人もいる女子生徒それぞれ、読み進めるにつれてキャラクターが見えてきたのはさすがだなと思った。

    いじめ防止という割に、制裁のデスゲームが行われるのは卒業式だし、色々と設定に?があった。

    ルールにある、特定の生徒をどう解釈するかも、うーん。
    一度組んだ相手と、再び組むことはできません。というしばりが後半にぐいぐいと効いてくる。

    こんな露骨なスクールカースト、高校生になっても、あるのかな。学校によるのかな。と昔を少し思い返しました。

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    2026年04月18日
  • 静電気と、未夜子の無意識

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    一目惚れのような、未夜子の言う"かみなり"に打たれるような恋愛をしたことがないので、あまり共感できなかった。
    あまりかっこよくなくて、猫背でブツブツ言いながら本を読む、セックスはしても彼女にしてくれないような男の何がいいのよ!!と思ってしまった。
    まあでも、叶わなかった恋愛って月日がたっても思い出したりするよねとも思った。
    長い年月をかけてそういう思い出がかさぶたになって剥がれ落ちて、でも奥の方で残ったりしててそうやって大人になっていくんだろうなと思ったりした。

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    2026年04月15日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    こういうアンソロジーの本を読むと、
    それぞれの作家さんの個性がより際立って
    面白いなあと感じる

    脳JILLが面白かった
    ご乗車の際は、にも近しいところがあるけど
    シリアルキラーは変なきっかけで
    殺すことに目覚めるし、その時の興奮が忘れられなくて、また次、また次、と止められなくなる
    ギャンブル依存症の人となんら変わりない
    それを脳汁で表現できるのとてもいいな、と感じた

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    2026年04月12日
  • 二人一組になってください

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    表紙からは想像できないぐらいの結構グロめのデスゲーム。でも現代のいじめの話とか色々繋がる部分があって面白かった。

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    2026年04月06日
  • 哀を飲む

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    装丁と哀を飲むって響きが綺麗だなと買ってみて、思ったより性描写が多いのと共感できない話が多くて、でもまぁこんな人たちもいるのかな〜って読み進めて、最後の話で、いやぁ流石にこんな人いないよな…もし居たら怖いなって、よく分からないような感情で読み終わりました。

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    2026年04月05日
  • 静電気と、未夜子の無意識

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    ネタバレ

    未夜子の気持ちは、誰もが1度は感じたことがあるような恋心だと思う。
    筆者のあとがきを読むとご本人と未夜子は重なっているようだが、恋に生きる女の子とすると誰にでも当てはまるような、切なくてキラキラした話だった。

    人との関わりの中での静電気という表現はなるほどと思った。
    静電気すら感じない人間同士の関わりは多々あるので、そういう刺激を受けた人というのは、何かしら自分に縁がある人ということなんだろう。

    これからの未夜子が幸せであってほしいな…という気持ちで読み終わった。
    不思議な小説だった。

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    2026年04月03日