木爾チレンのレビュー一覧
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チレンちゃんのデビュー作!!
チレンちゃんに「ちょっとあやちゃんに似てる女の子のお話なんだよ」と言われてすごく楽しみにしてたの。
もう初めっから痺れた。ほんと電波系。ぴりぴりって痺れる。
詩的で官能的でわけわからないのにわけわかっちゃう感じがもうたまらない、たまらないよ。
可愛くて、可愛いのが当たり前に育ってきた未夜子。かっこいい男の子としか付き合ったことないし、エッチばっかりしてレーズンみたいなチクビを持つ未夜子が恋したのはでかでかと名前入りのリュックサックを背負い、天文学の本を読むヘンテコな男の子、亘。無意識に読める、不器用な恋物語。
これみんなに読んでもらいたいなぁ。 -
Posted by ブクログ
読みながら浮かんできたのは渡辺あや脚本『ジョゼと虎と魚たち』で、たぶん木爾さんはこの作品が好きだと思う。言うなれば田辺聖子さんの『ジョゼ〜』という短編を渡辺あやさんが映画脚本にし、その影響を受けた木爾さんが自分に取り込んでさらに自分の中の物語の土台というか雛形にし小説にしていったような気がした。
怖いものを好きな人と見たかったジョゼのような未夜子のカミナリ。僕は映画『ジョゼ』がとても好きなので勝手に夢想してしまった。亘という名前は恒夫を彷彿させるしツナ子はジョゼの祖母のようだ。
0「未夜子と、格好よくてつまらない君達の夢。」の田辺睦夫は『メゾン・ド・ヒミコ』の岸本春彦の欄干にもたれている姿 -
Posted by ブクログ
女の子特有の、仲の良いだけで言い表せない共依存のような関係が描かれた5つの短編集。
若さ故の漠然とした虚無感、特別な関係への絶対的信頼とそれが崩れることへの恐怖、何気ない日常の尊さが、腑に落ちてくる文章で綴られている。
表紙の写真も本作の雰囲気と合っていて素敵だと思った。
・瑠璃色を着ていた
→周囲の仲良しごっことは一線を引いて、高校3年生の瑠璃とハリの話
・植物姉妹
→脳死状態となった白花と、その妹黒花の話
・りかちゃんといづみちゃん
→常人離れした美しさのりかちゃんと、それに憧れる泉の話
・溶けたらしぼんだ
→高校時代からずっと一緒だった栞とゆりが、卒業後ルームシェアをしている -
Posted by ブクログ
“殺人鬼”つながりでこの一冊。
阿津川辰海さん
木爾チレンさん
櫛木理宇さん
くわがきあゆさん
結城真一郎さん
という豪華執筆陣に惹かれて手に取りました。私にとってまるで福袋みたいでした。
流石どの話も面白い。そしてさくっと読めてしまう短話集。
この中で私が好きな話は阿津川辰海さんの『シリアルキラーvs.殺し屋』
古書店に勤める男を一ヶ月以内に殺して欲しい。という依頼を受けた殺し屋のお話。
あまり話すとネタバレになってしまうから話せないけれど、流れる空気感がチルい。殺人鬼と相対する空気感ではないの。緊迫してる場面のはずなのになぜか緩く感じてしまう。不思議な温度をもった物語でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ木爾チレンさんの長編は初だったが、題名に惹かれて購入。
女子高校生の一つのクラスで二人一組にならないと脱落していくデスゲームの話。女子特有のカーストだったたりこの人より自分は上の立場にいるみたいな描写を書くのが上手だなと思った。あとは人を羨む妬みだったり同性愛も描かれており単なる女子高校生のサバイバルというよりクラスメイトの一人一人に焦点を当てて章が分かれており描かれているので珍しかったが、それぞれの内情を知れて楽しむことができた。
いじめはされた側からするとした側と何もしない傍観者は変わらないんだなと改めて感じた。デスゲームの終わりを見届け一件落着だと思ったが、最後の最後でいじめはどこにでも