木爾チレンのレビュー一覧

  • 哀を飲む

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    ネタバレ

    著者も記載している通り、いわゆる「メンヘラ女子」
    (※若き女子の恋愛における情緒不安定さの意味とある。)が主人公の作品が多く、そういう感情なのか、と、登場人物の心に入り込むような感じがした。

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    人は、ひとりでいる時間が長いと、心が縮んでいく。誰のことも受け入れる必要がないから、心はひとり分でいいと、自分に言い聞かせて、どんどん小さくなる。

    糸川だけが、他人が遊びに来るような世界を持っていることに、私がどれだけ嫉妬しているか。
    私という人間は時々、いちばん好きな人に、うんと酷いことをしたがる。なぜだろう。淋しいからかも

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    2025年11月12日
  • 二人一組になってください

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    ネタバレ

    続きが気になって一気に読み終えた。
    序盤からいきなり一軍女子が死ぬこともなく、ある意味順当に三軍から死んでいく。
    このカースト的な部分と、それぞれの人間関係の丁寧さがリアリティを感じさせ良かった。
    スリリングさと、ある種の痛快さもあって、いじめというテーマを扱いつつここまで読みやすい本になっているのはとてもすごい。

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    2025年11月05日
  • 二人一組になってください

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    「二人一組になってください」
    本書を読み終えた今、この言葉が恐ろしく感じられる。

    いじめ問題は、どの学校にも存在する。
    近年はSNSの普及によって、いじめの形がより見えにくく、そして深刻化しているというニュースをよく目にする。
    では、いじめはどうしたらなくせるのだろうか。
    いじめだけでなく、学校や職場に存在する「カースト」のような序列構造も、人が集まる以上、避けられないのだろうか。

    本書は女子校を舞台に、「二人一組になれなかった生徒」に対し、コサージュの仕掛けが作動して制裁を与えるというデスゲームである。
    他のデスゲーム作品と同様に、極限状態では人間の本性がむき出しになる。
    特に、余裕のあ

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    2025年11月04日
  • 二人一組になってください

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    「二人一組になってください」学生時代はあんまり好きな言葉じゃなかったなーなんて思いながら購入しました。
    最初は、「登場人物が多くて覚えられないや」なんて思いましたが、それぞれに特徴があって個性的な人物ばかりだったので、意外と覚えます。
    よくあるスクールカースト。それぞれの思惑があって、ラストではなんとも言えない気分になってしまいました。
    映像ではよく見るストーリーだけど、文章にすると心理模写も相まって新鮮でした。

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    2025年10月31日
  • 二人一組になってください

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    タイトル通りの展開で話が淡々と進んでいく。グロいはずなのに表現や言い回しがあっさりしているのであまりグロさを感じなかった。ラストは予想通りでやっぱり続いていくんだなぁと思った。
    個人的には面白かったけど、もう少しコサージュや死に方の矛盾点がどうにかなればなぁ。

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    2025年10月30日
  • 二人一組になってください

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    ネタバレ

    最初はバイオレンスサスペンスで面白かったけど、途中は展開が同じパターンで続き、ちょっと気持ちが停滞。ルールがいまいち?な所があって、私がそこにいたら、みんな結局死ぬじゃん、って思いそう笑

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    2025年10月22日
  • 二人一組になってください

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    ネタバレ

    ・クラスカーストって、意識するしないに限らず、現実として必ずありますよね
    ・そして、基本的には自分がどのあたりに位置するのかって、主観的にも客観的にもわかっちゃうものでもある
    ・バトル・ロワイアルものが大好きなのですけど、このゲームのルールって複雑そうで実はシンプルでもあって、でも読んでて最初はその構造に気が付かなくって。
    ・その確信みたいなゲームの重要な攻略法が途中で明かされるのだけど、ちゃんとそれに気がついている人がいたり、まったく気がついてなくて死んじゃう人もいて、それもまたその人のカーストを考えるとそりゃそうだよなと思ったり。
    ・複雑な推理や頭脳戦みたいな展開があるわけではないから、全

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    2025年10月19日
  • 静電気と、未夜子の無意識

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    無意識に落ちた恋は未夜子にとって苦しいもので、亘は未夜子で未夜子は洋で、それぞれの気持ちが上手くいかない。無意識に嫌いになれたら楽なのに、それも難しい。亘によって初めて呼ばれた未夜子、名前の由来を考えてくれ、未来の夜って意味だと言われ初恋が終われそうな予感で終わり、未来が明るい感じで良かった。

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    2025年10月14日
  • 静電気と、未夜子の無意識

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    木爾チレンさんのデビュー作が文庫になったということで購入。
    ふわふわして終始曇り空の下を彷徨っているような物語で比較的好きな雰囲気ではあったけど、そこまで性表現を散りばめなくても良かったのにと思う。
    200ページ程度だし読みやすかったのは良かった。

    性描写は小説や映画で頻繁に出てくるけどなんか無理やり差し込んでいるものが多い気がしてもやもやする。

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    2025年09月27日
  • みんな蛍を殺したかった

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    ネタバレ

    ミステリー?すごく平易な文章と場面転換が早いのでサクサク読めました。全体に無理がある気がしましたがまぁライトに読めたからええか。

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    2025年09月12日
  • みんな蛍を殺したかった

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    非常に読みやすい文体で、ページ数もそこまで多くないので、スキマ時間にさくっと読めました。
    前半と後半で印象が変わったり、どんでん返しがあったりと、途中から一気読みでした。
    タイトルも取っつきやすく、若者も手に取りやすいという理由が分かりました。
    人物相関図を作っている有志の方が何人かいるようなので、読み終わってから見るといいかも。

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    2025年08月15日
  • 夏の匂いがする

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    毎日暑いですね〜
    毎日こう暑くちゃ嫌になっちゃいますね

    そんなとき、暑い夏にぴったりの表紙の本を見つけました
    木爾チレンさんの『夏の匂いがする』です


    JKがプールに足をつけて涼しそうですね〜

    OSの1Qさんも一緒に足をつけて涼しんでみようかな〜
    (OSはもちろんおじさんの略ね)


    あっ!だめか、、、
    OSの足はちょっと見苦しいか、、、
    すね毛が生えた足は表紙には映えないか、、、

    いや、待てよ!
    1Qさんの足ならギリいけるか
    アタシ、意外と足の毛は薄いのよ
    すねには生えているけど、ふくらはぎには生えてないのよ
    ツルっとしてキレイなのよ
    ワンチャンいけるか


    ま、最近の男の子は毛を剃

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    2025年08月13日
  • #ハッシュタグストーリー

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    木爾チレンさんの話がサブカルぶりまくってた私にブッ刺さりすぎて最後涙目。めっちゃよかった。本当にジョゼを知らない奴が映画好きとか言わんで欲しいわ

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    2025年07月30日
  • みんな蛍を殺したかった

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    読みやすく面白かった。
    なんとも悲しい物語でした。
    最後のホームレスが誰なのかは、ネタバレ見て分かりました。

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    2025年06月14日
  • みんな蛍を殺したかった

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    2007年、京都の女子校に転校してきた七瀬 蛍。誰もが羨むような美少女は生物部に入部する。そこは「オタク」と呼ばれる女子3人が集まる場所だった。
    蛍の入部後、それぞれの人生の歯車が狂いだしていく。

    それぞれが、どうしょうもなく劣悪な環境やコンプレックスに深く傷つき、生きていくことを諦めているが、その反面、愛されたい。可愛くなれれば、、、という願望が強く、そして、少し自己中心的で少し稚拙。
    ある意味、女子校生の一面を描くのが上手いなぁと思った。「自分が中心で自分の周囲が世界のすべて」のような、あの感じ。

    結局、自分自身の持つ怒りや悲しみは、生い立ちや環境、コンプレックスも絡み、他人には十分に

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    2025年06月13日
  • 夏の匂いがする

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    最初の「瑠璃色を着ていた」でグッと心掴まれた。若い時の友情と嫉妬とキラキラと。短編なんだけど満足度高かったが、2つ目以降も同性に焦がれるところは同じなのでちょっと残念。

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    2025年06月07日
  • 二人一組になってください

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    ★3.4
    「二人一組になってください」。卒業式直前の教室で、突如始まったゲーム。しかし、この指示には厳格なルールが存在し、余った者は“失格”。


    序列がそんなに好きなら、好きなだけその世界にいればいい。
    本書はデスゲームものの体裁を借りながら、教室という狭くて広い世界で、普段見逃しがちな"見えにくい暴力"に迫っていく。

    まずは与太話。
    巷に溢れるインドカレー屋。そのスタッフの多くが実はネパール人であるらしい。
    本場インドのカースト制度は細部まで厳密に区分されているから、海外でインドカレー店を営むのは柔軟に働けるネパール人が多くなる。それくらい、序列に縛られた社会は不自由

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    2025年12月09日
  • 夏の匂いがする

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    『植物姉妹』が地味に好きで頭から離れなくて不思議な感覚。あとの話はそんなだけど、逆に『植物姉妹』以外は短いから読みやすいって人もいるかも。

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    2025年05月31日
  • みんな蛍を殺したかった

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    うーん、これもあんまり好みではなかったなぁ。
    砕けた文体で会話も多いので読みやすいし、さくっと読めるので若い人とか初心者にはいいのかな。
    蛍ちゃんには何か裏がありそうな陰を感じていたけど、目的が明かされたときはびっくりしたし、最後の展開も驚き。現実ではありえないと思ってしまうところが多くてあまり入り込めなかったのかも。

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    2025年05月24日
  • みんな蛍を殺したかった

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    自分にコンプレックスがあるから共感できる部分が多くて、悲しいのかなんなのか。
    んー私の好みのイヤミス?とはちょっと違うけど、読みやすかったです。
    作者さんの他の作品も読んでみたいですね。

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    2025年04月22日