木爾チレンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりにしっかりイヤミスだった。
誰も救われなくて悲しい…でも栞だけは救われたのかな。蛍の妹が物語の全ての元凶だったわけだど、元を辿ると蛍の実の母親が蛍を捨てて栞の父親と結婚したこと、または栞の父親が栞の実の母親の美月を捨てて蛍の母親と結婚したことなのか。
最後、蛍の父親と思われる人がホームレスとして現れるのも良くできすぎていたけど、面白かった。
栞も蛍も生きたまま友達として生きていければよかったね。ヲタクが一概に気持ち悪いというのは違うと思うけど、気持ち悪いと虐げられる人達がヲタクの道へ走る構造みたいなのがなんとなくわかった。(うーんなんか言語化難しいな)
【以下読み返した時に内容思い出せるようにメモ】
栞の父親=ゴーストライター
栞の母親=蛍の実の母親=有名な作家を装う
蛍の両親=血のつながりはない
蛍の妹=両親の実の子供=血の繋がりはない
栞=蛍のゴーストライター
蛍=栞になり変わる生きていく -
購入済み
描かれる友情や伝えたいことには納得ができない部分もあったけど、なんだかんだで、泣きながら読んでしまった。
私が高校生の時だったら……と考えると2回目くらいで死んでしまいそう。怖い。 -
Posted by ブクログ
こういう本絶対読まないんだけどチレンちゃんの新刊ってことで手に取りました。(デビューから応援してる作家さん)
少女漫画好きな人には絶対絶対楽しめると思う、このテーマ。もうキラキラしすぎてて、ニヤニヤしながら読み終えた。わたしも絶対柚様推しになるだろうな、ナルシストでドエスな王子様な柚様や、大人の魅力溢れるなかでの女性恐怖症な嘉保須様もいいな。ゲームオタクなほんわかな檸檬乃介様も捨てがたい。インテリ眼鏡な裏での変態ぶりな月出里様も、美少女っぽい来夢様も…♡
やー、こんなラッキーガール誰もが憧れるよ。キュンキュンしながら読みました。次回はどんな作品書くのかな、楽しみです。 -
Posted by ブクログ
チレンちゃんのデビュー作!!
チレンちゃんに「ちょっとあやちゃんに似てる女の子のお話なんだよ」と言われてすごく楽しみにしてたの。
もう初めっから痺れた。ほんと電波系。ぴりぴりって痺れる。
詩的で官能的でわけわからないのにわけわかっちゃう感じがもうたまらない、たまらないよ。
可愛くて、可愛いのが当たり前に育ってきた未夜子。かっこいい男の子としか付き合ったことないし、エッチばっかりしてレーズンみたいなチクビを持つ未夜子が恋したのはでかでかと名前入りのリュックサックを背負い、天文学の本を読むヘンテコな男の子、亘。無意識に読める、不器用な恋物語。
これみんなに読んでもらいたいなぁ。 -
Posted by ブクログ
読みながら浮かんできたのは渡辺あや脚本『ジョゼと虎と魚たち』で、たぶん木爾さんはこの作品が好きだと思う。言うなれば田辺聖子さんの『ジョゼ〜』という短編を渡辺あやさんが映画脚本にし、その影響を受けた木爾さんが自分に取り込んでさらに自分の中の物語の土台というか雛形にし小説にしていったような気がした。
怖いものを好きな人と見たかったジョゼのような未夜子のカミナリ。僕は映画『ジョゼ』がとても好きなので勝手に夢想してしまった。亘という名前は恒夫を彷彿させるしツナ子はジョゼの祖母のようだ。
0「未夜子と、格好よくてつまらない君達の夢。」の田辺睦夫は『メゾン・ド・ヒミコ』の岸本春彦の欄干にもたれている姿が浮かんだ。金魚たちはラブホテルでジョゼが見た古代魚のように未夜子の中に巣食っていてそれが亘との記憶と溶け合って空に浮かんでいるみたい。未夜子は恒夫で亘はジョゼと置き換えれるかなというのは僕が渡辺あや脳だからかもしれない。全然違ったら申し訳ないけど。
未夜子は可愛くて他の女子からもおはようよりも嫌みや悪口を言われた方が多い女の子だが嫌みではない、ある意味では不思議ちゃんなのだろうがそれがすごく活きている。
花火の時に洋を見ているかつての同級生は昔だったらきっと売れ残った金魚を大量に安く買って夜のプールにその金魚を放ったような女子たちに見えた。最近起きたプールに金魚を放った女の子達が浮かんだ。
彼女達が羨む未夜子の間には友情なんか成立しない、恋に真っ直ぐな彼女はその辺りをシカトして自分の景色を自分の色彩で彩って何を言われても気にしないだからこそ美しさの中で燃える花火や生きていた金魚は鮮やかで終わった後の空の煙る景色や死骸になった金魚は哀しく朽ちている。
気持ちやその感情にある自意識や景色を色鮮やかに書ける人なんだなって思った。絶対『ジョゼと虎と魚たち』好きだと思うんだよなあ、きっと。 -
Posted by ブクログ
⭐︎3.8
本作で描かれている「18歳での選択制度」という斬新な設定に衝撃を受けました。女性を守るために作られた仕組みが、現実離れしているようでいて近い将来実際に起こりそうでもあり、背筋がうっすらと寒くなります。
しかし女性の権利を守るはずの制度もまた、女性たちを縛り悩ませ続けるという皮肉な構造。時代や価値観がどんなに変化しても、女性として生まれたからこそ直面する避けられない選択の重みは存在し、「何が正しい生き方なのか」という問いに明確な答えはないのかも知れません。
ルッキズムの激化と、それを否定しようとする価値観が混在する時代だからこそ生まれた1冊ではないでしょうか。