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Posted by ブクログ
読みやすく、スッと受け止めることができた。
表紙やあらすじからは想像できないような
言葉巧みに未夜子の脳内を鮮明に表現した小説だった。
ここまで考えていなかったが、
自らも思春期のころ、未夜子のように物事を捉え、
悲観し、ワタシは他の人とは違う何かがおかしい子と
思っていた時期もあったなぁと懐かしくも感じた。
甘酸っぱい、これが恋とか愛とかよくわかんないようなそんな恋愛をしていたころ(もはや恋愛とも呼べるのかが謎)を思い出し、未夜子の一時期を読み終えた後は、なんだかクスッと笑えた。
P92のL3
「未夜子は、淋しい。淋しいのだ。とてつもなく淋しい。淋しいという言葉は、口にしてしまった途端に、引き返すことができないくらいに淋しくなるような気がして、ずっと気付かないふりをしていた。でも本当は、息もうまくできないくらいに、未夜子はずっと淋しかったのだ。」
中でもここが最も好きな表現だった。
あえて寂しいという表現でなく、淋しいを使っていること。溢れ出すように何度も連呼してしまっていること。未夜子の心のうちが、抑えられない衝動的な淋しさを書き連ねているところがとても感情的で好きだった。
読み終えたあと、あとがきを読む前に、
これ、あとがきに旦那さんが出てくるだろなぁと思ってたらやっぱり出てきて愛くるしかった。
人類みな、いろんな出会いがありますよね、
素敵です。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた作家さんのデビュー作との事で購入。
未夜子という子の初恋をして、そこからカミナリに打たれたような衝撃やそこから初恋ってそんな感覚だったなぁと思い出したり、でも未夜子というこの考え方が傍から見ると特殊なのかもしれないけど、わたしはそれがそんな考え方で来て面白い!とか思えたし、出てくる人物皆個性強めなんだけど、そんな考えもいいね!と思えてるのは今のわたしだからであって、この振り返るって事はあまり好きではなかったけど、良かったと思えたし、チレンさんの世界観がとても好きだなって思いました。
言葉の選び方とか情景を書いている並びとか、後書きでもやっぱり素敵!って思いました。
Posted by ブクログ
大好きな木爾チレンさんのデビュー作。
木爾チレンさんらしい作品。
主人公の未夜子は変わった女の子。
顔がいい男の子とばかり遊んできたが、″好き″という感情は生まれなかった。
しかしある日、亘という男の子に出会い、かみなりに撃たれた。
初恋だった。
好きで好きでたまらなくて。
でも好きだと言えなくて。
付き合えないけど離れたくなくて。
会えない時間も亘のことを忘れられなかった。
自分を好きでいてくれている人を好きになれれば、どんなに幸せなのだろう。
あんなに色んな男の子と遊んできた未夜子だったのに、こんなに1人の男の子を好きになるとは。
しかも苦しくても亘が頭から離れないほどに。
メールが来るとすぐに駆け寄ってしまう未夜子の気持ちが痛いくらいにわかった。
この作品の文章は変わっていて、読んでいて不思議な感覚になっていくのも面白かった。
変わっているけど読みやすくてすぐ読み終わってしまった。
木爾チレンさんの作品は癖になる。
あとがきに木爾チレンさんの気持ちが書かれていて、気持ちを知ることができて嬉しかったです!
p125恋なんて時間が経てば忘れるなんて言うけれど、それは忘れてるんじゃない。もし本当に忘れてしまうんだとしたら、それは恋じゃない。本当の恋だったら、死ぬまで忘れられるわけがない。
2025.9.19(金)
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