神永学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作に続き、予定調和な展開ではあるけれど、むしろそういうもんだろうと思ってしまっている。シリーズ前半はどちらかといえば、どんでん返しがメインだった気がするけど、物語が進むにつれて、ドンデン返しはむしろ犯人たちのお家芸みたいになっちゃった。そうなると、ドンデン返しはドンデン返しじゃなくなるわけで、面白みは減るのかもしれない。
八雲と後藤の会話や、石井が転ぶところとか、徹頭徹尾吉本新喜劇的なパターン芸を入れたのは、どんでん返しの裏側という役割があったとするのはおそろく穿ちすぎだろうけど、テンポづくりの意味は間違いなくあっただろう。ってか、そうしないと持たない気がする。
このシリーズはそれぞれすがる価値があって、価値のぶつかり合いが本質だった。霊が見える見ないよりも、結果としてどこにアイデンティティを見いだせるか、そして自分のアイデンティティを誰を鏡にとして見出すかという話だった。身につまされる、とかそういうことは全く無いんだけれど、それでもまぁこういう仲間がいたら大事にしたいなとは思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレセカンドシリーズ第三弾(シリーズ通算では九冊目)。
京へ向かう旅を続ける浮雲一行。
辿り着いた岡崎宿で、浮雲たちと別行動を取っていた土方&宗次郎は子どもの惨殺死体を目にします。
一方、浮雲たちは寺の小僧が攫われそうになっているところを助けた縁で訪れた滝川寺の住職から"人を喰らう鬼"の噂を聞かされて・・。
今回は、土方さん視点と前作から旅の仲間に加わった遼太郎(正体は慶喜)視点が交互に切り替わって進行する構成となっております。
さて、この度浮雲たちが巻き込まれるのは、子どもばかりを狙う"鬼"の事件なのですが、なんせその殺され方が酷たらしいので、グロ耐性が弱々な私は死体描写シーンは斜め読みになってしまいました。
そして、セカンドシリーズに入ってから土方さんを翻弄していた、蘆屋道雪の傀儡・千代がまたまた登場し、彼女の過去が明かされ、同時に土方さんの心の闇が浮き彫りになる展開です。
ただ、土方さんと千代との決着はついたとはいえ、全体的に話の内容がぼんやりした印象なんですよね~。
"鬼"の件も、結局いつものように背後には蘆屋道雪や狩野遊山がいた訳なのですが、この人達が一体何がしたいのかがイマイチわからないという・・道雪が朝廷側で遊山が幕府側なので、立場的に敵対しているのだからお互いに"直接"潰し合ってくれないもんですかね?
ところで、遊山といえば、己の中の"心の鬼"を持て余している土方さんに、「私があなたに人を斬る口実を与える・・」として「・・欲求のままに人を斬れば、それは鬼です。しかし、大義があれば、英雄になる」と誘う場面があったのですが、前述したように遊山は幕府側なので、この台詞は後の"あの組織"結成へと繋がる布石なのかな?・・と、つい深読みしてしまいました。
ということで、またしても浮雲より土方さんの事ばかり書いてしまいました・・(浮雲もちゃんと謎解きしてますよ~w)作品説明(帯)に"シリーズ最終章突入"と書かれている割には旅の進みは相変わらず遅い印象ですけど、一応"佳境"に入ったということなのですかね?(次巻でいきなり京に到着していたりしてw)
神永さんお馴染みの「待て!!しかして期待せよ!!」というフレーズを信じて続きを楽しみに待ちたいと思います~。