久賀理世のレビュー一覧
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みつば百貨店のふたばさん、やっと読めました。ほんとに素敵なお話でした。
偶然の出会いから、憧れのみつば百貨店で働くことが出来るようになるなんて、運命ですね。その才能もさることながら、洞察力もすばらしい!
13話からなるそれぞれのストーリーがあって、配属された月刊みつば編集部の上司、仲間達、屋上庭園の庭師葛城さん、萬御相談承り所の木村さんなど、ふたばこと、翠さんの周りにはあたたかい人達が沢山いる。こんな楽しい職場って、うらやましいです。
百貨店では、季節毎にディスプレイを替え、私達を楽しませてくれます。13話のお話の中に、七夕の飾りについてのエピソードが有りました。翠さんや社員の皆さんが書いて飾り付けた七夕の短冊が何者かによってちぎられたり、きれいにディスプレイされた帽子売場の帽子が荒らされていたりしたのです。犯人は誰か? それに気づいたのが翠さん。七夕のエピソードらしいすてきなおちでした。
普段買い物で訪れる百貨店の裏側で、百貨店を愛している社員の皆さんが、どういう工夫を凝らしてお客様を迎えようとしているのか、そんな愛情が垣間見えてとても暖かい気持ちになりました。 -
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はい。大好物のお話が本になりました♡
時は昭和初年、麹町は聖泉女学院の四年生の森山 翠さんは、前月に父を亡くし、幼い双子の兄妹と母との生活を支えるために職を求めて、みつば百貨店銀座本店を訪れました。
あいにく働き手の募集はしておらず、落胆して外に出た所で、翠さんは素敵な車椅子に乗った上品なご老人男性と出会います。
車椅子を褒めてくれたお礼にと、翠さんは老人に誘われてみつば百貨店7階の食堂に行き話します。
食堂に新めにゅうを作るとしたらと問われた翠さんが「御子様御膳」を提案したところ、なんと老人は百貨店の会長で、たちどころにめにゅうは採用されて、報奨金として1年間の学費が提供され、しかも百貨店の広報誌『月刊みつば』の編集部に在学のままお勤めできることになりました!
翠さんは会長から「ふたば」というペンネームをいただいて、「ふたばのおりおり便り」という連載を任されることになりました。
さあ、ふたばさんこと、森山翠さんの活躍が始まります!
広報部のお仕事のこと、百貨店のお仕事や内情が分かり、当時の東京の様子も楽しめます♪
なんとクロスワードパズルもあります♪
どうぞお読みください♡
あらあらかしこ
みのり
【憧れの百貨店が、わたしの仕事場――】
昭和初年。女学生の森山翠は、家庭の事情で働き口を求め、銀座の《みつば百貨店》を訪れるも、結果はあえなく不採用。落胆する翠だったが、とある老紳士との数奇な出会いをきっかけに、百貨店の広報誌《月刊みつば》編集部でコラムを連載することに! 売り場荒らしの正体、百貨店の怪談、少年寮の秘密…。編集部でのお仕事は、毎日が刺激的!
芽吹いたばかりの“ふたば”の少女が、憧れの世界に飛びこみ、悩みながらも未来に向かって歩みだすお仕事物語。 -
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ネタバレ猫のむうちゃんの不思議さもあって、作中で瑛麻が遭遇するちょっと不思議な事柄は「そういうことのあり得る世界観」の話だからなのか、それともミスリードなのか、最後のエピソードになるまで判断がつかず、ハラハラしながらの読書は個人的に面白かった。
書林らしく実在の本(作品)の話も登場するので、その作品も気になって読みたくなるという。
作品のプレゼンとしてもいい物語ではないだろうか。
普段自分が読まない翻訳系、幼い頃に読んだ児童向けの本など、今の自分が触れない作品が多かったから余計に。
登場人物もそれぞれ個性的、かつそれぞれ何かしらの事情を抱えていそうで、それが作中で全ては出てこないので、まだまだ世界観も物語も広げていけそうな感じだった。
瑛麻の失った声も完全には戻っていないし。
他のキャラの更なる掘り下げも見てみたいので、続編を切に希望する物語だった。 -
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「境界の少年」
ロンドンのキングス・クロス駅から5時間。
神学校である聖カスバート校に入学する少年が、もう一人の少年に出会いきいた話。
境界でみた白昼夢。
奇しくもその日は以前もう一人の少年が列車内で亡くなった日でした。
出会った同じ寄宿舎の少年の名はパトリキオス・レフカディオス・ハーン。
「眠れる子らのみる夢は」
オーランド・レディントンとパトリキオス・レフカディオ・ハーン(パトリック・ハーン)は学寮の2人部屋で同室になります。
学寮内では夜になると眼を奪いに来る砂男がいるという噂がたちます。
果たして砂男とは何者か?
又、聖母マリアの顕現や家で飼っていた仔犬をみたという新入生が現れます。
パトリック・ハーンは鮮やかに謎を解きますが。
ヒントはタイトルの「眠れる子らのみる夢は」です。
「忘れじのセイレーン」
ファーガソン夫妻の家にあった日本製の人魚の木乃伊を預かることになったお話。
木乃伊を預かってからオーランドは女性の歌声が聴こえるようになり、眠れなくなってしまいます。
パトリックは木乃伊は何かを訴えていると言い出しますが。そしてパトリックは木乃伊のとある秘密を探り出します。そこには木乃伊を日本から持ってきたラムゼイ氏のとある過去がからんでいます。
「誰がために鐘は」
ハロウィンの頃、オーランドはパトリックに墓地に行こうと誘われます。そこで出会った墓守の老トマス。
みつけた三体の人形。
夫を亡くしたばかりのウェアリング夫人。
血染めの服の切れ端。
ダラム大学の遊び人の学生エヴァンズがウェアリング夫人に近づいたことがわかり、パトリックとオーランドは夫人の家を訪ねます。「非力な女性だからといって、男ひとりを殺せないことはないからね」果たしてウェアリング夫人は息子は今留守だと言って二人を迎え入れます。
不思議な話であり、微笑ましい話、心あたたまる話、狂気をおびた話もありました。
バラエティに富んだ事件をパトリックこと隻眼の異端者である小泉八雲が謎を解き明かします。
英国の幻想的な雰囲気が醸し出され、独特の趣と推理のシャープな切れ味がありました。