久賀理世のレビュー一覧

  • ふりむけばそこにいる 奇譚蒐集家 小泉八雲 罪を喰らうもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自らが作り出した二重身(ダブル)から始まり3話がつながっている。
    優しい子供の頃の思いから始まり失くした魂との切ない邂逅にしんみりしたと思ったら、最後は貴族のダークサイドが露見しおどろおどろしい話になった。
    多感な年頃の集団だし宗教の濃い施設でもあるから不思議が起こるのはわかるが、貴族の暗い部分など俗世と切り離せない世界観と純粋な少年たちの生活との対比が不安定さを醸し出している。

    大きな敵になりそうな悪魔も登場した。今回の鍵となるアンソニーの境遇は過酷だったが、パトリックは大人になったら日本へ行くのだろうという、ある意味未来が予想できるからかあまり結末を心配せずに済むのが良い。
    今後学園での

    0
    2019年08月25日
  • ふりむけばそこにいる 奇譚蒐集家 小泉八雲

    Posted by ブクログ

    複雑な家庭環境の中で神学校に送られたオーランドが、不思議なモノが見えるという設定の小泉八雲と知り合い不思議に遭遇していく。
    西洋東洋の伝承の中の存在・謎解き・19世紀のイギリス・寄宿舎と盛りだくさんの設定だが、それらが上手く混ざり合って青春小説にもなっている。
    オーランドとパトリック(八雲)のやり取りも軽快で、どんどんバディっぽくなっていくのも面白い。
    いろいろなものを詰め込んでごちゃごちゃしているようにも思えるが、今後の話の方向性を紹介しているようにも思える。
    続編も出ているようなので読んでみたい。

    0
    2019年06月16日
  • とっておきのおやつ。 5つのおやつアンソロジー

    Posted by ブクログ

    私は色々な作家さんの短編集って、ものすごいお得感があってとても好きです♪特にこの本はおやつに関するもの。あま〜いにおいがただよってきそう♪

    0
    2019年05月07日
  • とっておきのおやつ。 5つのおやつアンソロジー

    Posted by ブクログ

    何人かの作家がお菓子をテーマに短編を書いたアンソロジー。
    誰にでも起こりそうな日常的な話が多く、意外なほど感情移入してしまいうっかりうるうるきてしまう話も多かった。
    特定のお菓子をテーマに、それが話の中心となっている話もあれば、ちょっとしたエッセンスとして使われてる話もある。
    ライトノベルでさらっと読める本なので恐らくは中高生向けなんだろうけど、家族や人生に関するテーマの話は社会人が読むと違った見方ができ、色々考えてしまう。
    予想より面白かった。
    すぐ読めます。

    0
    2019年04月03日
  • とっておきのおやつ。 5つのおやつアンソロジー

    Posted by ブクログ

    美味しいたい焼き食べたくなりました。あと、昔地元のたい焼きやさんで売ってたツナマヨ味のやつ好きだったなーと、思い出した。マドレーヌは自分で作って焼きたてをたくさん食べたいし、あんみつも大人になってから美味しく思えるようになってきていいなぁと。食べ物を中心にした人となり。どれも穏やかで良い。

    0
    2018年11月12日
  • 倫敦千夜一夜物語 ふたりの城の夢のまた夢

    Posted by ブクログ

    ちゃんと舞台背景を捉えた描写と堅実な登場人物の造形は変わらぬ長所なのだけど
    主役3人で完結してしまっている狭さも相変わらず
    ミステリだから成り立っているが
    ミステリは味付けなのだからもう少し広がりある登場人物間でのお話が見たいかんじ
    せっかくのふんいきを活かしきれていないもったいのない作品

    0
    2018年10月19日
  • とっておきのおやつ。 5つのおやつアンソロジー

    Posted by ブクログ

    おやつにまつわるアンソロジー。
    表紙同様可愛らしいお話が5つ。
    全て初見さんばかりでしたが、アンソロジーであるのが不思議なくらい同じ人が書いているのかと思った。
    さくっと読むのにうってつけの可愛らしさ軽さ。

    0
    2018年10月15日
  • 倫敦千夜一夜物語 ふたりの城の夢のまた夢

    Posted by ブクログ

    塗り絵の蔵書票、仔犬と少年、背中を咬み荒らされた連続婦女殺人事件とアルフレッドを人質に誘き出されるサラ。一巻にあった知っている本やお料理の魅力が薄れてしまって残念。少ないそれには変わらず嬉しくなった。知らない本なら沢山登場するけれど小さな脇道よりも大きな流れと兄妹の曰く付きな事情の方が本筋みたい?

    0
    2018年10月13日
  • 倫敦千夜一夜物語 あなたの一冊、お貸しします。

    Posted by ブクログ

    十九世紀末、ロンドン郊外で伯爵家の生まれという身分を隠し貸本屋を営む兄妹と、寄宿舎時代の兄の元ファグな後輩青年と小さな二人の弟達がそわそわする微笑ましさ。三話目では殺人が関わるけれどそれよりもドイル現役中に読むホームズや若草物語、外国的料理やお菓子の然り気無くクラシカルな趣が良くすぐに引き込まれた。

    0
    2018年10月13日
  • ふりむけばそこにいる 奇譚蒐集家 小泉八雲

    Posted by ブクログ

    小泉八雲の若き頃の話。
    「あっち」「こちら」「境界」この言葉がよく出て来る。
    読んでいて何故か京極堂のセリフは多々思い出してしまった。
    1番に浮かび上がったのは「この世に不思議な事など何も無いのだよ、関口くん」だった。
    パトリック(小泉八雲)のセリフ「人はいつだって自分の視たいようにしかみないものさ」とある様に自分の理解出来ないもの・理解しようとしないものに関して人間は「不思議」という言葉で片づけてしまう。
    「怪奇」とされるエピソードもその奥。隠された事実に目を向ければ「怪奇」若しくはただ「ホラー」として片づけられないものが浮かび上がってくる。最後の話はサスペンス風なのも絡んでいて面白かった。

    0
    2018年07月14日
  • ふりむけばそこにいる 奇譚蒐集家 小泉八雲

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ダラムの神学校を舞台にした、不思議な物語を詰め込んだ短編集です。
    ブックカバーをつけたまま表紙もも読まずに読み始め、しばらくしてからようやく、あれ?これは小泉八雲の小説だったのでは…と思い当たり。疑問に思いながらも異国の物語を最後まで読んだのですが、疑問も何も、小泉八雲さんの本名がパトリックなのですね。てっきり日本の方だとばかり思っていました…お恥ずかしい。
    ちなみにダラムも知らなかったので調べたら、まさかのハリーポッターのロケ地!うわあ、恥の上塗り。でもそんなのどうでも良くなるくらい、素敵な街並みでした。実際にダラムの写真を見てみると想像しやすくなるので、これから読まれる方は、ぜひ調べてみる

    0
    2018年05月10日
  • 倫敦千夜一夜物語 あなたの一冊、お貸しします。

    Posted by ブクログ

    身を隠している貴族だとか過剰な兄妹愛とか、ちょっとこっぱずかしい系かと思いきや、貸本屋で本にまつわる日常・非日常の謎を解く展開だったので楽しめた。

    0
    2016年04月17日
  • 倫敦千夜一夜物語 あなたの一冊、お貸しします。

    Posted by ブクログ

    とある場所にある、兄妹が営む貸本屋さん。
    そこに訪れた、弟達を連れた青年。

    諸事情により、出歩く事がない兄妹なので
    場所は店の中に固定されています。
    最後だけ、少々事情が異なりますが。

    今の話、昔の話、現在進行形の話。
    色々な話が出てきて、兄弟の背後が
    うっすらと見えてきます。
    かと思ったら、最後にまた謎が。
    この兄妹、『目的』を果たせる時がくるのでしょうか?

    しかしレギュラー(?)の純朴そうな青年。
    彼は先輩たる兄を倒せるのでしょうか?w
    その辺りも気になります。

    0
    2015年06月01日
  • 英国マザーグース物語4 裏切りの貴公子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ4巻目。
    裏切りの貴公子がまさかのあの人!?みたいな(笑)
    謎の多い人だとは思っていたけどね~。
    そしてそんな気になる所で終わっている所へあの番外編。これなら1話目が終わった所で番外編入れて欲しかった。
    ザ・フォークス・ナイトも怖いけど、クリストファーも怖いわ!!(笑)街中を人形引きずり回して最後に燃やすとか、自分で目に釘を刺すとか。想像したらひぃぃ!ってなるww
    晒された真実にセシルがどう動くのか気になる。新聞社に行かなくなったりするのかな?屋敷に引きこもる、とか?

    0
    2014年04月06日
  • 英国マザーグース物語3 哀しみのロイヤル・ウエディング

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ3巻目。
    都市伝説と皇太子妃とのお茶会とロイヤルウェディングの3つの話が収録されている。
    2話目ではこれからの話のキーマンになるであろう新キャラ登場。妖しい魅力満載(笑)セシルにもちょっかい出してきそうな感じ。どうするジュリアンww
    哀しみのロイヤルウェディングの話はレディ・ルイーゼの境遇が悲しすぎてコバルトにしては深刻な内容だよねって思う。ルイーゼに自分の母親の姿を重ねていたセシルにとっても辛い事件だった。
    重い内容だったからジェフリーとサミーの緩く軽い会話内容に和んだ(笑)

    0
    2013年12月27日
  • 英国マザーグース物語2 新聞広告には罠がある!?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ2巻目。
    今回は新聞広告にちなんだ事件と怪盗ブラックバードの話。今回も3本の短編で読みやすかった。長編も楽しいけれど短編もサクッと読めて良いよね。
    要所要所で事件の解決の糸口みたいなのが出てくるけど、今回はけっこう予想しやすかったような気がする。まだ2巻目だからか恋愛要素は少な目。セシルはジュリアンが自分の正体を知っていることに相変わらず気づいてないし。まさか最後まで気づかないなんてことはないよね?(笑)
    新キャラのアメリアが良かった。次でも登場してほしい。

    0
    2013年11月27日
  • 英国マザーグース物語6 花咲けるきみと永久(とこしえ)の歌【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    “懇願する瞳で、セシルはジュリアンを見つめた。
    「だってジュリアンにもしものことがあったら、わたし、もう生きていけません」
    「セシル……」
    ジュリアンが、息を呑みこんだまま動きをとめる。
    やがて根負けしたように、彼は視線をうつむけた。
    「……まいったな」
    夜風にさらわれる銀の前髪の奥から、やるせないような、苦笑の気配が伝わってくる。
    ジュリアンは、くしゃりと髪に手をさしいれた。
    「ジュリアン?」
    「きみはもうすこし、出し惜しみということを覚えたほうがいいんじゃないかな」”[P.210]

    6巻目、最終巻。
    勢いづいて一気に読み終えてしまった。
    仲違いは長かったのに誤解を解き合うのが早かったなと

    0
    2013年09月09日
  • 英国マザーグース物語5 聖夜に捧ぐ鎮魂歌(レクイエム)

    Posted by ブクログ

    “乱暴に顔の雨をぬぐうと、殴られた頬が痛んだ。
    重い身体をひきずるように、下宿の階段をのぼる。すると足音で帰りを察したのか、自室の扉からレナードが出迎えた。
    「ジュリアンさま」
    こちらの顔を見たとたん、レナードが目をみはる。
    「話なら明日にしてくれないか、レナード。今夜はもう休みたいんだ」
    「いえ、そうではなく——」
    なおもなにか伝えようとするレナードにはかまわず、ジュリアンは部屋をよこぎる。
    だが寝室の扉に手をかけようとしたところで、足はとまった。
    無言のまま、じっと扉の向こうを見つめる。
    ジュリアンは目を閉ざした。ひとつ、深く息を吸いこんでから、寝室に足を踏みいれる。
    ゆれるランプの灯りの

    0
    2013年09月09日
  • 英国マザーグース物語4 裏切りの貴公子

    Posted by ブクログ

    “「きみたちふたりのつきあいが、もともとどんなふうに始まったにしろ、いまのきみはあの子に対して真剣なようにわたしには思えるよ。だからこそきみは、慎重になっているんじゃないのかい?」
    ジュリアンは無言で視線を伏せた。幾度かためらってから、告白する。
    「本当に大切なことは、いつまでも伝えられないんです」
    わずかに目許をゆがめ、つぶやく。
    「簡単に口にしては、言葉が汚れてしまう気がして」
    「それはまた、新聞社で働いている人間の台詞とは思えないね」
    レスターが呆れたように笑う。
    ジュリアンは肩をすくめてみせる。
    「ですね」
    「このままでは、仕事にさしつかえそうだ」
    「仕事なら、大いにさしつかえています

    0
    2013年09月04日
  • 英国マザーグース物語3 哀しみのロイヤル・ウエディング

    Posted by ブクログ

    “そしてこんどは、ダニエルの隣でヴィクトリアン・サンドウィッチをぱくつくジェフリーに声をかけた。
    「そのケーキ、気に入っていただけたかしら?女王陛下がお若いころに考案なさったレシピそのままに作らせるのが、王室の伝統になっているのよ」
    「ええ、たいへんけっこうな味だと思います。スポンジの焼き具合もなかなか。ですが——」
    ですが?
    セシルとダニエルは、不吉な予感をおぼえてジェフリーをふりかえる。
    「ぼくとしては、いささかジャムの量がものたりませんね。こんなにうすーく塗りつけただけでは、いかにもけちくさい!これでは英国王室が年間予算に困窮していると誤解されても、文句は言えませんね」
    「け、け、け——

    0
    2012年12月23日