久賀理世のレビュー一覧
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第3巻を読破。
今回のサブタイトルは「ロイヤルウエディング」だったので、とうとうセシルの秘密がバレた!? と思ってしまったのは内緒。
あと帯の「皇太子妃からお茶会のお誘いが!?」ってあって、皇太子妃の息子にひとめ惚れされるセシル嬢の姿が浮かんでしまいました(:^-^)
皇太子妃の息子さんには出会ったけれど、杞憂で終わってほっと安心しています。
笑
ああでもちょっと気になるキャラクターが登場しましたね。
なにかしら関わってくるだろうと思っていたら、ラストのダニエル兄様とジュリアンの会話で「!!?」となりました。
なるほど……そうくるか……。
これは続刊がますます楽しみですね。
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第2巻を読破。
冒頭からいきなり敬愛すべきダニエル兄さんのインタビュー記事に噴いた。
しかも妹バカ炸裂w
この人はほんとにww
いい人だなあ、ダニエル兄さん。
そんな兄貴にセシルは容赦なく出し抜いていくんですけれど(^-^;)
今回も短編連作、けれど実は1本筋が通っている、そんなストーリー構成で。
ロンドンでは怪盗ブラックバードが紙面をにぎわせていて。
セシルは自分が働いているアクロイド紙に個人広告を出している人物があやしいとにらむわけです。
そんな彼女――身分と性別を偽っている男装少女の相棒であるジュリアンは、セシルの正体はすでに知っていて。
知っていて黙って常に一緒に行 -
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第1巻を読破。
確かこの作品の短編が雑誌cobaltに掲載されていたと思う。
毎号買ってはいるのだけれど、なかなか内容を読むまではいっていなくて。
――のでちょっと雑誌をひっくり返して確かめてきました。
そうしたら偶然「ロスト・グレイの静かな夜明け」の野村行央さんの名前も発見してしまいました。
短編新人賞にも投稿していたのか……。
おっと脱線しました。
ちなみに雑誌に掲載されていたのは第1話の「お嬢さまは血痕がお好き?」でした。
子爵令嬢であるセシルが、男装して働いている新聞社に不思議な青年がやってきて。
っていうか、冒頭で思いきり正体バレてますがww
妹想いの――というか -
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「小泉八雲」シリーズ3作目。
今回もオーランドとパトリック(ハーン)のバディは健在。パトリックの故郷、ダブリンを訪れての冒険は2人の絆をさらに深めたようだ。
アイルランドの伝承「バンシー」を巡る謎解きなのだが…そこになんと、「オスカーワイルド」登場!
オスカーもアイルランドのダブリン出身、そして父が医師(眼科医)、母が社交界でも目を引く存在という実話も盛り込まれている。
また、パトリックの叔母である「ジェーン」を巡る話しは、実際にハーン(小泉八雲)自身の回顧録でも記されているという実話。
作者である久賀理世さんが、とても詳しく時代検証をされ、ハーン自身についても掘り下げて描かれているこ -
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「小泉八雲」シリーズにハマり中。
前作に続くもの。
読んでいて気がついた。
「薬屋のひとりごと」に出てくるエピソードと重なる部分がある。例えば「小指」にまつわる話とか。
今回もパトリック(ハーン)とオーランドの2人が不可解な事件を解決してゆくのだが、謎解きは勿論、バディとしての魅力も増して、そこに「見えないものが見える、感じる」という異世界のテイストも加わって回を重ねても飽きずに読める。
それぞれに様々な想いを抱えながらも支えあえる友人ができて、そのことが「幸せ」に感じられるように変化してゆく、2人の心の成長も嬉しかった。
次回も楽しみ。 -
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表紙に惹かれて購入。
言葉を発することができなくなった少女が、住み込みで書店で働くことになるのですが、そこの書店に同じように住み込みでいる人達がとても素敵で、わたしもこんな所で過ごしてみたいなぁと思いました。
ゆったりとした流れで、半分くらい長く感じていたのですが、最後色々明かされる書林コマドリの歴史を知れて、ぐっと深くなったなと。
ここで店長さんからの素敵な言葉を載せておきます。
本をたくさん読むといい。そこにはあらゆる人生がある。そのひとつひとつに寄り添ったり反発したりする、さまざまなあなたを知るといい。そのうちきっと、自分の人生にも立ち向かう準備ができるだろうから。
今のわたし刺 -
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ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の若かりし頃のお話。神学校に通う彼とその友人達の冒険譚でもある。
今日はちょうど「ハロウィン」だ。
作中に登場するお話しとリンクする。
もともとは「サウィン」と呼ばれた日、10月31日は夏の終わる日でもあり、冬の始まる日でもあった。
その日を「新年」ととらえた昔の人は、この日がちょうど「境目(エッジ)」とし、この世とあの世の境界があやふやになる…つまり、あの世から魂が彷徨い出でる、とも捉えて懐かしい邂逅を期待する人も多かったとか。ちょうど日本の「彼岸」に似ているのかな。
謂れや昔からの言い伝えには、物事の成り立ちが含まれていることが多い。
巷で騒ぐ「ハロウ -
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初めましての作家さんです。
作品名と表紙の可愛らしさに惹かれて、そして、洋館の書店が舞台と言うのにも思いっきり惹かれて手に取りました。
作品の舞台は先にも述べた通り、洋館の書店で下宿にもなっています。
主人公は高校1年生の小泉瑛麻
主な登場人物は下宿人たち6人と書店の店長
主人公の瑛麻が心理的ストレスで緘黙になって、療養のために書林コマドリを訪れることから物語は始まります。
瑛麻が親元を離れて下宿生活を始めて、書店でも働くようになります。
声は出ないけれど、自分に出来ることを懸命にする様子はとても健気で頑張り屋だと思いました。少しずつ瑛麻が人との関わりや物事に対して積極的になっていく様子は -
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ネタバレものすごく物語の雰囲気に惹き込まれて、
心穏やかになる作品でした。
(おばけ騒動×2はほんのりひやっとしましたが)
洋館にある書林コマドリ、訪れてみたいです。
文章からも伝わる温かく和やかな雰囲気の場所。そして優しく出迎えてくれる環さんたち。
訪れたいどころか働いてみたいです。
そして私も暮らしてみたい。日々が穏やかに心落ち着きながら過ごすことができそうです。
暮らしている人々も、みんな本が好きというところも素敵だなと思いました。好きな本のジャンルはそれぞれでも、皆が本を読んで寛ぐ場所があるというのは本好きの憧れではないでしょうか…!本に出てきたおやつが食べられる(かもしれない)ところも最高 -
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脛骨高原骨折で入院しておりました。
ご無沙汰しております。
やっと退院できたものの、車椅子と松葉杖の生活で一つのことに何十倍ものエネルギーを使うため、体力が続きません。
今後一年ほどリハビリが続く予定です。。。
痛みと不自由な身体からくる疲れとでぐったりしていた中で、心地よい現実逃避感を頂いた本です。
一階が書店、2階がアパート。
築150年の古びた洋館をリフォームしたこの家で、様々な人の様々な、人生が交錯します。
面白いことにここでも「小泉八雲」のことが沢山でてきます。
読書の面白さは、こんなふうに偶然出会った一冊がそれまで読んだものと、「テーマ」がリンクしていたり、縁が続いてい