【感想・ネタバレ】英国マザーグース物語4 裏切りの貴公子のレビュー

あらすじ

ガイ・フォークス・デイが間近に迫り、ロンドン中がにぎわう11月。セシルは隻眼の青年・クリストファーと再会するが、思わせぶりな彼の“言葉”に、戦慄を覚える。だが、それはすべての始まりだった! 伝説の黒妖犬(ヘルハウンド)、行方不明の彫版師、ジュリアンの兄を知る美しい歌姫――すべてのピースが揃ったとき、セシルとジュリアンの関係を大きく変化させる出来事が…!! ついに「真実」を打ち明けるとき!? 大ヒット、ヴィクトリアン・ミステリー第4弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第4巻を読破。

サブタイトルが「裏切りの貴公子」とあったので、あの青年が動き出すのか……と思っていたら!!

まさかあの人のことを指していたとは((゚Д゚ll))

なんという展開ですかー!!

それにしても冒頭に出てきたあの「ガイ・フォークス・デイ」というお祭り――

なんか、すごい怖いんですけど((゚Д゚ll))gkbr

わら人形を市中引きずり回しの刑ですか……。

国家転覆を謀った悪党はこうなっちゃうよ、という見せしめでもあるのかな?

お祭りとして子どもたちに見せるってことに、なんだかちょっと眉をしかめてしまいました。

でもそれって日本でもあることなのかな?

起源を知らないだけど、私の周りにあるお祭りももしかしたら怖いものなのかもしれないな……と思いました。

そんなお祭りの中で出会った女性・アビゲイル。

彼女の存在がセシルとジュリアンにどう影響を与えるのか、ドキドキハラハラです。

どうもクリストファーとも知り合いのようですし。

もっとお話に絡んでくるのかと思えばそんなことなくて。

次巻に持ち越しなのかなあ。

今回はどちらの秘密がばれてしまったので、それも合わせて次巻が楽しみですね(*゚∀゚)

それにしてもダニエル兄様とエリザベス。

なかなかいいカップルだと思ったのですが、どうでしょう?

二人の会話シーンを読んでいてニヤニヤ(・∀・)ニマニマしてしまいました。



さて、作者さんいわく「怒涛の言い訳編」がどんな騒ぎとなるのか、wktk。

ふと気づいたのだけれど、いつもストーリーの締めにあった「セシルが婚約者の正体云々」の文。

あれって二重の意味があったんだなあ。

最初から仕掛けられていたんだなあ。

すっかり騙されていた!!

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2013年03月31日

Posted by ブクログ

貴公子ってそっちなのか…そっちなのか…。
帯にあった通りの急展開でした。


彼が抱えているのは兄の失踪と跡継ぎの件なのだと思ってました。そんな秘密があったのか。
純粋に協力してくれていると彼を信じていたので、少し寂しいところはありますが…完全な敵ではないと信じたい。信じたい。

レスターはセシルのことをはじめから知ってたらしいから、実はジュリアンのことにもうすうす気づいていて、番外編での心理としては、
最近 セシルに本当に惹かれていくジュリアンに、つかの間の思い出と言うだけではなくて、何かきっかけを持ってくれればって思った
とかだったら良いなぁ笑

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2013年02月11日

Posted by ブクログ

雛鳥のように口をあけ幸せが運ばれくるを待つのでなく
自ら獲得してこそ物語の主人公
それはともかく「結婚詐欺師」はよい言葉

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2018年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ここにきてセシルが性別を偽っていた事が明らかに。

その事を以前から知ってたと言うジュリアン。流れで婚約者の話までいくと見せかけて、いかない。そこは言わないんかいと呑気にツッコミを入れてたら、最後の最後に爆弾投下。
ダニエルとの言い争いの末に、ついにセシルに婚約者の真実が知らされる・・・と思いきや想像の斜め上をいくジュリアンの告白。
いやいや、ジュリアン。あなたの秘密、読者が想像してたものと違うんですけど。

予想外な展開。面白くなってきた。

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2020年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ4巻目。
裏切りの貴公子がまさかのあの人!?みたいな(笑)
謎の多い人だとは思っていたけどね~。
そしてそんな気になる所で終わっている所へあの番外編。これなら1話目が終わった所で番外編入れて欲しかった。
ザ・フォークス・ナイトも怖いけど、クリストファーも怖いわ!!(笑)街中を人形引きずり回して最後に燃やすとか、自分で目に釘を刺すとか。想像したらひぃぃ!ってなるww
晒された真実にセシルがどう動くのか気になる。新聞社に行かなくなったりするのかな?屋敷に引きこもる、とか?

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2014年04月06日

Posted by ブクログ

“「きみたちふたりのつきあいが、もともとどんなふうに始まったにしろ、いまのきみはあの子に対して真剣なようにわたしには思えるよ。だからこそきみは、慎重になっているんじゃないのかい?」
ジュリアンは無言で視線を伏せた。幾度かためらってから、告白する。
「本当に大切なことは、いつまでも伝えられないんです」
わずかに目許をゆがめ、つぶやく。
「簡単に口にしては、言葉が汚れてしまう気がして」
「それはまた、新聞社で働いている人間の台詞とは思えないね」
レスターが呆れたように笑う。
ジュリアンは肩をすくめてみせる。
「ですね」
「このままでは、仕事にさしつかえそうだ」
「仕事なら、大いにさしつかえていますよ」
そして目を閉ざし、ため息のようにささやいた。
「近ごろのぼくは、とりつくろうだけで精一杯なんですから」”[P.132]

4巻目。
副題で指している人物を捉え違えていた。
最後にがつんときて次が楽しみ。

“「聞いたか?セシルはきみをこんなに信頼している。さぞ満足だろうな」
「ダニエル、セシルのまえだ」
低く、ジュリアンが指摘する。その冷静さが、ダニエルの感情をふりきらせたようだった。
ジュリアンを見すえるダニエルのまなざしが、にわかに鋭さを増す。
「それをきみが気にするというのか?結婚など最初からする気もないのに、散々この子の心をもてあそんだきみが?」
「ダニエル!」
叱責するように、ジュリアンが叫んだ。そして頭をうつむけ、乱れかかった髪に乱暴に手をさしいれると、懇願するようにささやいた。
「やめてくれ、頼むから」
そんなふたりの様子を、セシルは呆然と見つめていた。ただただ悪い予感のようなものが全身に広がり、その場に立っているのがやっとだった。
「……結婚ってなに?」
セシルがつぶやくと、ふたりが弾かれたように顔を上げた。
「……もてあそぶってなに?意味が、わからないの。なんの話なのか、ちゃんと説明してくれないと、わけがわからない」”[P.221]

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2013年09月04日

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