あらすじ
不思議な猫に連れられてたどり着いたのは、美しい洋館〈楡屋敷〉だった。あることで声を失い、療養を兼ねて下宿生活を始めた瑛麻。一階の〈書林コマドリ〉でアルバイトをしながら、本好きの下宿仲間と二階で暮らす生活は思いもよらない出来事ばかり。猫と本、そして温かい住人たちとの出会いが、凍えた瑛麻の心を溶かしていく。本に導かれ、新しい居場所で自分の言葉を見つける感動の物語。
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Posted by ブクログ
猫のむうちゃんの不思議さもあって、作中で瑛麻が遭遇するちょっと不思議な事柄は「そういうことのあり得る世界観」の話だからなのか、それともミスリードなのか、最後のエピソードになるまで判断がつかず、ハラハラしながらの読書は個人的に面白かった。
書林らしく実在の本(作品)の話も登場するので、その作品も気になって読みたくなるという。
作品のプレゼンとしてもいい物語ではないだろうか。
普段自分が読まない翻訳系、幼い頃に読んだ児童向けの本など、今の自分が触れない作品が多かったから余計に。
登場人物もそれぞれ個性的、かつそれぞれ何かしらの事情を抱えていそうで、それが作中で全ては出てこないので、まだまだ世界観も物語も広げていけそうな感じだった。
瑛麻の失った声も完全には戻っていないし。
他のキャラの更なる掘り下げも見てみたいので、続編を切に希望する物語だった。
Posted by ブクログ
あることから声が出せなくなった和泉瑛麻が、療養のために下宿として訪れた書林コマドリ。そこで個性豊かな同居人とともに働きながら、本や人との交流を通して自分と向き合う。そんなお話。
この本を読んでいて、一番良かったのは心情や情景の描き方がとても上手いことである。さも、書林コマドリにいて、みんなをみている透明人間になった気分であった。
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どこまでも優しく人に寄り添う本だなぁと感じられる。あることから声を失った瑛麻が猫に導かれ辿り着いた美しい洋館のコマドリ書林。意外にも新刊書店だけどそこにも事情あり。猫とコマドリ、なんてかわいらしい組み合わせなのだろう、それだけで癒しになる。小泉八雲についてもたくさん触れてて詳しくなれるし楽しめる。あるおばあさんとの出会いがこの書林の歴史を知るきっかけになり、深い哀しみを知ることになったけど瑛麻にとってはここでの経験や感じたことは何にも得難いはず。瑛麻がいつか自分の全てを受け入れられ声を取り戻せたらいい。
Posted by ブクログ
緑に囲まれた歴史ある洋館。
『書林』というのがとてもぴったり。
『書店』でも『本屋』でもない『書林』。
その場所を想像するだけで行ってみたくなる。
そして、物語もとても優しい。
このお店、下宿屋さんでもある。
私もこんな所に住んでみたい…。
あ、でも、若い子しかダメなんでした。とほほ。
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表紙に惹かれて購入。
言葉を発することができなくなった少女が、住み込みで書店で働くことになるのですが、そこの書店に同じように住み込みでいる人達がとても素敵で、わたしもこんな所で過ごしてみたいなぁと思いました。
ゆったりとした流れで、半分くらい長く感じていたのですが、最後色々明かされる書林コマドリの歴史を知れて、ぐっと深くなったなと。
ここで店長さんからの素敵な言葉を載せておきます。
本をたくさん読むといい。そこにはあらゆる人生がある。そのひとつひとつに寄り添ったり反発したりする、さまざまなあなたを知るといい。そのうちきっと、自分の人生にも立ち向かう準備ができるだろうから。
今のわたし刺さりまくりましたし、沢山の本に出会いたいなと思いました。
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とある日を境に緘黙となってしまった瑛麻。彼女は「楡屋敷」として親しまれている洋館で療養を兼ねて下宿生活を始める。
そこは書林コマドリという本屋があり、本屋の二階で暮らすことになる。本に導かれ、温かな住人と過ごす中で、純朴で優しい瑛麻は自らの殻を破ろうとしていく。
いつの日か彼女のオオルリのような青い羽を羽ばたかせる日が来ることを願いながら、心温まる気持ちになった。
Posted by ブクログ
初めましての作家さんです。
作品名と表紙の可愛らしさに惹かれて、そして、洋館の書店が舞台と言うのにも思いっきり惹かれて手に取りました。
作品の舞台は先にも述べた通り、洋館の書店で下宿にもなっています。
主人公は高校1年生の小泉瑛麻
主な登場人物は下宿人たち6人と書店の店長
主人公の瑛麻が心理的ストレスで緘黙になって、療養のために書林コマドリを訪れることから物語は始まります。
瑛麻が親元を離れて下宿生活を始めて、書店でも働くようになります。
声は出ないけれど、自分に出来ることを懸命にする様子はとても健気で頑張り屋だと思いました。少しずつ瑛麻が人との関わりや物事に対して積極的になっていく様子は、読んでいて明るい気持ちになりました。
そして、物語には小泉八雲の作品に関わるエピソードや世界文学のこと、秘密の花園に関することと文学に纏わる事も出てきて面白かったですね。
今作は瑛麻の成長物語でしたが、他の下宿人に関することが全く書かれていなかったので、是非、それぞれの下宿人にスポットを当てた続編を読んでみたいと思っています。
Posted by ブクログ
あることがキッカケで親元を離れ、書林コマドリで住み込みでアルバイトをすることになった瑛麻。猫と本に囲まれながら、住人たちに囲まれて過ごす楽しさと本への優しい気持ちが溢れていて、面白かった。ミステリとしての面もあり、コマドリで過ごすうちに明かされる、それぞれの事情や想いが切なくも温かい。早く続きが読みたいな。
Posted by ブクログ
ものすごく物語の雰囲気に惹き込まれて、
心穏やかになる作品でした。
(おばけ騒動×2はほんのりひやっとしましたが)
洋館にある書林コマドリ、訪れてみたいです。
文章からも伝わる温かく和やかな雰囲気の場所。そして優しく出迎えてくれる環さんたち。
訪れたいどころか働いてみたいです。
そして私も暮らしてみたい。日々が穏やかに心落ち着きながら過ごすことができそうです。
暮らしている人々も、みんな本が好きというところも素敵だなと思いました。好きな本のジャンルはそれぞれでも、皆が本を読んで寛ぐ場所があるというのは本好きの憧れではないでしょうか…!本に出てきたおやつが食べられる(かもしれない)ところも最高です。
本好きがこの作品を読んだら、楡屋敷に住みたいと思うこと間違いなし。
猫のむーのことも、瑛麻のその後も、
律と瑛麻の気になる関係ももっと続きが読みたいです。2巻も出るのでしょうか…?
とても楽しみです。
Posted by ブクログ
脛骨高原骨折で入院しておりました。
ご無沙汰しております。
やっと退院できたものの、車椅子と松葉杖の生活で一つのことに何十倍ものエネルギーを使うため、体力が続きません。
今後一年ほどリハビリが続く予定です。。。
痛みと不自由な身体からくる疲れとでぐったりしていた中で、心地よい現実逃避感を頂いた本です。
一階が書店、2階がアパート。
築150年の古びた洋館をリフォームしたこの家で、様々な人の様々な、人生が交錯します。
面白いことにここでも「小泉八雲」のことが沢山でてきます。
読書の面白さは、こんなふうに偶然出会った一冊がそれまで読んだものと、「テーマ」がリンクしていたり、縁が続いていたり…することだとも思います。
これは「招かれた」一冊だったかな。
入院中だったのでU-NEXTで読みました。
今後も投稿頻度は減るとは思いますが、今の自分に合った本を選びながら続けてゆこうと思います。
Posted by ブクログ
場面緘黙症の少女、瑛麻は
縁あって書店の2階で下宿生活を始める。
他の下宿人たちも、本屋の店員たちも
静かに瑛麻に寄り添ってくれて
新しい生活の中で
少しずつ気持ちにも変化が訪れる。
途中、書店で小泉八雲フェアをやることになり
この建物が古い洋館だったことから
ちょっと不思議な話にも傾くけど
基本的には嫌なキャラの出てこない
ほっこり温かい物語でした。
洋館を改装した書林コマドリ。
廊下をはさんで両側に
分野ごとの本の部屋がある配置とのこと。
どんな間取り図なんだろう〜妄想しちゃう。
Posted by ブクログ
初めての作家さんです。
かわいい表紙や帯にある
美しい洋館の書店とある言葉に
誘われて思わず手に取ってしまいました。
思った通りかわいいお話に加え
少し不思議なお話も交え
みなさんや主人公のえまや
ネコのムーなどみんな可愛らしくて癒されました。
お話自体は
もう少し踏み込んで…という気持ちになってしまいました。
Posted by ブクログ
半年くらい待ってやっと届いた本。
ファンタジーからミステリーに移行していく。
ん?ファンタジー…ファンタジーっぽかったよね最初。
ラストはミステリー。
声を失ったエマちゃんに対して、住民の皆さんはなんだでもなく普通に接するんだよね。
きっとそれが一番よくて、でもそれが一番難しいことなんだろうなと思ったよ。
半分くらいまで、ラフカディオ・ハーンさんの名前が沢山出てきて、頭の中はあの歌が流れっぱなし。
BGMは♪なにがーあるーのかー♪でした。
カササギ殺人事件とか、本のタイトルもちょろっと出てきて知ってる本だとちょっと嬉しかったな。
Posted by ブクログ
内容はともかく…と言っては失礼…でももうこの環境が幸せ過ぎる!
本屋さんの上が住居…しかもとても魅力的な洋館…談話室、読書室、カフェ!
書林で働いて、空き時間やお休みの日は珈琲片手に本を読み耽る…
柊子さんの美味しいお洒落なご飯やおやつ!
中庭の見えるサンルーフも素敵!
もうこの設定だけでこの本が読めてしまう。
憧れの極みだ!
この心地良い環境の中で過ごすエマや下宿仲間達のもう少し現実的な生活の様子が読みたかったなぁ
ちょっとおとぎ話っぽい展開、小泉八雲に関する時にマニアックさ…ではなく(それはそれで良いのだが…)これだけ素敵な環境に身を置いている皆の楡屋敷満喫の様子が覗いてみたかった!
「書林」というネーミング、響きがとても素敵!
「書店」ではなく「書林」がピッタリ!
Posted by ブクログ
書林コマドリ
こんな場所があるなら、行ってみたいと思うし、なんなら通い詰めると思えるほどの素敵な書店
この書店が洋館である、というのも魅力の一つだと思います
声が出なくなった主人公の瑛麻
なぜ声が出なくなったのか、そのことがあたたかく解きほぐされていく様子がとても良かった
書店という場所が舞台であるため、いくつか本の紹介もされていて
その中でも小泉八雲がかなり多く取り上げられていたのが印象的です
表紙が可愛くて手に取った作品ですが、とても良かったです
Posted by ブクログ
喘息やストレスで喋れなく不登校なった主人公。転地療養を兼ねて書林コマドリに住むことになる。本や招き猫、書店員の他のメンバー達と出会い少しずつ癒されていく。店長とクックロビンの関係などミステリー要素も多い。
Posted by ブクログ
マザーグースは読んでいればもっと世界観に入れたなと思うが、小泉八雲は今朝ドラ「ばけばけ」を見てるから親近感湧くのと、猫のムー?は耳をすませばを思わせる。
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U-NEXTさん、【100min.NOVELLA】の次は【千夜文庫】レーベル創刊? 「千の夜を物語とともに」をキャッチコピーに、大人を寝不足にさせるエンタメ小説なんだそう…。
集英社コバルト文庫・オレンジ文庫で知られる久賀理世さん、初読でした。ティーンズ恋愛や少女向け?とも思いましたが、上記コンセプトや阿部暁子さんの例もあり、手にしました。
緘黙症に陥った高1の瑛麻が、1階が「書林コマドリ」という新刊書店、2階が寄宿舎という洋館で、療養を兼ねた生活を始め、仲間、不思議な猫、本たちと出会い成長していく内容です。
下宿人には元料理人とかバリスタとかもいるし、詮索されることも疎外感も感じない環境の中で、文学談義も始まります。オヤジの私もここで働き、暮らしてみたい!と思いました。緘黙じゃなくただの寡黙なじじいですが笑
〈楡屋敷〉と呼ばれる洋館の雰囲気のよさが感じられます。歴史の中でこの洋館がどう歩んできたのか、古典文学の知識も含め、苦難を乗り越えて今がある事実は、瑛麻に刺激を与えます。
言葉をを恐れることは、そのまま言葉の力を知り大切にしている裏返しとも捉えられますね。
空白行のないほぼ一文ごとの改行がやや過剰で、読みやすいのですが重要な部分が埋もれてしまう気もしました。しかし、発話が苦手な瑛麻の心の声、配慮ある仲間とのコミュニケーションが密で、温かい物語でした。
Posted by ブクログ
楡屋敷の雰囲気は凄く素敵。
華やかではなく重厚なイメージ。
反応が良かったらシリーズ化するかなぁという感じもする。
小泉八雲の話が少しだけ出てきた。朝ドラの予習とまではいかないけれど、ハーン氏の略歴を知れて良かった。
色々気になる住人がいるので、屋敷を中心にして主人公を変えた話も読みたい。